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新任先生Q&A(中学校)

新任先生Q&A「ちょっと困ったんだけど...」若手教員の皆さんから寄せられた、そのな困りごとにお答えします。

PTAの保護者会役員決めがうまくいきません。

PTAの保護者会役員決めでのことです。なかなか決まらず、くじびきをすることになりました。くじびきで役員に決まった親が、なんと泣き出してしまいました。気持ちよく役員決めを行うには、どうすればいいのでしょうか。

(中3担任・1年目)

PTAは大事な組織。子どもの在学中に1回は役員をするという、PTAのルールを作るように提案してみましょう。

まず、PTAの目的を最初に確認し合います。どこの学校にも、PTAの会則があり、会則の第1条に、「会の目的」があります。子どものよりよい成長を願って作られた組織ですから、どなたも反対はしないでしょう。役員になりたくない理由は、

(1)時間がない(幼児がいる。介護する人がいる等々)
(2)自分には無理(能力的に無理)だと思う
の2つが主な理由の場合についてお答えします。

(1)の場合は、「主婦」は「フルタイムで勤務している人よりも忙しい場合もあるのです。忙しいから、勤務することができないという方もいらっしゃいます。忙しいのはどなたも同じです。ですから、小学生ならば6年間の在学中にご家庭の少しでも状況の良いときに1回は役員をするようにしていただきたいのですが、といい、PTAのルールを作ってもらう提案をしてみてはいかがでしょう。
(2)の場合は、各部の仕事の内容をマニュアル化しておく。過去の会議の日時・回数・要した時間を整理しておく。目に見える形で提示すれば不安も解消します。

※別の方法・・・役員をして、良かったという例を事前に聴取しておき、保護者に伝える。例えば
1)役員をしていて得た情報により、子どもとの会話のきっかけができた。
2)子どもの友達の親と顔見知りになり、会話が広がった。そのことにより、子どもの学校での様子が分かり、子ども理解ができた。
3)子育てで困ったとき、子育てとしての先輩の親の意見を聞くことができ参考になった。
4)学校のこと、先生方のこと、地域のこと、進学のことなど、多くの情報が入り、みな、子どものために一生懸命であることが分かり、安心していられる良い学校である、という気持ちで子どもに接することにより、子どもも、落ち着いてきたという例もある。前向きな気持ちでやれば、子どもにプラスとなって返って来る。

(回答者:東京教育研究所 野本キミ子)