[Essay 海外便り] from London
サマータイムが終わると…
関実(ロンドン日本人学校教諭)
英語-教室の窓Vol.3 東京書籍2005年1月発行
[本文より]
10月31日深夜1時をもって,サマータイムが終わりました。11月に入り,冬時間の開始とともに,冬の足音が大きく聞こえてきました。ところで英国初心者の私としては,サマータイムの終わりに向けて,きっとテレビやラジオで“さあ時計を戻しましょう”的なアナウンスやテロップが流れるものと期待していました。その日テレビを見ながら,その時をいまかいまかと待っていました。夜の12時を迎え,1時になり,2時を過ぎましたが,5つあるテレビのチャンネルのどこを見ても,,何のメッセージもありませんでした。いったいどうするのかと思い,もう一度日系の雑誌を見てみると,テレビの番組欄に「深夜2時に,時計を1時間戻してください」と書いてありました。まったくあっさりしたものです。でもこのことが逆にサマータイムがあたりまえの国であることの証かもしれないなどと思ってしまいました。
ロンドン日本人学校教諭 関 実