教科書の単元から資料を探すページです。
これまで「倫理」の教員として、新科目「公共」とどのように向き合うかを考察してきた。新学習指導要領の「公共」の目標にある、「公共的な空間」や「合意形成」といった概念は、これまで多くの先哲が思索を深めてきたものである。そこで、「倫理」において「政治」や「合意形成」をキーワードに単元を構想し、「公共」的な学習を構築してみた。
東京都立駒場高等学校 外側 淳久
「ニューサポート高校「社会」vol.33(2020年春号)特集:センター試験分析・共通テストへの展望」より。今年度は全て「倫理」と「政治・経済」からの出題で,それぞれ大問3問ずつの計6問,マーク総数は昨年度から1問増えた37であった。
お茶の水女子大学附属高等学校 北原武
ニューサポート高校「社会」vol.35(2021年春号)より。初めての共通テストであり,試行調査のような内容になるか注目された。倫理ではそれほど変化がなく,政経では二つの日程を合わせると,連動型や図表の使い方などでかなり変化があった。平均点は両日程とも同程度と思われる。
久留米大学附設中学校・高等学校 宗 弘昭
ニューサポート高校「社会」vol.29(2018年春号)より。過去3年間の平均が50点台前半に低迷した倫理だが,今回は67.78点で,現代社会(58.22点)や政治・経済(56.39点)に比べて大幅に上昇した。主因は,設問構成や内容の易化があげられる。
奈良女子大学附属中等教育学校 中村博之
ニューサポート高校「社会」vol.31(2019年春号より。今年度の「倫理」は,近年同様に大問 4 題構成(1 青年期・現代社会,2 源流思想,3 日本思想,4 西洋近現代)が踏襲され,予想されていた新テスト型の設問の仕方では出題されなかった。昨年度は出題内容がオーソドックスで,設問もほとんどが 4 択でかつ平易で高得点だったため,設問形式の見直しによる難化が予想されたが,むしろ日本思想を中心として発展的学習内容を出題することによる得点率の抑制が意図されたようである。
宮城県宮城第一高等学校 山本幸毅
「ニューサポート高校「社会」vol.33(2020年春号)特集:センター試験分析・共通テストへの展望」より。1990年から30年間実施されてきた大学入試センター試験「倫理」最後の問題は,ほぼ近年の出題傾向に沿った出題となった。かつて,2000年代から2012年頃までの倫理の問題には,知識を問う形式の出題が多く,平均点も60点代後半となることが多かった。2単位で出題範囲が狭いと見られた「倫理」は,受験生にとって高得点を取りやすい科目として,選択されることも少なくなかった。しかしその後,単なる知識を問うだけではない様々な工夫が,作問者によってなされてきた。それらの工夫を総括的に確認しながら今回のセンター試験の作問を分析してみたい。
千葉県立長生高等学校 片岡勝規
ニューサポート高校「社会」vol.35(2021年春号)より。「倫理を選ばないで!」という記事が『週刊文春』2020年6月25日号に掲載された。問題作成委員と大学入試センターとの間に,2018年実施のプレ共通テストの問題形式を本試験に採用するかどうかを巡って対立が生じ,問題作成が大幅に遅れているという報道だった。実際に共通テスト問題はプレテストやセンター試験からどう変化したか,比較しながら見てみよう。
千葉県立長生高等学校 片岡 勝規
ニューサポート高校「社会」vol.37(2022年春号)より。共通テスト導入後 2年目となる今回は、大問数(4)やマーク解答数(33)、出題分野等の大枠で、昨年とほぼ同程度であった。その一方で、大問ごとのリード文は全て、高校生同士または生徒と先生との間で交わされる対話形式となり、従来の論説調のリード文が遂に消滅した。これは、大学入試センターが公表している令和4年度の「問題作成方針」にも示されている、以下のメッセージをより明確に出題に反映させた、といえよう。
奈良女子大学附属中等教育学校 中村博之
ニューサポート高校「社会」vol.29(2018年春号)より。全体としてはオーソドックスな内容理解を問う設問が多く,難易度は昨年よりもやや易しくなった。
東京都立高島高等学校 大畑方人
ニューサポート高校「社会」vol.39(2023年春号)特集:大学入学共通テスト分析、より。心理学を研究する一研究者として、また大学で心理学を教える立場として、今回の改訂は非常に大きな意味を持つと感じています。新しい「倫理」で心理学が扱われることで何が期待されるのか。これからの高等学校における心理学教育に期待されることを、簡単ではありますが述べてみたいと思います。
早稲田大学教授 小塩真司
ニューサポート高校「社会」vol.39(2023年春号)特集:大学入学共通テスト分析、より。今年は大問4題、解答数33という出題型式、及び大問ごとの主題分野(後述)のいずれについても昨年と同一であった。大問のリード文が全て対話形式であることも昨年と同様で、問いの難易度についても大差はない印象である。一方で、資料文を読ませる問題数の増加や、知識を活用しつつ、会話文の空欄にあてはまる適切な文章を推理して答えさせる問題の出題など、例年との違いも随所に見られた。再来年は新科目「公共」の導入により出題の形式・内容ともに大きく変わるであろうことを踏まえると、現行科目の出題が最終年となる来年については、今年の出題形式・内容が引き続き維持されるものと予想できる。
奈良女子大学附属中等教育学校 中村博之
ニューサポート高校「社会」vol.41(2024年春号)「特集:大学入学共通テスト分析」より。旧課程に基づく共通テストの最終年となる今回は、大方の予想通り、大問数、設問数、難易度等、質・量ともに昨年とほぼ同様であった。大問が全て会話文形式という点も、昨年、一昨年と変わらなかった。来年以降の新課程に基づく入試方式では「公共、倫理」という科目になるため、受験生は「公共」の学習があわせて必須となることに注意したい。
奈良女子大学附属中等教育学校 中村博之
ニューサポート高校「社会」vol.30(2018年秋号)より。いま,地理歴史科・公民科(〈社会科〉)は, 戦後最大の改革を経験しようとしている。この とき,われわれが改めて問うべきことがある。 「 21 世紀において,〈社会科〉は何のために 存在するか。」
東京大学准教授 加藤晋
ニューサポート高校「社会」vol.37(2022年春号)より。本稿では、高等学校公民科の授業づくりにおける「問い」の重要性について、政治・経済を例にあげて論じる。ここでいう「問い」とは、単元全体(導入・展開・終結)を貫くメイン・クエスションを意味し、単元の導入において提示され、授業は「問い」を解決していく過程として展開される。「問い」を吟味することは、公民科の授業を生徒の主体的な思考を引き出すものに改善し、生徒が民主主義社会、資本主義社会の担い手である市民になるための授業へと変革していく入り口となる。
環太平洋大学教授 中原朋生
ニューサポート高校「社会」vol.37(2022年春号)より。共通テスト2年目。平均点を大きく下げる教科・科目がみられるなか、「倫理、政治・経済」の難易度は昨年並みであった。大問数は7題で変化なし。第1問~第4問が倫理分野、第5問~第7問が政治・経済分野という構成も変化なし。マーク数は、昨年から1減の32となった。
弘学館中学校・等学校 大隈峰人
ニューサポート高校「社会」vol.32(2019年秋号)より。導要録(参考様式)に観点別学習状況の欄が設けられたことにより,各高等学校においては,観点別評価を全面的に実施することが求められる。また,観点別評価の評定への総括方法についても,各学校で決定する必要がある。
浦和大学客員教授・国立教育政策研究所名誉所員 工藤文三
ニューサポート高校「社会」vol.35(2021年春号)より。2021年度を迎え,高校の新教育課程の全面実施がいよいよ目前に迫ってきた感がある。2018年3月に新しい高等学校学習指導要領が告示されてから,すでに3年。中央教育審議会の教育課程部会が,新たな必履修科目「公共」の設置について議論していたのは,2016年のことである。そこから数えると,もう5年になる。満を持してということになろう,今年は教科書も登場する。2022年度および23年度には,日本中の高校が,新科目「公共」の授業を開始するのである(「公共」は第2学年までに配置することになっているため)。
法政大学キャリアデザイン学部教授 児美川 孝一郎
ニューサポート高校「社会」vol.36(2021年秋号)より。学習指導要領(平成30年告示)では、公民科の知識や技能に関連する目標として「選択・判断の手掛かりとなる概念や理論及び倫理、政治、経済などに関わる現代の諸課題について理解するとともに、諸資料から様々な情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする」と掲げられている。このことから、情報収集・活用の技能は、概念や理論などの獲得と同格のものとして位置づけられていることがわかる。
広尾学園小石川中学校・高等学校 北原武
ニューサポート高校「社会」vol.36(2021年秋号)より。連載の最終回となる。前号で予告したように、新科目「公共」の授業が、どのような意味でキャリア教育としての効果を発揮できるのかについて述べてみたい。
法政大学キャリアデザイン学部教授 児美川孝一郎
2025(令和7)年度入試から新課程に対応した大学入学共通テストが実施される。その詳細については2022年の秋・冬ごろに大学入試センターから発表される予定だが、一方で同年4月には新課程がスタートすることになる。そこで、新課程公民科の共通テストについて、大学入試センターの発表などから現時点で推測されることや、考えられる対策について整理してみたい(2021年11月現在)。
河合塾 公民科開発研究職講師 栂 明宏
ニューサポート高校「社会」vol.26(2016年秋号)より。2015年8月の「論点整理」をふまえて2016年7月まで審議が行われた中教審教育課程部会の「社会・地理歴史・公民ワーキンググループ」および「高等学校の地歴・公民科科目の在り方に関する特別チーム」において、高校の新課程(地理歴史科・公民科)の新科目案が示された。それについて解説する。
東京書籍(株) 社会編集部
「教育情報誌『NEW Shakalka』の発刊に寄せて」2022年度から実施される新学習指導要領下で,三つの必履修科目が新設される地理歴史科・公民科は,今まさに大きな変革に直面していると言えます。科目構成の再編だけでなく,学習と指導の方法という中身の部分においても,「主体的・ 対話的で深い学び」の実現など,大きな転換が求められます。この新しい冊子は,新課程に関する情報を「短く」「見やすく」「読みやすく」お伝えし,先生方の日々のお授業と数年先に向けたご準備に資することを目指して編集いたしました。高校生たちの数年先数十年先の人生の実りを願いつつ,これからの地理歴史科・公民科のあり方を,共に考えていければと存じます。
東京書籍(株) 社会編集部
「教育情報誌『NEW Shakalka』第2号の発刊に寄せて」2022年度からの新課程実施に向けた取り組みがますます本格化するはずだった今年度ですが、新型コロナウイルス感染症の影響で全国的に臨時休校の措置が取られるなど、学校現場は未曾有の事態に追い込まれています。しかし歴史を紐解けば、人類はこれまでにも幾度となく同じような苦難と向き合い、その先に現在の社会を築いてきました。山積する課題に取り組むため、地理歴史科・公民科の学習は、今後さらに重要性を増していくに違いありません。新しいʻ社会科ʼの学びを、これからの時代を担う高校生たちとどのように展開していくか。今起きている事態を見つめつつ、共に考えていければと存じます。
東京書籍(株) 社会編集部
「教育情報誌『NEW Shakalka』第3号の発刊に寄せて」 高校の新教育課程の実施まで、残すところ1年余りとなりました。年明け早々に第1回となる大学入学共通テストの実施が予定されておりますが、つい先日には、新課程における同テストの教科・科目の検討案も報じられたところです。 また現在はコロナ禍によって生活のあらゆる場面で新たなスタイルが求められており、学校教育は今まさに、様々な面で「歴史の転換点」を迎えていると言えます。 今号の「教えて! シャカイカ先生」でも「18歳市民力」について言及しておりますが、これからの社会を担う高校生の充実した学びのために、私どもも教科書を通して少しでも寄与していきたく存じます。
東京書籍(株) 社会編集部
2008~2018年センター試験「倫理」の問題・解答・解説を紹介します。※2018年12月25日更新(2018年度 解答・解説を追加)。
西南学院大学 河村敬一,福岡県立新宮高等学校 國松勲
本稿は、著者作成によるセンター試験直前対策の「倫理」編です。重要人物・重要語句・重要カタカナ語句・主な人物と著書解説・重要フレーズの確認リスト。
元福岡市立福翔高等学校,西南学院大学 河村敬一,元福岡県立宗像高等学校 國松 勲 國松勲
本稿は、著者作成による共通テスト直前対策の「倫理」編です。重要人物・重要語句・重要カタカナ語句・主な人物と著書解説・重要フレーズの確認リスト。
元福岡市立福翔高等学校、現西南学院大学 河村敬一,元福岡県立宗像高等学校 國松勲
本稿は、著者作成によるセンター試験直前対策の「倫理」編です。重要人物・重要語句・重要カタカナ語句・主な人物と著書解説・重要フレーズの確認リスト。
西南学院大学 河村敬一,福岡県立新宮高等学校 國松勲
2012~2018年センター試験「倫理,政治・経済」の問題・解答・解説を紹介します。※2018年12月28日更新(2018年度 解答・解説を追加)。
西南学院大学 河村敬一,福岡県立新宮高等学校 國松勲
2016年度版 「倫理」IT授業サブ・ノート(國松勲・河村敬一 著)より。東京書籍の教科書『倫理』(2東書・倫理306)に対応。本書には多くの思想家が登場してきますので,すべてではありませんが,その中でも重要と思われる人物を掲載して おきます。人名の確認に使用してください。
福岡県立宗像高等学校 國松 勲,福岡市立福翔高等学校 河村 敬一
2015年度版「倫理」 IT 授業サブ・ノート(新課程『倫理』[2東書・倫理306]に対応)より。などを中心に扱います。「人名さくいん」の中で示した重要と思われる人物を中心に,思想の核心ともいえる内容について重要語句や著書を簡潔にまとめてみたものです。「重要語句一覧表」「原典資料を読もう」や「主な人物と著書解説」とも関連させています。(初版2013年6月,第2版2014年6月,2015年度版2015年7月)
福岡市立福翔高等学校 河村敬一,福岡県立宗像高等学校 國松勲
2015年度版「倫理」 IT 授業サブ・ノート(新課程『倫理』[2東書・倫理306]に対応)より。重要語句,重要カタカナ語句を一覧表にしました。(初版2013年6月,第2版2014年6月,2015年度版2015年7月)
福岡市立福翔高等学校 河村敬一,福岡県立宗像高等学校 國松勲
2015年度版「倫理」 IT 授業サブ・ノート(新課程『倫理』[2東書・倫理306]に対応)より。ここに掲載した内容は,重要人物一覧にもあげている人物ですが,中心となる著書の若干の解説を書名の後のカッコ内に掲載してみました。本書に出てくる順序にしていますので,整理ための参考としてください。(初版2013年6月,第2版2014年6月,2015年度版2015年7月)
福岡市立福翔高等学校 河村敬一,福岡県立宗像高等学校 國松勲
2015年度版「倫理」 IT 授業サブ・ノート(新課程『倫理』[2東書・倫理306]に対応)より。本書に登場してくる人物を中心に,重要なフレーズを拾い上げてみました。本書に登場してくる順序に沿っていますので,名前については順不同です。「原典資料を読もう」と関連させて,どのような意味かを考えていくようにしましょう。(初版2013年6月,第2版2014年6月,2015年度版2015年7月)
福岡市立福翔高等学校 河村敬一,福岡県立宗像高等学校 國松勲
2015年度版「倫理」 IT 授業サブ・ノート(新課程『倫理』[2東書・倫理306]に対応)より。一部の原典資料を掲載しています。「重要人物一覧表」で太字(ゴチック)にした人物を中心に,すべてではありませんが,一覧表の順に並べました。資料集などにも掲載されている内容もありますが,独自な視点から選出してみました。(初版2013年6月,第2版2014年6月,2015年度版2015年7月)
福岡市立福翔高等学校 河村敬一,福岡県立宗像高等学校 國松勲
2016年度版 「倫理」IT授業サブ・ノート(國松勲・河村敬一 著)より。東京書籍の教科書『倫理』(2東書・倫理306)に対応。センター試験では,各大問のリード文とは別に小問として資料文の読み取り問題があります。初見の資料ばかりで, 戸惑いもあると思います。しかし,資料文はほとんどがその文章内容の趣旨であり,問われている思想家を理解してい るとわかり易いものばかりです。
福岡県立宗像高等学校 國松 勲,福岡市立福翔高等学校 河村 敬一
東京書籍の教科書『倫理』(2東書・倫理311)に対応しています。ただ,基本的内容および配列は準拠していますが,教科書の内容の整理,理解,意見などに関しては,著者の考え方が強く打ち出されています。重要な分野については,教科書のページ数にこだわらず増ページとしています。 日々の授業に密接に関連し,授業に役立つ内容となっています。
元福岡市立福翔高等学校・西南学院大学 河村 敬一,福岡県立福岡高等学校 國松 勲
東京書籍の教科書『倫理』(2東書・倫理311)に対応しています。ただ,基本的内容および配列は準拠していますが,教科書の内容の整理,理解,意見などに関しては,著者の考え方が強く打ち出されています。重要な分野については,教科書のページ数にこだわらず増ページとしています。 日々の授業に密接に関連し,授業に役立つ内容となっています。
元福岡市立福翔高等学校・西南学院大学 河村 敬一,福岡県立新宮高等学校 國松 勲
東京書籍の教科書『倫理』(2東書・倫理311)に対応しています。ただ,基本的内容および配列は準拠していますが,教科書の内容の整理,理解,意見などに関しては,著者の考え方が強く打ち出されています。重要な分野については,教科書のページ数にこだわらず増ページとしています。 日々の授業に密接に関連し,授業に役立つ内容となっています。
元福岡市立福翔高等学校・西南学院大学 河村 敬一,元福岡県立新宮高等学校 國松 勲
東京書籍の教科書『倫理』(2東書・倫理311)に対応しています。ただ、基本的内容および配列は準拠していますが、教科書の内容の整理、理解、意見などに関しては、著者の考え方が強く打ち出されています。重要な分野については、教科書のページ数にこだわらず増ページとしています。 日々の授業に密接に関連し、授業に役立つ内容となっています。
元福岡市立福翔高等学校・前西南学院大学 河村 敬一,元福岡県立新宮高等学校 國松 勲
先日,講演のあとの懇親会で,師匠と呼べる人がいるかという話で盛り上がった。先輩や助教など接する時間が長い人には,良かれ悪しかれ影響を受ける。そういう意味でピアノの先生は意外に影響が大きいという話は興味深かった。たしかにピアノは早ければ小学生になる前には習い始めるし,多感な時期を経て成人にいたるまで,ずっと同じ先生に付いていることもあるからだ。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
ニューサポート高校「社会」vol.37(2022年春号)より。最近、教育でも政治でも社会でも「対話」が声高に推奨されている。あらゆる方面で「対話」の必要性が語られ、ソフトなタッチでその実践が謳われている。だが、対話とは何か、私たちは本当に分かっているのか。すくなくとも、それがどのようなものか、反省されているようには見えない。対話は難しく、大きな危険がある。対話に挑む困難と危険性を意識する者だけが対話を行うことができる。私たちは「対話」と口にするたびに、実は分かった気になっているだけかもしれない。
東京大学教授 納富信留
主観的ではあるが,渡米以来感じてきたアメリカ人の「心の広さ」「優しさ」などといった人間的な幅の広さ(これらの多くは,人々の話す言葉とそこから流れ出る行動そのものの中に感じてきたものであるが)が一体どこから出てくるのか,を私なりにではあるが,手元にある統計(出典は全て USA TODAY Snap-shots から)の中から探ってみたいと思う。
ニュ-ヨ-ク補習授業校校長 山本新治