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T. アヴェリ(生物学者)東京書籍作成Oswald T. Averyアメリカ,1877-1955科学者人物誌―生物東京書籍2003年10月作成カナダ出身のアメリカの生物学者。カナダのノヴァ・スコシア州ハリファクスに牧師の息子として生まれる。一家は1887年にニューヨークに移住し,以後そこに定住する。ニューヨーク州にあるコルゲイト大学で1900年に学士号(A.B.)を取得して,コロンビア大学医学部で1904年に医学博士号を取得した。その後ニューヨークのブルックリンにあるホーグランド研究所でバクテリア学と免疫学を研究した。ここでの講義によってアヴェリは「教授」と呼ばれ,その後も教授と呼ばれ続けた。1913年にはロックフェラー研究所付属病院のスタッフになり1948年まで所属した。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
カール エーリヒ コレンス(Karl Erich Correns)ドイツ,1864-1933エルリッヒ フォン チェルマク-ザイゼネック (Erich von Tschermak-Seysenegg)オーストリア,1871-1962科学者人物誌―生物メンデルの法則を再発見した三名の生物学者は,ド・フリース,コレンス,チェルマクである。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
アルフレッド デイ ハーシェイ (Alfred Day Hershey)アメリカ,1908-1997科学者人物誌―生物1969年(昭和44)秋,医学・生理学のノーベル賞はMax Delbr?ck,Alfred D.Hershey,Salvador E. Luriaら三人の“ウィルスの複製機構と遺伝的構造に関する諸発見”に対し与えられることになった。バクテリオファージ(ファージとも略称。バクテリア=細菌に寄生するウイルスの呼称)を利用して分子遺伝学,分子生物学,ウイルス学の基礎を築き,開発したという功績に対して与えられた賞であったが,この受賞は些か遅きに失したきらいがあるといってもいい過ぎではないほどであった。ハーシェイは3人の中では最年長で,受賞記念晩餐会では代表として挨拶をしている。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
(理科トピックス)最近,ヒトゲノム計画に関するニュースをよく目にするようになりました。ヒトゲノム計画って何なのでしょう。その内容と問題点を眺めてみましょう。1980年代の前半には,非常に大変ではあるが,DNAの塩基配列を読むことができるようになっていました。そして,ウイルスなどの非常に短いDNA塩基配列が明らかにされました。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
ウィリアム ベーツソン (William Bateson)英国,1861-1926科学者人物誌―生物1904年のある日,英国科学振興協会での会合で二人の生物学者が激論を戦わせていた。数年前から話題になっていたメンデルの遺伝学説をめぐってであった。一人はそれを支持,もう一人は反対論を展開した。結果は前者の勝利であった。この前者こそ本稿の主人公ウィリアム・べーツソンであり,後者は生物統計学者のウェルダン(Weldon)である。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
ヨハンセン(生物学者)Wilhelm Ludvig Johannsenデンマーク,1857-1927科学者人物誌―生物デンマークの植物学者・遺伝学者。1872年に薬剤師の徒弟となりデンマークやドイツで働いて,1879年に薬剤師の資格を取った。その後植物学と化学の研究を始め,1881年には当時できたばかりのカルルスベルク(Carlsberg)研究所の化学の助手となり,1887年にはその職を辞したものの,奨学金を受けて研究は続けた。1892年にコペンハーゲン農学校の講師,1903年には植物学と植物生理学の教授となった。1905年にはコペンハーゲン大学の植物生理学教授となった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。DNA複製は半保存的複製であり,相補的塩基対形成をとることができるDNAの構造との関係性まで理解することができます。また,DNA複製と染色体との関係もわかりやすく表現しました。
東京書籍(株) 理科編集部
スタール(生物学者)Franklin William Stahlアメリカ,1929-科学者人物誌―生物アメリカの分子生物学者。ボストンに生まれ,ハーヴァード大学で学士号,ロチェスター大学で博士号を取得した。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
トーマス ハント モーガン (Thomas Hunt Morgan)アメリカ,1866-1945科学者人物誌―生物東京書籍2002年10月作成メンデルの仮定した遺伝子が,実際に染色体の中に存在することを確かめたのがトーマス・ハント・モーガンであった。モーガンは1866年にアメリカ合衆国ケンタッキー州のレキシントンに生まれた。偶然にも,彼の生年はメンデルの法則が論文として発表された年であった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。染色体とDNAの関係を一目で理解できます。染色体→クロマチン構造→DNAの二重らせん構造→A(アデニン),T(チミン),G(グアニン),C(シトシン)の相互配列までを表現しました。
東京書籍(株) 理科編集部
モール(生物学者)Hugo von Mohlドイツ,1805-1872科学者人物誌―生物ドイツの植物学者。シュトゥットガルトの上流市民の出。テュービンゲン大学で医学を学び,1827年にはツタ植物の構造と運動についての論文を書いている(当時植物学は薬草研究と不可分だったために医学部に属していた)。1828年に植物の研究で博士号を取得。1832年にベルン大学の生理学教授に,そして1835年からはテュービンゲン大学の植物学教授となり,亡くなるまでその職を勤めた。植物学で著名な『植物学雑誌(Botanische Zeitung)』の創始者の1人で,テュービンゲン大学の理学部(ドイツでは最初のもの)の創立も推進した。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。体細胞分裂の染色体の変化を観察した動画です。
東京書籍(株) 理科編集部
モーリス ヒュー フレデリック ウィルキンズ (Maurice Hugh Frederick Wilkins)ニュージーランド,1916-ジェイムズ デューイ ワトソン (James Dewey Watson)アメリカ,1928-フランシス ハリー コンプトン クリック (Francis Harry Compton Crick)英国,1916-科学者人物誌―生物DNAの二重らせんモデルの提唱者といえば,ワトソンとクリックの二人がすぐ思い浮ぶであろう。1953年4月25日付の『ネーチャー』誌に載せられた二人の論文は,その後の分子生物学の展開に大きく影響する内容を含んでいた。彼らの提唱したモデルは,DNAが遺伝物質としての資格を有していることを明らかにした。そうした功績が認められ,彼らは1962年度のノーベル医学・生理学賞を受賞した。しかし,そのときもう一人の科学者が名を連ねていた。ウィルキンズがその人である。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
2021年度から使用される全ての中学校教科書で,メンデルの遺伝の法則の説明に「優性・劣性」にかわり「顕性・潜性」が使用される。この用語改訂には,日本遺伝学会を中心とした数年来の議論の結果が反映されているが,研究者間に用語改訂に関する十分なコンセンサスがあるわけではない。筆者は教員・研究者として用語改訂の議論に関わってきた。本稿を通じ,今回の改訂の経緯と今後の課題について共有していただきたい。
慶應義塾女子高等学校 内山正登
ハール ゴービンド コラーナ (Har Gobind Khorana)インド,1922-1996科学者人物誌―生物コラーナはインドに生まれ,米国で活躍した化学者,生化学者である。数々の業績を挙げたが,その中の一つ「遺伝コードの解明」で,1968年ニレンバーグ(M.W.Nirenberg),ホーリー(R.W.holley)とノーベル医学・生理学賞を分けあった。現在も,米国マサチューセッツ工科大学(MIT)の科学,生物学教授として細胞膜の研究を精力的に進めている。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)赤いニチニチソウが玄関先で彩っています。マダガスカル原産といわれるニチニチソウは夏の暑さをものともせず、日々、目を楽しませてくれました。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
グレゴール ヨハン メンデル (Gregor Johann Mendel),ポーランド,1822-1884,科学者人物誌―生物。新聞,雑誌,テレビなどに,毎日のように遺伝子操作,バイオテクノロジーといった話題が登場する現代は,いわば「遺伝学の時代」である。その遺伝学は前世紀の中ごろ,メンデルによって科学の軌道に乗せられた。 チェコスロヴァキアの北部,ポーランドに近い所,ヒンチーツェという小さな村落にメンデルの生家が残っている。静かな田園の中にあるこの家は,現在は小さな博物館になっていて,その壁には「遺伝学の創始者グレゴール・ヨハン・メンデルは1822年7月20日ここに生まれた」と書いた案内板が掲げられている。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。A4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]3兆,染色体,遺伝子(DNA)
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。B4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]大腸菌,ファージの増殖,DNA,大腸菌のアミノ酸,タンパク質,遺伝物質,バクテリオファージの増殖,ハーシーとチェイス,バクテリオファージ(ファージ)
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。B4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]肺炎双球菌,S型菌をネズミ,R型菌,形質転換,グリフィス
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。B4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]遺伝子,肺炎双球菌,タンパク質,DNA,形質転換,遺伝物質,アベリー,DNA
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できます。B5判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]相同染色体,間期,体細胞分裂,組織,上皮組織,筋組織,神経組織,結合組織,結合組織,種子植物の,根,茎,葉
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。B4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]DNAの構造,精子・卵に含まれるDNA量,体細胞,ワトソン,クリック,二重らせん構造
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できます。B5判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]メンデル,エンドウ,メンデルの法則,ド フリース,コレンス,チェルマク,対立形質,自家受精,純系,染色体,遺伝子
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。A4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]メンデルの法則,遺伝の法則,遺伝子型,自家受精,エンドウ,対立形質
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。A4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]ヒトの耳あか,ウェット,ドライ,優性,遺伝子
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。A4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]ヒトの血液型,A型,B型,O型,遺伝子型,AB 型
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。B4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]種子の形を丸形にする遺伝子,遺伝子型,配偶子の分離比,交配の結果
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。B4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]エンドウの種子,雑種第一代,優性形質,個体の遺伝子型,配偶子の分離比,自家受精,表現型の分離比
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。B4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]エンドウの種子,遺伝子,配偶子の遺伝子型の分離比
東京書籍(株) 理科編集部
授業の始めの5分程度を,前の時間の復習として利用できる。B4判横左半分にテスト,右半分に解答の構成。[キーワード]エンドウの種子,遺伝子,遺伝子型,配偶子の遺伝子型の分離比,表現型の分離比
東京書籍(株) 理科編集部
平成16~21(2004-2009)年度版「生物II」教科書準拠。第2編 遺伝子の本体とはたらき 1章 遺伝子の本体とはたらき 1-B DNAの構造・1-C DNAの複製。※授業プリントとして,自由に加工・編集してご利用いただけます。
東京書籍(株) 理科編集部
ヒトゲノムの完全な配列が2022年4月1日出版のサイエンス誌に報告されている(1)。ヒトの持つすべてのDNA配列を読む「ヒトゲノム計画」は2003年に終了し,次のフェーズとしてDNA配列から個人差や疾患を理解する研究へと主流が移っていたが,実はヒトゲノムの8%に相当する領域は読解できていなかったのである。生命科学にとって重要な区切りとなるこの成果を整理してみたい。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
ヒトの体細胞には46本の染色体があるように,真核生物のゲノムは通常,複数の染色体にわかれて存在している。この数には意味があるのだろうか? 中国(1)とアメリカ(2)の2つの独立した研究チームが,酵母の染色体をつないでみた結果をネイチャー誌に報告している。いずれも結論は同じで,染色体を結合しても特に問題なく生きていられるということであった。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎