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新任先生Q&A(高等学校)

新任先生Q&A「ちょっと困ったんだけど...」若手教員の皆さんから寄せられた、そのな困りごとにお答えします。

定期テストで自分のクラスだけ平均点が低く、自分の指導力不足に悩んでいます。

少人数制指導のため、2クラスを3分割して授業を行っています。
ですが、定期テストで自分のクラスだけ平均点が低く、自分の指導力不足に悩んでいます。
教材研究を重ねるしかないのでしょうか・・・。

(高1・数学・1年目)

平均点だけが大事な要素ではありません。

定期テストの平均が低いことで指導力が足りないというような印象を持っておられるようですが、平均点自体は様々な要素があるものです。
 また、テスト前のちょっとした教え方で得点率をあげるような工夫をすることができるのです。
つまり、特に定期テストにおいては点数を取らせることが指導上の「コツ」の一つであろうということです。
相談者は勤続1年目とのことですから、今後指導法の工夫などにつとめられるとよろしいと考えます。
 そのためにはベテランの先生がされる授業を見学させていただくのも方法かもしれません。

ただ、逆の見方をすれば、平均を引き上げる「コツ」を知らないのは新任教員からすれば当然のことだと考えますし、この段階でベテラン教師と同じになれるとは考えない方がよいと思います。

反対に、若手の教師にとってベテランと違う「長所」とは何があるか考えたことはありませんか。
若い先生というのは生徒の世代に近いということですし、ベテランに比べて生徒の悩みや苦しさにより近づきやすい存在にもなり得るのです。
 一般的な教材研究を重ねるのはもっともですが、学期ごとに生徒にちょっとしたアンケートに答えてもらい、授業改善のヒントを探るなど、より生徒の目線にたったわ かりやすさを追求されると良いと考えます。
教師の側が一生懸命に生徒に指導していれば、生徒の方も答えようとしてくれるものです。
押しつけになってはいけませんが、ともに理解していく、ともに学んでいくといった視点を入れながら授業計画を立てられることが、来年以降の授業につながっていきますし、こういった努力がベテランの教員への近道になることと思います。

(回答者:高等学校教諭)