教科書の単元から資料を探すページです。
「圧力」について,同じ大きさの力をかけても,面積の大きさによって力が集中したり,分散したりすることを,生徒たちは体験を通して気づいている。しかし,ニュートンやパスカルなど,日常生活で馴染みがない単位や計算などが出てくるため,苦手な学習内容とする生徒が多い。
山形大学附属中学校 吉田佐智子
「つまずきフォローアップ」(東京書籍2012年10月作成)より。 空気の重さを調べる学習では,東京書籍「新しい科学」1 年p.178 のように,ボールやスプレー缶に空気を入れて,電子てんびんで空気の重さをはかる実験を行うことが考えられる。
東京書籍株式会社
「つまずきフォローアップ」(東京書籍2012年10月作成)より。この課題を解決するために必要なことは、身近な気象現象の具体例をあげた説明、わかりやすい教材・教具の開発、計算時間の確保、と思われる。これらを限られた時間の中でどのように指導していくか、足りない時間をどう補うか、具体的に一例を以下に示す。
東京書籍株式会社
東書教育シリーズ中学校理科「身近な材料を利用したおもしろい観察・実験」1989年発行より。シリカゲルをつめた管に空気を通すとシリカゲルの質量が増加する。管内のシリカゲルの両側に入れた塩化コバルト紙の色の変化から,質量の増加は通過した空気中に含まれていた水蒸気量であることを推定させる。
東京書籍(株) 理科編集部
東書教育シリーズ中学校理科「身近な材料を利用したおもしろい観察・実験」1989年発行より。学校でも家庭でも手軽に実験することができる。個別実験ができ,驚きのある大気圧の実験である。
東京書籍(株) 理科編集部
東書教育シリーズ中学校理科「身近な材料を利用したおもしろい観察・実験」1989年発行より。大気圧の学習の導入として実施する。昔からある軽い手品で,意外にうける。びんの口にあわせて切った円形のセルロイド板を用意する。満水のびんの口にかぶせておく。ハンカチをとるとき,セルロイド板もいっしょにとる。生徒は一瞬おやっと思う。
東京書籍(株) 理科編集部
東書教育シリーズ中学校理科「身近な材料を利用したおもしろい観察・実験」1989年発行より。ドリンクのふたをあけてストローで飲む。らくに飲める。当たり前である。ところが,ゴム栓をしてそれにつけたガラス管で飲もうとすると,いくらがんばっても飲めない。
東京書籍(株) 理科編集部
中学校理科「授業に活力!! 生徒をひきつける実験事例集」2006年10月作成より。平成18-23(2006-2011)年度用教科書「新編新しい科学」 2分野下 4天気とその変化 第1章 気象を見る目 に対応。 シリカゲルを入れた吸湿管を用いて簡易湿度測定装置を作成し,測定した水蒸気量をもとに教室の空気の湿度を求め,身のまわりの空気には水蒸気がふくまれていることを確認する。
東京書籍(株) 理科編集部
東書教育シリーズ中学校理科用「授業で使える科学小話集」2000年12月発行より。洗濯物がかわくことを科学的に考えてみましょう。「洗濯物がかわく」というのは,「洗濯物の液体の水が,気体の水(水蒸気)になって,洗濯物から離はなれること」なのです。
東京書籍(株) 理科編集部
東書教育シリーズ中学校理科用「授業で使える科学小話集」2000年12月発行より。風船にヘリウムなどの軽い気体を入れると,空中に浮いています。風船のひもから手を離してしまうと,上空にのぼっていってしまいます。のぼっていった風船は,そのあとどうなるのでしょうか。
東京書籍(株) 理科編集部
『よくわかる 探究のステップ ―「主体的・対話的で深い学び」はこうやって実現する!―(マンガで 解説!)』(2018年10月)より。観察・実験に興味をもってとり組んでいるように見えても,その検証方法を他の機会に利 用することができないと考える生徒が多いのではないでしょうか。それは,その生徒が1つ の実験方法や結果を体験しただけであって,探究のスキルとして身につけたわけではないか らです。大切なのは,生徒が主体的に実験を構想する体験を通して,他の機会でも使えるスキル(実験 の方法など)を身につけることであり,それがこのステップの目的でもあります。加えてこのステップ は,他の生徒との協働を通して合意形成能力を育む実践的な場です。生徒たち自身が考える時間,そし て,対話的に学ぶ機会をなるべく多く確保し,班活動を通して,目的に即した実験計画を自ら構想でき るよう支援しましょう。
東京書籍(株) 理科編集部
掲載面(ページ)は異なりますがほとんどの新聞に天気図(略図)と天気に関する情報が載せられています。天気図とは「同時刻に同じ条件のもとで観測された気圧・気温・風向・風力・天気などを天気記号で記入し、等圧線・前線等を書き込んだ地図」のことです。
筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
【物理アイデアカード】 圧力・演示実験。ハガキのような紙でも,使い方によれば数枚で人間の体重くらいは支えられることを理解し圧力についての概念を得る。広島県高等学校教育研究会理科部会物化部「理科アイデアカード」編集委員会 物理班作成「理科アイデアカード・物理編第Ⅲ集」より。
広島県高等学校教育研究会理科部会物化部「理科アイデアカード」編集委員会
湖の霧、撮影年月:1998年8月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:New Zealand。南島一般に放射冷却のあった早朝に、湖面の空気層の気温より湖水の水温が高いときで、湿度・温度差の条件を満たした場合、湖面に霧が発生します。霧粒(直径数ミクロン~数十ミクロン)は空気中の水蒸気が凝結核を中心にして凝結してできますが、大気中には凝結核が沢山あり、十分な水蒸気があり、暖かい湖水から水蒸気の補給を受けて、それが凝結して霧粒ができます。
東京都立北多摩高等学校 大桐
【東書教育シリーズ】教えて! これからのICT活用術! ~紙とICTとを最適に組み合わせた学びのために~(2022年10月)より。本稿では、『新しい科学2』の「単元3 天気とその変化/第1章 気象の観測/第4節 水蒸気の変化と湿度」において、生徒の探究的な学びの支援のためにDマーク「気温と飽和水蒸気量との関係」(p.192)を用いた授業実践を紹介します。
慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部教諭 竹田大樹
【物理アイデアカード】 気体・生徒実験・気体の圧力・演示実験。(1)温度の下限-273℃をできるだけ正確に実験で求め,絶対温度は分子運動の激しさの程度を表しているということを推測させる。(2)マジック的なおもしろい実験で,大気圧の存在に気付かせる。(3)缶に少量の水を入れる。加熱して水を沸騰させ,中の空気を十分に追い出す。素早く「カンピタ」で蓋をする。(熱いので軍手を着用)。缶を冷やすと,バリバリッと大きな音をたてて缶がつぶれる。(4)大気圧の大きさを目でみながら生徒が体験できるダイナミックな演示実験である。(5)あたかも手品を見るように,興味深く大気圧を実感できる。広島県高等学校教育研究会理科部会物化部「理科アイデアカード」編集委員会 物理班作成「理科アイデアカード・物理編第Ⅲ集」より。
広島県高等学校教育研究会理科部会物化部「理科アイデアカード」編集委員会
空気中の水蒸気量を気体検知管で測定することで気体定数が求められます。ぜひ,8月31日10時3分(気体定数の日)に,一斉に気体採取器を引き,水蒸気量を測定することで,気体定数がどこで求めても変わらないことを一緒に確かめませんか。
東京都立戸山高等学校 指導教諭 田中義靖
雲 うろこ雲、撮影年月:1998年8月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:New Zealand。「絹積雲」の一種で小さな白い羊毛状をしており、列状に規則的にならんでいることが多く魚や魚のうろこのように見えるところから、「いわし雲」・「うろこ雲」・「さば雲」などとよばれています。この雲は対流圏の上層に現れる雲で、ほとんど氷晶によってできています。
東京都立北多摩高等学校 大桐
雲 飛行機雲、撮影年月:2000年8月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:山梨県北巨摩郡。飛行機雲は航空機のエンジンから出された排気ガスが凝結核となってできた雲です。飛行機雲は大気が飽和状態に近いときできるので、その形状を観察すれば、2~3日後のお天気がだいたい判断できます。雲がすぐに消滅していくときは大気は比較的安定ですが、雲が発達していくときは大気が不安定であるため天気が悪くなります。
東京都立北多摩高等学校 大桐
【物理アイデアカード】 流体力学・光・生徒実験。身近なものから簡単に霧吹きができる。ガラス細工の初歩として,またベルヌーイの定理の説明に使える。さらに,製作した霧吹きで人口の虹を観察できるので,光の単元の興味付けとしても効果がある。身近な道具の原理と,それを発明した先人の偉大さにも気付かせたい。広島県高等学校教育研究会理科部会物化部「理科アイデアカード」編集委員会 物理班作成「理科アイデアカード・物理編第Ⅲ集」より。
広島県高等学校教育研究会理科部会物化部「理科アイデアカード」編集委員会
東書教育シリーズ・発展的な内容 関連資料 課題学習・選択授業「授業に役立つ数学の話」2002年8月発行より。ここでとり上げた内容は,数学史をどのように教材として利用したらよいかの一例を示したものです。
数学教育研究家 片野善一郎
教科書の改訂にあたり,「中間者」という訳語の由来を発見したことを述べながら,なぜ「中間(中間者)」を重要語句としてゴチックにしたのかについて説明している。
信州大学教授 平木幸二郎
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)玄関のパンジーとパンジー越しに見た社会福祉科棟を撮りました。雨の合間、社福棟の屋根の緑と壁の黄それに手前の車の赤がカラフルなパンジーと彩りを競っているかのようでした。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
平成18-23(2006-2011)年度用「新編新しい科学」に対応。理科の定期テストや入試問題は、学習指導要領および教科書の観察実験を通した出題です。そこで、問題を解く対策として問題を解くための根拠を明確にした解答例を作成した。問題を解く訓練や解き方として活用し、学力の向上および進路指導に役立てていただけたら幸いです。
埼玉県理科学力向上研究会 代表 大熊光治
平成18-23(2006-2011)年度用「新編新しい科学」に対応。理科の定期テストや入試問題は、学習指導要領および教科書の観察実験を通した出題です。そこで、問題を解く対策として問題を解くための根拠を明確にした解答例を作成した。問題を解く訓練や解き方として活用し、学力の向上および進路指導に役立てていただけたら幸いです。
埼玉県理科学力向上研究会 代表 大熊光治
平成18-23(2006-2011)年度用「新編新しい科学」に対応。理科の定期テストや入試問題は、学習指導要領および教科書の観察実験を通した出題です。そこで、問題を解く対策として問題を解くための根拠を明確にした解答例を作成した。問題を解く訓練や解き方として活用し、学力の向上および進路指導に役立てていただけたら幸いです。
埼玉県理科学力向上研究会 代表 大熊光治
「中学校理科ワークシート(授業指導案付き)~思考・判断・表現の指導と評価をふまえて~」2013年10月作成より。教室の湿度が100%になる温度を測定する実験を通して,気温による飽和水蒸気量の変化は凝結にかかわりがあることを見いだすことができる。
教科書「新しい科学」編集委員・群馬大学教育学部教授 小池啓一
東書教育シリーズ「自然に対する興味・関心を誘う『科学読み物』」2000年発行より。第2次世界大戦に初めて使用された兵器の一つにレーダーがある。これは,航空機や船舶を探知する兵器としてイギリスで開発されたもので,電波を発射してそれがはね返ってくる時間や方向から,物体の存在や位置を知る装置という意味を示す英語の頭文字からレーダーと名づけられた(Radio Detecting and Ranging;Radar)。
東京書籍(株) 理科編集部
東書教育シリーズ中学校理科「教科書コラム復刻版」2002年9月作成より。「発展的な内容」関連資料として,昭和62年度版教科書「新しい科学」より抜粋・編集したものです。イタリアのトリチェリ(1608~1647年)は,一端を閉じた長さ約1m のガラス管に水銀をいっぱい入れ,水銀がはいっている容器の中に逆さに立てて口を開くと,ガラス管の中の水銀が高さ約76cmのところで止まることを発見した。フランスのパスカル(1623~1662年)は,気圧が大気の重さで生じるのならば,高い山のふもとと山頂とでは,その上にある大気の層が厚いふもとのほうが気圧は高いはずだと考えた。ドイツのゲーリッケ(1602~1686年)は,金属性の半球2つを合わせ,その中の空気をぬくと半球がはなれなくなることに注目し,これは,気圧が2つの半球をおさえつけているためだと考えた。マグデブルクの半球の実験。
東京書籍(株) 理科編集部
このプリント21では,“圧力”を扱った。生徒たちには聞きなじみのある“圧力”という言葉であるが,実は力のことではない。圧力は力ではない。このことを理解してもらって,いろいろな力シリーズ(プリント17~21)の大団円としようと考えて,プリント21を作った。
愛知県立瀬戸窯業高等学校教諭 松野聖史