教科書の単元から資料を探すページです。
デンマークのコペンハーゲン大学教授であったChristen Raunkiaerの名前は,わが国ではラウンキエールとかラウンケルと呼ぶことが多いが,ラウンケアーと呼ぶのが正しい。高校の教科書には彼の生活形システムが必ず載っているが,その研究の生物学的意義は必ずしも明確にされていない。彼の業績は大部分がデンマーク語,その他フランス語,ドイツ語で書かれたが,1904年以来の主な論文が英訳されて『植物の生活形と統計的植物地理学』という標題で,1935年にオックスフォードのクラレンドン・プレスから刊行された。序文ではイギリスの有名な生態学者タンスレーが懇切に内容を紹介し,その業績を高く評価している。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
フレデリック・エドワード・クレメンツは遷移説を体系的にまとめたアメリカの生態学者である。1874年9月16日アメリカ中西都ネブラスカ州リンカーンに生まれた。多くの生態学者たちがたどったと同じように,はじめは地方の植物を集め記録するフロラづくりに熱中する若者であった。古典や文系のかび臭い雰囲気に反発する若いフィールド志向の学生たちを率いたのは,当時ネブラスカ大学に来て10年にもならないベッシー博士であった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
これまでもそうであったように,これからの生物教育で環境と生物の密接な関係について学ぶことは欠かすことはできない。特に植物の光環境に対する適応現象はフェノロジーや形態だけでなく,光合成能力といった生理的な機能にも見られ,環境と生物の関係を考えるとき非常に具体的かつ適切な題材である。この小文では,上記の生物と環境との関係を考えるという目的のため,現行の学習指導要領における生物IB,新学習指導要領の生物Iで扱いたい光環境と植物の光合成能力との関係について,普段授業で行っていることについてご紹介したい。
北海道石狩高等学校 新井博仁
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。生態系は再生と破壊が繰り返された「動的平衡」であることを,部分的破壊や再生の連続や大破壊から再生のサイクルとして説明しました。極相林の破壊と再生のサイクルをわかりやすく表現しました。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。川原の植生をとおして身近に見られる遷移を観察した動画です。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。海浜の植生をとおして身近に見られる遷移を観察した動画です。
東京書籍(株) 理科編集部
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)トチノキの花が満開です。2、3階なら、教室から窓下に円錐花序という白い花の集まりが見えます。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
ホイタッカー(生物学者)東京書籍作成Robert Harding Whittakerアメリカ,1920-1980科学者人物誌―生物東京書籍2003年12月作成アメリカの生態学者。カンザス州ウィチタに,動物学教師の父と英語教師の母の間に生まれる。ホイタッカーが生まれてすぐに,一家はカンザス州ユーリカに移住して油田採掘の仕事を行うことになった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)安之婢、馬酔木。上の漢字、何と読みますか。答えは「あしび」です。安之婢(馬酔木)とは写真のようなツツジ科植物です。万葉集に詠まれていることから、万葉植物と呼ばれる植物のひとつに数えられています。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)トウジュロ(唐棕櫚)の花が咲きました。正門入ってすぐ右(西)に直立する3本の木がそれです。花とは言っても、色鮮やかなそれではありません。クリーム色の房が花(の集合体)です。これを肉穂花序と言います。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)この頃の季節から、中庭の芝生の上では昼休み、談笑が見られるようになります。クラスメートと弁当やパンをほおばりながらの語らいのひとときは、さぞ楽しいことでしょう。というわけで、今回はそんな場所を提供するシバ(芝)についての話です。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)5月上旬頃から中庭で咲いています。それまでは芝生の中はオジシバリの黄色の花が点在するだけでしたが、今では写真の二色が風に揺らぐようになりました。花の名前をニワゼキショウ(庭石菖)と言います。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)6月13日は暑い日でした。でも1週間待った甲斐あってか、最高のたぬマッチ日和でした。当日私は「マッチ」の記録カメラマン。被写体はもちろん生徒諸君。でもしっかりハルジオンも撮りました
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)たぬマッチと植物の話を続けます。今度はアブラナ科のマメグンバイナズナ。小さな軍配形の実を付けたナズナという名前の草です。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)中庭で5mほどの亜高木が純白の花を咲かせています。廊下のすぐ前で、2年の廊下からは眼下に写真のような花が見えています。木の名はナツツバキ(ツバキ科)。純白の花、濁りのない緑の葉、そしてたおやかな樹容、この凛とした孤高の木を私は好きです。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)正門ロータリーの築山のマツです。手前がアカマツ、奥に数株あるのがその変種のタギョウショウ(多行松)というマツです。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)きのう赤塚先生が職員室にこの花を飾りました。かすかに紫色の、ジャガイモの花に似た地味な花です。葉裏にはトゲがあってうっかり触れるとチクッと痛い草で、保健室前の花壇で花を付けています。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)学校の保健室前には白のオシロイバナが咲いています。この花は日中、花がしぼみます。そして多くの花がしぼむ夕方から夜に新しい花が咲きます。そんなところから夕化粧(ゆうげしよう)の名も。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)左の写真は、正門の国旗掲揚塔台近くで撮ったものです。名前をノボロギク(野ぼろ菊)という、明治期の初めに渡来したヨーロッパ産のキク科の帰化植物です。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)花壇の雑草エノコログサが玄関に活けられています。エノコログサとは狗(え)(犬)の子の草の意味で、穂を、イヌの尻尾が立つ様に見立てたようです。本県ではネコジャラシと言った方が通りが良いかも知れません。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)写真はヒルガオ科のマルバルコウソウ(丸葉縷紅草)という花です。校庭西の鉄棒に絡みついて咲いていました。直径2センチくらいのトランペットを小さくしたような姿、あるいは細身の小さなアサガオといった格好の花です。熱帯アメリカ原産で江戸時代に園芸品として渡来した植物です。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)今は実りの季節。そんな季節の中、先週、校庭を散策しました。その日、外来種シマスズメノヒエと、私には珍種の在来のスズメノヒエいうイネ科の植物を見つけました。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)学校をキンモクセイ(金木犀)の香が包んでいます。芳香の源は職員室前の中庭に1本、会議室前に4本、正門入ったロータリーに1本、そして校庭の東と南の隅に数本ずつあります。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)正門を入って右、自転車置き場と植込み塀の間に、葉に触れるとチクリと痛い常緑の亜高木があります。先週初めころから純白の花をつけ、上品な香りを放っています。名はヒイラギモクセイ(柊木犀)。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)これはセイヨウタンポポの種の付いたところです。11月最初の休日、校庭では各所でタンポポが綿毛を付けていました。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)本校にはこんな光景もあります。先週の7日は立冬でしたが、クロカンコースの唐沢山はこれからが紅葉の季節。その錦秋のさきがけのようなドウダンツツジが自然公園にありました。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)写真の赤い実はカラスウリ(烏瓜)の果実で、11月30日に自然公園から校舎を望んでシャッターを押したものです。カラスウリはスイカやキュウリの仲間で、ウリ科の雌雄異株のつる性草本です。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)職員室前の花壇でダリア界の王と言われる皇帝ダリアが花をつけました。花は上品で淡いムラサキがかったピンクです。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)校庭の北西端に、写真の花が咲いています。名はアカバナユウゲショウ。漢字で「赤花夕化粧」と書く、南アメリカ原産のマツヨイグサの仲間の帰化植物(アカバナ科)です。明治時代にアメリカ合衆国から持ち込まれました。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)先日、体育館南のビワの木の写真を撮りました。実は鈴なりの最盛期は過ぎましたが、まだ5、6個付いていました。ひとつ食してみました。やや酸っぱかったものの美味しかったです。初夏の味でした。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)タデ科の多年草のミズヒキという草が、会議室窓下の植え込みに咲いています。ただしその花は大変小さく、肉眼では目を凝らさないと良くは見えないほどです。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)夏の炎天の中、錦草という名を持つ野草が三種、校舎周りに育っています。1つ目はそのままニシキソウといい、赤い茎に緑の葉が付いた草です。2つ目はやや小ぶりの外来種コニシキソウです。3つ目はオオニシキソウです。こちらも外来種で、他の野草の多くあるところに育っています。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)先日2日午後、社会福祉棟科前で撮ったイヌタデ(犬蓼)です。風で穂が揺れましたがどうにか撮れました。私の花写真の取り方のひとつに「虫のためにある花は虫の視点で撮る」主義というのがあります。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)落語に三題噺(さんだいばなし)という話のまとめ方があります。高座の話し手が客から三つのお題を出してもらい、それらを即興で一つの筋書きにまとめます。というわけで今号は「ツワブキ(写真)」、「森鴎外」、「こう薬」をお題とした三題噺仕立にしました。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)ケヤキは日本の代表的広葉樹の一つで、見てのとおりの大木になります。扇を半分開いたような樹形で遠くからも目立つので、目立つ木という意味の「けやけき」木から「ケヤキ」となったそうです。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)2月中旬に花を探すのは容易ではありません。でもじっくり探したところ“花”はありました。地面に張り付いた薔薇(ばら)の花です。薔薇の花とは言っても、もちろんバラ科のそれではありません。メマツヨイグサという黄色い花をつける草の、冬の季節の姿です。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)この『花逍遙』は万葉集の東歌や校歌の「万葉の……」を取りあげるところから始めました。きょうは一学期の終業式。そこで一学期の最終号は式にちなんで古今和歌集の歌で締めくくってみます。まず写真を見てください。これはウメノキゴケといって地衣類というグループに分けられる植物です。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)もし「キクの花は何色ですか」と聞かれたら何色を思い浮かべますか。たぶん多くの人は黄色と白色が多いのではないでしょうか。写真を見てください。このキクは花(集合花)の中心こそ黄色(筒状花)ですが、周囲の舌状花と言われる部分は紫色です。そういうところから名前がノコンギク(野紺菊) となりました。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)今月始め、体育教官室の前で撮ったスイセンの写真です。スイセンは紀元前から鑑賞用に栽培されている花で、品種もさまざまあり、その数10,000を超えるそうです。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)いまヤブランが満開です。場所は自然公園。もっとも、自然公園と言っても多くの生徒にとっては馴染みのうすい場所かも知れません。敷地の南の外れで、草だらけでしかも雨の降った後は水たまりができて、……そんな場所ですから。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)先日、校内を一周しました。目当ては、中庭には少なくなったカタバミです(上写真)。一見クローバのような形の葉で、黄色い花をつける植物です。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)土曜日の午後、学校裏の水田あぜ道でヒガンバナ(彼岸花、曼珠沙華)を撮りました。目の覚めるような朱が背景の緑に映えていました。秋彼岸頃咲くため、昔から人々の注目を集めていました。その証拠が呼び名(里呼び名と言います)に残ります。その数、数百以上を数えます。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)いま中庭でサザンカが満開です。サザンカは日本に自生するツバキのなかまの常緑樹です。晩秋から目を楽しませているこの花は、じつは日本とヨーロッパの交流の始まりを知る”証人”の末裔でした。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)今年の下見は思いがけない出会いがありました。写真のキヌガサタケ(衣笠茸)との出会いです。このキノコ、雨傘形とは随分かけ離れた特徴的な姿です。中央の円柱と円錐の帽子が深編み笠をかぶった虚無僧を連想させたのでしょうか、コムソウタケ(虚無僧茸)の別名も持ちます。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)入学式と始業式で校歌を歌いました。田沼高校の皆さん、「万葉(まんにょう)の」という歌い出しで始まる校歌に誇りを持って下さい。このような歌詞の校歌を持つ高校は、そうは無かろうと思います。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)新学年おめでとう。田沼高校はいま満開の桜に飾られています。桜木は皆さんに向かって「新学年おめでとう」と言わんばかりに花を咲かせています。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)学校西の道路の両脇にアブラナ科のムラサキハナナ(紫花菜,別名ハナダイコン、ショカツサイほか)が咲いています。写真は道路から校庭に入り込んで咲く花を、唐沢山をバックに3月31日に撮ったものです。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)赤いニチニチソウが玄関先で彩っています。マダガスカル原産といわれるニチニチソウは夏の暑さをものともせず、日々、目を楽しませてくれました。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
関西大学初等部・中等部・高等部は,関西大学付属の初中高一貫校として2010年に大阪高槻市に開校した。関西大学の掲げる「考動−Think × Act−」を軸に,「確かな学力」「国際理解力」「情感豊かな心」「健やかな体」を目指すことにより「高い人間力」を養うことを一貫教育目標としている。初等部では“ミューズ学習”で思考スキルの育成,中等部では“考える科”で高次思考力の育成,高等部では“プロジェクト科目”で探求型の課題研究に取り組んでいる。本校での実践を紹介する。
関西大学中等部高等部教諭 宮本裕美子
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できます。B5判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]光合成,二酸化炭素,補償点,光飽和点,光 ,温度,陽生植物,陰生植物,根圧,気孔,葉緑体,孔辺細胞
東京書籍(株) 理科編集部