2024年5月2日 県内就職で奨学金返還を支援=岐阜県 岐阜県は、県内企業に就職した人の奨学金返還を支援する制度を始める。若者を県内に呼び込み、中小企業などの人材確保につなげたい考えだ。 1人当たり最大150万円を支援し、金額の半分は採用企業が負担する。支援人数に上限は設けない。対象は大学などを卒業した35歳未満で、日本学生支援機構や岐阜県の奨学金を受けた人。新卒既卒は問わない。支給は就職から3年後に開始する。 2024年度の当初予算には制度の周知や広報を主な用途として、関連事業費811万円を計上した。 県はこれまでもUターン就職の促進を目的に、県内に戻る意思のある県外在住者に奨学金を貸与。実際に県内で就業した場合はその返還を免除するなどの取り組みをしてきたが、県内高校の卒業者らに対象を限定していた。 新制度の担当者は「一度岐阜を出た人にも戻ってきてほしいし、岐阜の大学を卒業した人にも岐阜に定着してほしい」と話している。