席替えの方法で困っています。
4月にクラス替えをし、席替えをしました。
方法は、立候補し、当選した班長が、班長会議で座席を決めるという方法で、おしゃべりの多い子や問題行動をしそうな子をおさえられるような席にということで班長に考えさせ、作らせました。
ふたを開けてみると、班長が自分の好きな子を選んで決めたと不満を言う生徒が多く、まだそのわだかまりがあります。
不満を言っている生徒への対応と、次の席替えではどのように決めればいいかを教えていただきたいと思います。
(中3担任・2年目・Snoopy(仮名))
生徒達に班作りの目的を伝えてみましょう。
私の経験ですが、班編制においては、誰がどのような班を作っても、必ず不満を言ってくる生徒がいると思います。そこで、生徒たちに班作りの目的を伝えることが大切です。
(1)学級の班づくりには、きちんとした目的がある。
(2)先生はクラスの生徒全体のことを考えて、クラスが少しでもよくなるような班を作ろうとしている。
(3)人にはそれぞれよいところがあるのだから、班の活動を通して、多くの人の善さを吸収し、よりよい大人になるよう努力することが大事である。
Snoopyさんが生徒の前で訴える気持ちになって考えたのが次の文です。参考になれば幸いです。
「私は班編制の目的を次の3つように考えています。
1.授業がスムーズに進み、クラス全員が授業に集中でき、また、分からない所は互いに教え合い「分かった!できた!」という喜びを実感し合えるための班づくりです。
2.学級にはいろいろな仕事があります。その仕事を皆で分担する必要があります。例えば清掃・給食当番・学習・レク等々。これらを効果的に、しかも、楽しく行うための班づくりです。
3.学校というところは、社会生活(大人としての生活)の準備の場所です。学習班・生活班の活動を通して、お互いの長所を伸ばし合い、立派な社会人となる基礎を作るところです。
・皆が選んだ班長です。班長は上記の目的を持って班を作ったと先生は信じています。
・人間誰しも1つは必ずよいところがあります。それが見つけられないということは、自分も未熟なのかも知れないと考え、今のメンバーで、力を合わせ班編制の目的を達成するよう努力して欲しいです。
・月日が経過するとそれぞれが成長するでしょう。成長した時点でまた新しい班づくりを考えましょう。」
Snoopyさん、あなたは生徒一人一人を心から大切にしている先生ですね。生徒一人一人の心の叫びを聴き取ろうという先生の姿勢は、実に素晴らしいと思います。将来必ずや素晴らしい『教師』になるでしょう。これからも頑張ってください!
(回答者:東京教育研究所 野本キミ子)