教科書の単元から資料を探すページです。
本単元は,滑稽な話がまじめに語られることにより,おもしろみが倍加され,生徒が興味をもって取り組みやすいものになっている。読み取ったことを自分の伝えたいことばでわかりやすくまとめ,聞き手を意識してその原稿の内容を話すという活動を通して,効果的に話す力も身につけさせたい。また,発表を一方的に聞くのではなく,相互評価をしたり意見交換をする機会を設けたりして,相手の意図を考えながら聞く能力を高めたい。
西堀和彦
「教室の窓」中学校国語Vol.2(2004年9月発行)より。単元「神奈川沖浪裏」~赤瀬川マジックに学ぶ~、単元「立場を決めて討論しよう」~生徒が生き生きと話せる場を目指して~、単元「徒然草」~兼好法師の人柄をとらえよう~、テスト問題作成のポイント「意見を書こう」の紹介です。
東京書籍(株) 国語編集部
指導直前情報「かけはし」2005年11・12月号より。1 基本事項を押さえる、2 「丹波に出雲といふところあり」での教材提示の工夫、の観点から述べる。
新潟県中学校
指導直前情報「かけはし」2004年11・12月号[学習材情報]より。これは,『枕草子』の結びです。「まさか誰の目にも触れまいと思って書いたのに,不本意にも世間に洩れてしまった」というわけですが,清少納言の作品は,その後千年以上の時を経た現在にいたるまで親しまれ続けることになりました。そして海外にも,彼女の作品に大きな影響を受けた人物がいます。仏のクリス・マルケル(Chris Marker)という映画監督をご存知でしょうか。1982年に制作された彼の作品は,『枕草子』の影響を大きく受けています。
東京書籍(株) 国語編集部
指導直前情報「かけはし」2004年11・12月号[わたしの授業 ここがポイント]より。「古典に親しむ」ことの第1歩は,古文を難しいと思わせないことだ。千年前の文章であっても,書かれていることが「なんとなく分かる」「だいたい分かる」と思えば,苦手意識を持つ生徒は少ないだろう。枕草子第1段の内容は,絵やイラストでビジュアルに表現することが可能である。視覚資料の助けを借りて,「古文もなんとなく意味が分かる」という実感を持たせたい。
長野県中学校
指導直前情報「かけはし」2004年11・12月号より。「徒然草」に限らず,古典の学習では「音読」は重要な指導の一つである。暗唱や群読は古典の学習では特によく行われているが,私は普段から,毎時間全員による音読と視写を組み合わせた指導を行っている。「徒然草」を初めとする古典の学習においても,同じように指導していきたい。さらに,内容の理解を深めるために,次の3点をポイントとして指導したい。(4時間扱い)
広島県中学校
中学校国語情報誌「かけはし」 2003年11・12月号より。もし時間的に余裕があるのなら,自然についての美意識を扱った章段も非常に含蓄がありますので,ぜひ取り上げていただければと思っています。私の好きな章段に「雪のおもしろう降りたりし朝」(三十一段)があります。
日本女子大学教授 鈴木健一
今回は『枕草子』『方丈記』『徒然草』の三大随筆の中から,選んでみました。本実践では,「四季それぞれ」「友について」「噂話について」「書くきっかけ」というテーマで書かれたそれぞれの随筆の段を現代語訳したものをプリントして渡すことにしました。現代語訳したものを配ったのは,少しでも原文の障壁をなくすためです。また,発展課題として『ギリシア神話』と『古事記』の国産みの部分も用意しました。
愛知県西春日井郡新川町立新川中学校 富田和美
実践で扱った教材:『枕草子』―「春はあけぼの」,…『徒然草』―「神無月のころ」その他。どうすれば古典に親しむ態度が養えるのだろうか。書かれたことの示す状況が十分に把握できないと,表面的な理解で終わってしまう。そこで,作品が描く世界を生徒の身近に引き寄せる工夫があればいい。言葉を実体や実感と結び付けるわけだ。そうした観点に立った授業実践について紹介したいと思う。
愛知県西春日井郡新川町立新川中学校 富田和美
知れば知るほど、古典はおもしろい。「古典に親しむ」では、古典に関するさまざまなトピックを取り上げながら、現代に生きる私たちが古典を学ぶ意義を考えます。今回は、学習院大学の中野貴文(なかのたかふみ)先生にお書きいただきました。
東京書籍(株) 国語編集部
教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.37 2012年9月号より。小学校から中学校までの古典学習のカリキュラムをどのように構想し,学習指導を展開するかが,これからの課題になる。本稿では,この課題に応えるために,いくつかの視点を提供していきたい。
千葉大学教授 寺井正憲
平安時代の中宮の女子の正装。天皇の前では、女房が必ず着用しなければならないので、「女房装束(にゅうぼうしょうぞく)」といわれた。 また、後世、俗に十二単(じゅうにひとえ)とよばれるようになる。平常の女房装束の構成は、単(ひとえ)・桂(うちぎ)・裳(も)・唐衣(からぎぬ)・袴(はかま)からなり、手には桧扇(ひおうぎ)を持つ。(写真提供:国立歴史民俗博物館)
国立歴史民俗博物館
有位の男性の朝服。衣服を整えて上から石帯(せきたい)で腰をとめるため束帯という。束帯は冠(かんむり)・ 袍(ほう)・下襲(したがさね)・衵(あこめ)・単(ひとえ)・表袴(うえのはかま)・大口(おおぐち)・靴(かのくつ)・笏(しゃく)などで構成され、文官(ぶんかん)と武官(ぶかん)では袍(ほう)の仕立てや持ち物などに若干の相違があった。写真は文官の束帯。(写真提供:国立歴史民俗博物館)
国立歴史民俗博物館
東書教育シリーズ中学校国語「日本語のしらべ 古典暗唱資料16選」2002年作成より。1ページ目が暗唱用古典文章,2ページ目が口語訳とその解説で構成。古典の意義は,内容はもちろんだが,日本語としてのリズムのよさにも認められるだろう。そのことを確かめるためにも声に出して読むことが必要なのである。そして,一つでも多くの名文を暗唱してほしい。十代に覚えた名文は,血となり肉となって,きっとその人の人生を励ましつづけてくれると思う。
東京書籍(株) 国語編集部