教科書の単元から資料を探すページです。
これから不確実で激動の時代を生き抜いていかねばならない生徒にとって、課題を解決する力や自分で答えを導き出す力を身につけければならないのは言うまでもないが、それに加え、資格試験や高校入試できっちり「点数を取る」ことも重要である。「中学理科 指導力アップ講座」の連載第3回は、私が積み重ねてきた実践から得られた、「点数を取らせる」ための指導法、そして実践例をご紹介したい。
山形県 長井市立長井北中学校 菅野利和
小学校・中学校理科-教室の窓Vol.6(2006年1月発行)より。教師が説明しながら板書をし,生徒がそれを写すというのは,古典的な授業スタイルである。この方法は,書き込み式のワークシートを用意するのに比べると不親切なようであるが,何も書いてないところから教師とともに学習内容をまとめていけるので,生徒にとっては途中の飛躍のない,ていねいな授業になるのではないだろうか。特に,図をかく内容については,完成した図を見ても,どういう順でその図をかくのかがわからない。しかし,かく順を見ていくことで,内容を理解していくためのステップになったりする。いわば,キャラクターの絵をすぐかくのはむずかしいが,「絵かき歌」に合わせてなら誰でもかけ,そのキャラクターの特徴が理解できるのと同様である。歌をうたいながら授業をするわけではないが,順を追って一つひとつの線の意味を説明しながら教師が図を板書すれば,基礎・基本を身につけさせるわかりやすい授業になるであろう。
東京都江戸川区立小松川第一中学校教諭 大久保秀樹
平成18-23(2006-2011)年度用教科書「新編新しい科学」 対応。すでに広く知られている観察・実験もふくめ,生徒も教師も楽しみながら探究でき,実際の授業で活用し効果的だった観察・実験を紹介します。観察・実験にちょっとくふうを加えるとき,くふう次第では十分な効果を得ることができます。また,方法のくふうばかりではなく,どのようなねらいで行うか,授業のどの場面で活用したら効果的かなどの,指導方法においてもくふう改善をすることでより効果を増すことと思います。探究心に満ちあふれ,自然に主体的にかかわろうとする理科好きの生徒を育成する一助になれば幸いです。
東京書籍(株) 理科編集部
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.47(2016年1月発行)より。2015年4月に行われた全国学力・学習状況調査の中学校理科について,3年前に小学校6年生として調査を受けた生徒たちが,今回中学校3年生として調査を受けているため,平均正答数を比較することで今後の中学校理科の方向性について探っている。また,学力調査の結果と質問紙調査の結果の関連性を分析し,そこから読み取れることを説明する。
埼玉大学准教授 小倉康
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.49(2016年9月号)より。今号の教科情報コーナーでは,現在注目が集まっているアクティブ・ラーニングをテーマに扱う。中学校理科ではアクティブ・ラーニングが先行しているといわれるが,積極的な話し合いやグループ活動がアクティブ・ラーニングというわけではない。本稿では,「何ができるようになるのか」「どのように学ぶか」「どのような力が身についたか」という視点で取り組んだ中学校理科の授業実践を紹介する。
東京都武蔵野市立第五中学校教諭 辻本昭彦
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.54 2018年4月発行より。理科においては,知識・技能が探究において活用され,探究の過程で事物や現象の中に見いだされたなんらかの関連性や規則性,因果関係等が,新たな知識・技能となる。そしてその知識・技能が次なる探究過程において活用されるというサイクルができることが望ましく,評価としては,獲得した知識や技能をどのように言語的に説明するかを捉え,価値づけていきたい。本稿では,この探究過程の評価におけるポイントを解説する。
東京大学大学院教授 藤江康彦
来年度からの移行措置の概要,留意点に加えて,新学習指導料の改訂のポイントを領域ごとに丁寧に解説しました。各領域の解説においては,思考力・判断力・表現力育成のポイントについても解説しています。また,移行期の指導計画作成用の資料として,移行期年間指導計画案も掲載しました。新学習指導要領での指導を見据えた移行措置の資料としてお役立てください。
東京書籍(株) 理科編集部
これからの理科授業では,探究の過程を通じた学習によって「主体的・対話的で深い学び」を実現することが期待されています。本書では,探究の過程のうち7つのステップを取り上げ,各ステップの意味や「主体的・対話的で深い学び」を実践するためのポイントをマンガと文章でわかりやすく解説しています。
東京書籍(株) 理科編集部
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.56 2019年1月発行より。授業における教師の生徒に対する発問や使用教材・活動が適切だったか,そしてそれを次の指導にどう活かすかについて,本稿では生徒自身の学習の振り返りとしての「自己評価」を提案する。教師が生徒の「自己評価」を促すために,どのような「問い」をすればよいか,また教科書などをどのように活用すればよいかについて解説する。
埼玉大学准教授 中島雅子
新学習指導要領でポイントに挙げられている「カリキュラム・マネジメント」とは何か,なぜ重要なのかを,教科の「見方・考え方」を働かせることに関連づけながら解説しています。また,教科間連携の実践例を,実践者の工夫やアイディアとともに紹介しています。先生方の教材研究やこれからの授業づくりにご活用いただければ幸いです。また,資料ページに,新学習指導要領で考えられる中学校理科の指導内容を中心とした教科間の関連表も掲載しています。
東京書籍(株) 理科編集部
「ニューサポート高校「理科」vol.33(2020年春号)特集:授業を変える2〜思考力・判断力・表現力を育む授業〜」より。中学校では,2021年度より新しい学習指導要領が全面実施される。ここでは,中学校理科の新学習指導要領の改訂のポイントについて整理してみた。
東京書籍(株) 理科編集部
『ニューサポート高校「理科」vol.34(2020年秋号)特集:授業を変える3~コロナ禍をどう乗り越えるか~』より。 中学校では,2021年度から新学習指導要領が全面実施される。前号では,中学校理科の学習指導要領の改訂の概要を紹介した。高等学校学習指導要領では,小学校,中学校と同様に,資質・能力の 3 つの柱にもとづいて教科の目標や内容を見直すとともに,中学校との円滑な接続や育成を目指す資質・能力を踏まえた教科・科目の構成の改善などが図られている。今号では,高等学校学習指導要領の改訂のポイントになっている「科学的な探究の過程の重視」や「主体的・対話的で深い学びの実現」について,中学校の教科書ではどのように具現化されているか,令和3年度発行予定の東京書籍『新しい科学』の実際の紙面をもとに,紹介していきたい。
東京書籍理科編集部
新学習指導要領のポイントである「資質・能力」「主体的・対話的で深い学び」「見方・考え方」について,理科における内容の解説と,授業展開例をまとめた資料です。授業展開例では,現行の教科書を用いて具体的に解説しており,授業づくりのヒントとしてすぐにお使いいただけます。
東京書籍(株) 理科編集部
「書写力を生かす! ノート指導のススメ」(2016年7月)より。ノートは使わずに、ふだんの授業ではプリントを配って、そこに書き込ませるようにしています。だいたい一時間に一枚で、一年生の最初の頃は書き込む量を少なめにして、だんだん多くしていきます。教師から出す情報はなるべく少なくしたいと考えています。
東京書籍(株) 書写編集部
令和3年1月の中教審答申にて、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実し「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指すことが掲げられました。本冊子は、その概要を解説するとともに、教科書やデジタルコンテンツを用いた具体的な授業例などを紹介しております。「個別最適な学びとは?」「理科では具体的に何をしたらよいの?」という疑問にお答えします。QRコードを使った資料やアンケートも用意してありますので、ぜひご覧ください。
東京書籍(株) 理科編集部
平成24-27(2012-2015)年度用中学校「新しい科学」に対応。近年,特に生物領域や地学領域では科学的な研究の進展が著しく,その進展に合わせて学習指導要領 が改訂されたり,指導要領の改訂を待たずに教科書の内容が検定によって新しくなったりすることが増 えています。そこで,教科書で記述の変更のあった内容について,変更の経緯と科学的な意義をまとめました。
東京書籍(株) 理科編集部
1人1台端末時代では、生徒の理科の学びはどのように変わるのでしょうか? 本冊子では、冒頭で、1人1台端末を導入することによる理科授業の変化について整理したのち、観察・実験や評価といった、具体的なご指導の場面ごとに端末の活用例や工夫の例を紹介しています。普段から端末を活用している先生も、これから取り入れていきたいとお考えの先生も、ご活用いただけましたら幸いです。
東京書籍(株) 理科編集部
「東研情報 2022年4月号 教室に学習者用デジタル教科書がやってくる!!③」(東京教育研究所)より。渋谷区では、早くから1人1台のタブレットPCを配布していて、本体はMicrosoftのsurfaceを使用している。本校では、今年度から理科の授業において、指導者用とともに学習者用デジタル教科書を使用している。
東京都渋谷区立上原中学校 主任教諭 曽根田崇
私が長く教員人生を歩んできて最も醍醐味を感じるのは、日々の指導を通して生徒が伸びていく姿を見ることである。社会が激動し困難な時代を迎えている今、中学生を取り巻く環境も大きく変化している。その中で我々教員がすべきことは何なのか、生徒を伸ばすにはどうすればよいのか。「中学理科 指導力アップ講座」連載最終回は、本連載を総括しつつ生徒を伸ばし教師も伸びるためのいくつかのポイントについてお話しする。
山形県 長井市立長井北中学校 菅野利和
ニュースなどで理科の実験による事故が報道されることがあります。このようなニュースを見ると、実験をやらなくてもよいという声や、動画で十分ではないかという声が出てくることがあります。本当にそうなのでしょうか。理科の中で、生徒が体験や探究を通して理解を進めるために、実験はとても大切な役割を果たしています。知識を学ぶだけでなく、観察・実験を通して探究を行い、考え、判断し、表現することが重要です。本冊子では、事故を防ぐためのポイントについて、これまで起こった大きな事故や小さな事故、「ヒヤリ・ハット」の事例をもとに、安全に実験を行うことについて考えていきます。具体的な事故事例から、「予備実験」「危険の周知」「学級全体でのペース調整」「薬品や廃液の処理」に注目して、まとめています。若い先生に読んでいただき、日頃の授業でどのように生徒に実験で配慮することを伝えていくか、考えるきっかけとしていただけたらと思います。
東京書籍(株) 理科編集部
教室の窓 理科版・機関誌「理科のミカタ」第12号~特集:教科書のナカの人たち~(2024年4月)より。現在、デジタル端末を使って探究活動を行っていますが、調べた情報を共有し、発表するまでできるようになりました。一方で、考察の場面で「じっくり考えること」や「よい話し合い」ができなくなってしまうのではないかと危惧しています。どのように考えたらよいか教えてください。
法政大学生命科学部准教授 辻本昭彦
理科の授業を進めていくと、さまざまなお悩みが出てくるのではないでしょうか。このコーナーでは、そうした先生方のお悩みに、経験豊富なお二人の先生が、ズバッとお答えします。教室の窓・理科版「理科のミカタ」の連載記事を抜粋しました。ぜひ、明日からの理科の授業で参考にしてみてください。(2024年4月更新)
東京書籍(株) 理科編集部
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.62 2021年1月発行より,[特集]今求められる学習評価。「主体的に学習に取り組む態度」は学習評価のうえで悩ましい。いつも同じ方法で評価するというよりは,評価方法のレパートリーをいくつか持っておきたい。本稿では,「主体的に学習に取り組む態度」を評価した2つの実践事例について紹介し,共通するポイント2点を挙げ,「主体的に取り組みたくなる課題」づくりを導く。
お茶の水女子大学附属中学校教諭 前川哲也
本委員会は理科学習の重要な要素である「観察、実験」を中心に、研究テーマを“「あれ?」につながる授業のツボ~観察、実験を通した授業の工夫~”と設定した。学びの広がりにつながる「新たな課題の気づき」を、本研究では「あれ?」という言葉に着目し、理科学習の在り方についての研究という視点を大切にしている。教師には、「~しなさい」などという指示形式もあるが、「~はどう?」などという自然な形での発問形式で行われる場合も多く見られる。この発問形式の働きかけを中心として、① 授業設計のツボ、② 観察、実験方法のツボ、③ 発問の仕方のツボ、④ まとめ方のツボの4点の視点から、学びの広がりにつながる「新たな課題の気づき」に着目した研究を進めた。今年度は小学校3事例、中等教育学校1事例の4つの事例を基に、小学校では「見通しをもった観察、実験の展開」、中等教育学校では「批判的思考」を研究実践のテーマとしている。本研究が、一人でも多くの方々にとって、子供の「あれ?」から「そうか!」と納得を導くための観察、実験を通した授業の工夫のためのヒントや参考となれば幸いである。(東研研究報告 No.361)
東京教育研究所
東京書籍では、毎年実施している標準学力調査の結果を分析することで、小学校・中学校の理科でのつまずきを明らかにしています。その原因はさまざまですが、小学校のつまずきが中学校に影響することもあります。児童・生徒のつまずきとその対策について、小学校と中学校の連携を意識することも必要です。これからの理科の授業の参考にしていただけるよう、教室の窓・理科版「理科のミカタ」の連載記事を抜粋して紹介します。(2023年11月更新)
東京書籍(株) 理科編集部
今回は、日々の生活の中で何気なく行ってきたことやよく目にすることを、理科の知識や理科で学んだことをもとに考えてみます。
元筑波大学非常勤講師 鈴木伸男
日本では、小学校(3年以上)・中学校では、理科という教科を全員が学びます。明治時代、教育制度の初期の頃から英語の「science」は「科学」と訳しましたが、小学校では「理科」といい、そのまま教科名として今でも使われています。今回は、「理科で何を、なぜ学ぶのか」ということについて考えてみます。
元筑波大学非常勤講師 鈴木伸男
皆さんは、小学校では3年生から4年間、[理科]という教科を学び、中学校でも3年間、理科を学習しますが、いまはその学びの途中です。
元筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
東研研究報告No.250(特別課題シリーズ32)東京教育研究所2013年4月発行。本資料は,評価指標を用いた評価に加えて,児童生徒の理解 の自覚化(メタ認知)を踏まえた指導と評価をどの実践事例にも取り入れたところが特徴。また,メタ認知については,実践事例研究とは別に稿を設 け,その理論と学習への利用の仕方などについて詳細に述べてある。
東京教育研究所
九州発信 理科道標(みちしるべ)第4号,2011年1月発行より。新教育課程における学習評価に係わる基本的な考え方,観点別学習評価の在り方,誰のために何のために評価を行うか,について述べる。
国立教育政策研究所元基礎研究部長・名誉所員 三宅征夫
本稿では,中学校社会以外の教科書に世界史に関連する人物とその業績がどのように紹介されているのか,また歴史的事項に関連することがどのように叙述されているのかを紹介します。
東京教育研究所 岸田理
「教室の窓北海道版(小中学校 教育情報誌)vol.38 特集:これからの防災・減災教育を考える」(2022年6月)より。「これからの防災・減災教育を考える」と題し、北海道教育大学岩見沢校環境教育学研究室教授 能條歩先生から、石巻市立大川小学校の事例・研究やとSDGsの考え方などをもとに防災・減災教育について大変詳しくまとめていただきました。
北海道教育大学岩見沢校環境教育学研究室教授 能條歩
1人1台端末時代をむかえている教育現場において、ICTを活用して授業を行う機会はふえてきていますが、どのように活用するかお悩みの先生方も多いと思います。また、「主体的・対話的で深い学びにおける指導と評価の一体化」についても、どのように進めていくのかお悩み中の先生もいるのではないでしょうか。本冊子では冒頭でICTの活用で評価が今後どのように変わっていくかにふれたのち、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体的に学習に取り組む態度」をそれぞれ評価する際にICTを活用している授業事例を紹介します。指導と評価の一体化にICTが活用できることを先生方に知っていただき、今後の授業のヒントとしていただければ幸いです。
東京書籍(株) 理科編集部
平成28年度用中学校「新編新しい数学」教科書内容解説資料より。本資料の各見開きで紹介した紙面は,東京書籍の教科書から抜粋したもので,これらを通して「どの学年で」「どんな内容を」「どのように学んでいるか」が概観できるようになっております。児童,生徒のつまずきを分析する資料として,また,児童,生徒が学習内容のつながりやひろがりを実感できる活動を設定する際に活用いただけます。
東京書籍(株) 数学編集部
本冊子を作成するに当たって,平成24年4月に行われた全国学力・学習状況調査(理科)で,正答率の低かった問題の中から,小学校・中学校ともに4問ずつピックアップし,その誤答例の記述内容から,児童・生徒が誤答に至った理由を分析し,授業改善の方法について検討しました。本冊子には,その分析結果とそれをもとに作成した丁寧な授業改善案を掲載しています。※平成23-26(2011-2014)年度用小学校教科書「新しい理科」,平成24-27(2012-2015)年度用中学校教科書「新しい科学」に対応。
東京書籍(株) 理科編集部
教科書「新編 新しい科学」に即した内容で,本稿は1〜3年の学習内容のうち,学校以外でもできる実験のワークシートの紹介である。
東京都世田谷区立砧南中学校 大久保秀樹
・天体観測に役立つさまざまな情報をまとめたポスターです。・学校にある望遠鏡で観察可能な惑星について、明るさ、観察できる時期と時間帯、惑星が見える方向の星座を示しており、惑星の観察を計画する際にご活用いただけます。また、上弦、満月、下弦、新月となる日を示しており、月の満ち欠けを観察する際にご活用いただけます。・2024年度の天文現象や様々な科学史上の出来事を月ごとに紹介しており、年間を通した天文現象の紹介や科学史題材紹介の際にご活用いただけます。
東京書籍(株) 理科編集部
・天体観測に役立つさまざまな情報をまとめたポスターです。・学校にある望遠鏡で観察可能な惑星について,明るさ,観察できる時期と時間帯,惑星が見える方向の星座を示しており,惑星の観察を計画する際にご活用いただけます。また,上弦,満月,下弦,新月となる日を示しており,月の満ち欠けを観察する際にご活用いただけます。・2020年度の天文現象や様々な科学史上の出来事を月ごとに紹介しており,年間を通した天文現象の紹介や科学史題材紹介の際にご活用いただけます。
東京書籍(株) 理科編集部
・天体観測に役立つさまざまな情報をまとめたポスターです。・学校にある望遠鏡で観察可能な惑星について,明るさ,観察できる時期と時間帯,惑星が見える方向の星座を示しており,惑星の観察を計画する際にご活用いただけます。また,上弦,満月,下弦,新月となる日を示しており,月の満ち欠けを観察する際にご活用いただけます。・2021年度の天文現象や様々な科学史上の出来事を月ごとに紹介しており,年間を通した天文現象の紹介や科学史題材紹介の際にご活用いただけます。
東京書籍(株) 理科編集部
上野の国立科学博物館に息子と行ってみた。入ってすぐにあるらせん階段の地下一階に,直径23センチの鉄球が天井からワイヤでぶら下げられていて,静かに反復運動をしていたのだが,この動きにすっかり見とれてしまった。これは地球の自転を証明した「フーコーの振り子」とよばれる有名な実験の再現である。周期はヒモの長さのルートに比例するから,毛糸に五円玉をぶら下げた催眠術に使うくらいの振り子と比べると,ヒモの長さが100倍,周期は10倍ほども違う。だから,かなりゆっくりとした動きに感じられる。神々しいと言ってもいい優雅な動きだった。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.60 2020年1月発行より。本記事では新しい教科書の特徴を執筆者ではなく,教科書のデザイン担当者の視点から紹介している。教科書の紙面を例に,アイコンを含めた様々な工夫が施されている。この記事をお読みいただけば,授業展開のヒントになると思われる。
クリエイティブディレクター 古屋 友章
『ニューサポート高校「理科」vol.34(2020年秋号)特集:授業を変える3~コロナ禍をどう乗り越えるか~』より。技術大国である日本は,実は世界的に見て理系の比率が少ないと言われています。確かに私もそう思います。メディアで紹介される理系の仕事といったら,プログラマーや化学の研究員など,ひどいものだと潰れそうな町工場になります。私は昔からこのへんがおかしいと思っていたのですが,未だに改善されません。それはなぜか?
漫画家 見ル野栄司
現在の高等教育は圧倒的に言葉に頼ったものである。一方,やってみなければわからないもの,行動するほうがわかることも沢山ある。理科の実験などは,教科書を読むだけでは本当のことはわからないのである。
筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授 白木賢太郎
この夏休み,後藤祐児先生の研究室の同窓会に参加してきた。私が大学4年生の頃に研究指導を受けた先生だ。今年は先生が還暦ということもあって,例年より参加者が多かったが,ネクタイ姿など一人もおらず,小さな子ども連れも多いし,明日はこのまま釣りに行くのだと短パン姿で釣り竿を持って来ている人もいた。研究室の雰囲気がそのまま形になっているが,この自由な雰囲気のなかで一流の成果が出続けているのだから,弟子は育つというものである。魔法のようである。ラボ運営の師匠でもある。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
寺田寅彦(1878年-1935年)は敬愛する科学者の一人である。「科学というものは結局言葉であり文章である」と言うように,論理や数式だけに頼らず「言葉」を思考の道具にするところに魅力がある。当たり前のことを観察し,鋭敏に言語化できる。例えば,絵の描き方についてこんなふうに説明する。科学者はふつう,こうは言えないものだ。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
教室の窓「小学校・中学校 教育情報誌」vol.72 2024年4月発行「特集:令和7年度版 新しい中学校教科書」より。令和7年度版の新しい理科の教科書『新編 新しい科学』は、科学における探究的な学習のための教科書となっている。「探究的な学習」の難しさを教科書で乗り越えられるようなさまざまな工夫や、子どもたちが探究のサイクルを動かしていくことを支援する仕掛けなどが、本教科書の随所に散りばめられている。
東京大学大学院 教授/新編 新しい科学 編集委員 藤江康彦
今回の特集は、「教科書のナカの人たち_メイキングエピソード-中学校編-」としました。令和7年度用中学校理科教科書の制作に携わった様々な方からのメッセージを紹介しています。今回の教科書の特徴的な表紙に込めた思いや教科書を楽しく見てもらう工夫、教科書を通して中学生に伝えたい思いを知ることができます。また、巻頭言は、QRコンテンツで実験動画を撮影していただいた科学系YouTuber市岡元気さんにお書きいただきました。市岡さんの、「たくさんの子どもたちに科学を好きになってもらいたい」という思いのあふれるものになっています。なるほどICT!は、最近のCBTの動きと小学校理科のQRコンテンツ「デジ問」の紹介です。全国学力・学習状況調査がCBT化されますので、これからの動きにも注目です。理科授業お助け隊では、「主体的・対話的で深い学び」を進めるために必要な自己肯定感やコミュニケーション能力の育成について解説しています。「主体的・対話的で深い学び」を進める際の参考にしてください。
東京書籍(株) 理科編集部
今回の特集は、「AI時代の理科教育に求められるもの」としました。生成AIの進化は目覚ましく、教育の世界でも、その影響は無視できません。そうした時代に理科教育に何が求められるのか、岩手大学教育学部附属中学校の実践と、株式会社THE GUILDの深津代表の提言から見ていきます。理科授業お助け隊でも、生成AIとの向き合い方についてのアドバイスを取り上げています。ぜひ皆さんも一緒に、AI時代にどのようなことが求められるのか、考えていただければと思います。また、巻頭言は、ケーキデザイナーの太田さちかさんの「スイーツを通して科学する」です。科学が実は身のまわりにあふれているということを、太田さんのお菓子作りを通して、みなさんにも感じていただけたら幸いです。
東京書籍(株) 理科編集部
日々、理科の授業に頑張っておられる先生方へ、授業のヒントや最新の情報をお届けすることで、授業をさらに充実したものにしていただきたいと願い、小誌を創刊いたしました。先生方の応援団として、先生方の「味方」になり、理科の「見方」を伝えていきたいと思います。見開き版(左)、単ページ版(右)の2種類を用意いたしました。
東京書籍(株)理科編集部
日々、理科の授業に頑張っておられる先生方へ、授業のヒントや最新の情報をお届けすることで、授業をさらに充実したものにしていただきたいと願い、小誌を創刊いたしました。先生方の応援団として、先生方の「味方」になり、理科の「見方」を伝えていきたいと思います。見開き版(左)、単ページ版(右)の2種類を用意いたしました。
東京書籍(株)理科編集部
片道1時間かけて行く書店がある。丸の内オアゾの丸善4階に入っている松丸本舗である。書棚の前に立ち,毎回とてつもない本の力に圧倒される。松丸本舗は,一言でいうと本のセレクトショップである。千夜千冊で有名な松岡正剛氏のお眼鏡にかなった5万冊だけが並んでいる。だから質の高い本が並んでいるのは確かなのだろうが,それ以上のものをいつも感じる。
筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授 白木賢太郎
ゼミは週に一回だが,全員発表するのが特徴だ。発表は原稿にまとめてもらう。それも英語に訳せば論文になるようにきっちりとIMRAD型(Introduction, Method, Result, and discussion)で書いてもらい,その原稿をもとに5分程度で要点をかいつまんで説明してもらうのである。
筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授 白木賢太郎
つくばエクスプレスのボックス席に座っていたとき,向かいに座った同世代のスーツを着た男性が,クリーム色の上品なブックカバーをつけた文庫本を読んでいた。左手で本の背を支え,右手でページをそっと開いている。その佇まいがいい感じだった。うたた寝したりスマホをいじったりする人が多い仕事帰りの電車の中で,ブックカバーをつけた文庫本を丁寧に読んでいる。素晴らしいことではないか。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
日記をつけはじめてもう20年以上になる。ただし質や量は時期によってさまざまだ。毎日何千字も書いていた時期もあるし,大きな出来事だけを箇条書きにする程度の時期もある。最近は,やったことを時系列に並べて読んだ本のフレーズを後半に並べるという工夫をしてみている。ちなみに,忙しい時期ほどたくさん日記を書くようで,異動した直後など本当に忙しかったが,多量に書くだけではなく毎日ブログにアップしていたのだから面白いものだ。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.51 2017年4月発行より。新学習指導要領における理科で目指す内容について解説する。理科教育の世界動向と我が国の現状を踏まえ,新学習指導要領の下で行われる新しい理科教育では,子どもたち一人ひとりの豊かな学びの実現へ向け,その異なる個性や能力を尊重しながらバランス良く得意分野を伸ばすことが求められる。
愛媛大学教授 隅田学
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.50 2017年1月発行より。理科において示されている「資質・能力」の特徴や「見方・考え方」の定義について解説するとともに,「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」の四つの領域で捉える視点や具体的な事例を示す。
國學院大學准教授 寺本貴啓
新学習指導要領への円滑な移行を図るため,平成29年7月7日に移行措置が告示された。移行期間における基本方針は以下の二点である。①小学校,中学校ではそれぞれの移行期間において,円滑な移行ができるように内容を一部加えて指導する。②前項①の対応を要しない場合は,積極的に新学習指導要領による取り組みを行う。本稿では,①に焦点を当て,小学校,中学校に分けてその概要をまとめ,解説する。
東京書籍編集局