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家庭分野は、よりよい生活をめざした主体的な生活者を育成することを目標としています。その実現のためには、実社会や実生活における課題に気づき、解決に向けて問い続ける姿勢が求められます。そこで本稿では、SDGsを題材として、今後に向けて自分たちにできることを考え、自身の生き方に活かそうとする実践の事例をご紹介します。
熊本大学教育学部附属中学校 上國料由己子
中学校 新学習指導要領(平成29年告示)では、前文及び総則で「持続可能な社会の創り手」の育成が掲げられ、新学習指導要領解説「家庭分野」でも、課題をもって持続可能な社会の構築に向けて考え、工夫する活動を通して、消費生活・環境に関する知識及び技能を身につけることの重要性が示されている。そこで今回、山梨県内の中学2年生の家庭科で、自治体と連携した消費生活の授業実践を行った。本稿で詳しくご報告する。
山梨県中学校 教諭 齊藤綾馨
本稿は,環境問題と消費生活の関わりに気付かせ,CO2排出量削減につながる節電方法や暮らし方の工夫を考えさせ,家庭実践に取り組める学習活動の実践指導案の紹介である。
福岡県中学校教諭
平成20年に告示された新学習指導要領では,社会において主体的に生きる消費者を育む視点から,消費の在り方及び資源や環境に配慮したライフスタイルの確立を目指す指導の充実が図られています。学習内容に「D身近な消費生活と環境」が新設され,衣食住など他の内容との関連を図って実践的な学習となるよう配慮することが必要とされています。
熊本大学 宮瀬美津子
現在,地球規模でオゾン層の破壊,地球温暖化,土壌劣化,水質汚濁などの環境問題が起こっている。その原因は,大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済活動によるものであるといえる。わたしたちの現在の生活は,エネルギー資源や木材,農作物などの各種の資源の利用によって成り立っている。しかし,この資源には限りがあり,今のままの生活を続けていては,次の世代の子どもたちにこの地球環境を引き継いでいくことができなくなってしまう。それを防ぐには,今の生活スタイルを見直し,ひとりひとりが省資源・省エネルギーを心がけ,環境を大切にする生活をしようとすることが必要である。
愛知県知多地方技術・家庭科研究部会(家庭研究部)