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ニューサポート高校「理科」vol.38(2022年秋号)特集:新課程授業実践~理科の教室から~より。今回の指導要領の改訂にあたり、従来実施している実験について、内容は変えずに問い方や実験方法を変更することで、生徒の思考力や表現力の育成を目指した。新課程の化学基礎が始まってまだ 2 ヶ月足らずではあるが、現時点での取り組みについて報告する。
立教新座中学校・高等学校 齊藤太郎
ニューサポート高校「理科」vol.40(2023年秋号)「特集:『水』をテーマに理科に触れる」より。「水」は日常生活で欠かせないことはもちろんのこと、化学の授業の中でも大切な物質の一つである。今回の記事では「水」をどのように授業の中で扱っているのか、その一端を紹介したい。
元さいたま市立大宮北高等学校 渡部智博(立教新座中学校・高等学校)・竹野徹美
ニューサポート高校「理科」vol.41(2024年春号)「特集:授業を変える~探究~」より。本校の生徒は中学時にボリュームゾーンといわれる、いわゆる中間層の生徒である。彼らの特徴は、計算が苦手であるが現象に対しては素直に反応し、学びを楽しめるところである。ゆえに、いつも先入観がほぼない状態で実験を行う。前提として、該当実験で使用する薬品は教卓に置いておき、棚や引き出しにレッテルを貼っている。
大阪学園大阪高等学校 秋田京子
ニューサポート高校「理科」vol.40(2023年秋号)「特集:『水』をテーマに理科に触れる」より。水の密度は4°Cで最大になる。そして、水は氷になると体積が増加する。氷の密度は水より小さく、氷は水に浮く。水の様々な特異性は、地学分野でとても重要な役割を担っている。もしも氷が水に沈んだら、どうなるだろう? 「浮く氷」と「沈む氷」の実験を紹介する。
桜美林大学リベラルアーツ学群 坪田幸政
ニューサポート高校「理科」vol.32(2019年秋号)より。学習指導要領が告示され,生徒の資質・能力を育成するために,「思考力・判断力・表現力」を育む授業改善が求められている。化学基礎では,化学反応の量的な関係の内容で,「化学反応に関する実験などを行い,化学反応式が化学反応に関与する物質とその量的な関係を表すことを見いだして理解すること」とあり,いままでの教授実践からの方向転換が求められている。そこで昨年度より先行的に,理科の見方・考え方を働かせて科学的な根拠を基に生徒が「見いだして,理解する」授業を1年生の化学基礎で計画して,実践を行った。
青森県立青森南高等学校教諭 神孝幸
本校では,ほぼすべての一般教室に電子黒板もしくはプロジェクターが導入されており,パソコンやiPadを用いて全体投影ができる環境にあります。教員には一人1台iPadが支給されており,生徒用は共用のiPadが135台,windowsタブレットが40台設置されています。また,一部の校舎ではWi-fiが繋がっている状況です。来年度(2020年)より,新入生に一人1台iPadの貸与を行い,積極的にICT推進を行っていく予定です。
龍谷中学校・高等学校 安藤太朗
ニューサポート高校「理科」vol.35(2021年春号)より。新教育課程に対応した教科書が発行されます。先生方の関心事には,生徒に思考させる授業をどのように進めていくか,授業内で評価をどのように行っていくか,といった授業に関することから,教科書の学習内容がどのように変わるのか,また,用語が変わるのかということもあると思います。本号では,それらのうち教科書で使用される用語についてご紹介します。
東京書籍理科編集部
理科各科目におけるさまざまなICT教育の実践報告がなされている。ここでは化学実験の授業におけるICT教材の一例として「実験化学」という選択講座で行っている教材を紹介する。
帝塚山中学校・高等学校 槌間聡
ニューサポート高校「理科」vol.30(2018年秋号)より。今改訂で変わっていないと言われる化学基 礎・化学であるが,観察,実験の位置付けが大 きく変わっている。これまでは,抽象化された 形で与えられている化学の基本概念や原理・法 則を記憶することで学習が終わることが多かっ たが,今改訂では,それらを具体的な性質や反 応と結び付けて理解し,学習したことを日常生 活や社会の中で活用できる力として身に付ける ことが求められている。
東京書籍(株) 理科編集部
ニューサポート高校「理科」vol.31(2019年春号)より。単に知識を問う問題が多く,小問の並んでいる現行のセンター試験とは大きく異なり,問題 のリード文が長く,本文を読み取り考えて解答する,いわゆる「思考力」を要する問題が多く見られる。問題の数は現行のセンター試験より少なくなっているが,問題文を読み考察する問題が出題されているため,試験時間に対する分量は多いのではないだろうか。
開智高等学校講師 西村淳矢
ニューサポート高校「理科」vol.37(2022年春号)より。私たちの身の周りにあるものは、ごく一部を除いて誰かがつくり出した「材料」からできています。一見天然そのままに見える木板も、薬品を用いたコーティングや防腐処理などを行なった後で商品化されています。物質・材料技術の発展は私たちの生活をよりよくしていく上で不可欠な要素です。地球温暖化問題対策として世界中が注目している材料技術のひとつに熱制御(断熱や熱電変換など)が挙げられます。
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 早瀬元
2003年からの新教育課程では,化学Ⅱの物質の構造と化学平衡の分野で,物質の三態や融解と溶解の違いなどを教えることになるであろう。理科教育で最も大切なことは,出来るだけ多くの物質や 生物に触れ実験・観察する事が,書物や教科書等から得られる知識などとは比較にならないほど新鮮でインパクトの強い示唆に富んだ生きた知恵を得ることが出来る(つまり,”見たことは理解できる I see and I understand”,”体験したことは思い出すことが出来る I do and I remember”)からである。そして,扱う物質が身近な物ほど,その効果は大きいと思われる。そこで身近な物としてロウソク,…と言っても種類は多い(牛脂,ステアリン酸,鯨油,蜜蝋,パラフィン,炎色を楽しむ金属塩化物の混合したパラフィン等)1)があるが,現在のロウソクは魚油を脂肪化した物が多く使われており,これを教材にして,盛口襄先生の「ロウにアタック」2)を参考に,三態の変化や密度の測定などを行い,最後に環境問題にも触れる実験を考案した。
兵庫県立芦屋高校 太田徹次
昨今、アクティブラーニングやICT教育の重要性の高まりから、現状の授業にどのように組み込んでいくかという議論が至る所でなされている印象を受ける。ただ、前記の教育方法はあくまでツールであり、本質は授業内で生徒たち自身がいかに主体的な学びを形成していくサポートができるかにあると考える。本文では定着率を上げつつ、かつ物質の素晴らしさを伝える授業展開についての考察を行いたい。
桃山学院中学校・高等学校教諭 下村圭司
ニューサポート高校「理科」vol.32(2019年秋号)より。今回は物質の性質を究める化学の基本である無機物質・有機物質から2件の実験を紹介する。実験は,教科書学習が終わってから行ったのでは余分な時間が必要になり,進度に影響を与える。しかし学習途中に行えば,その実体験から事後の学習効果を上げる事も可能である。授業時数は増えないのに思考力・探究力育成を要求されるのは今に始まったことではない。我々は,その上をいく工夫が出来るはずである。この連載も今回で最終回となるが,全国の次代を担う教員の更なる工夫実践を期待している。
立命館慶祥高等学校マイスター教諭 杉山剛英
[2012年度~2016年度使用]高等学校理科基礎シリーズ教科書では,教師用指導資料付属のDVD-ROMに,映像・アニメーション等の動画資料を収録しています。この資料は,動画資料の一部をご覧いただくためのサンプル集です。製品版の動画資料は高精細映像が中心ですが,このサンプル集ではWeb掲載のため,画質を大幅に落としてあります。授業でお使いになる場合は製品版をご利用ください。またこのサンプル集ではMP4形式のデータもご用意しておりますので,スマートフォンやタブレットPC等からもご覧になることができます。製品版ではMP4形式のデータはご用意しておりませんのでご注意ください。
東京書籍(株) 理科編集部
「ニューサポート高校「理科」vol.33(2020年春号)特集:授業を変える2〜思考力・判断力・表現力を育む授業〜」より。時代とともに求められている学力が変化し,新学習指導要領でも「思考力・判断力・表現力」を育成する授業が求められている。これらの力を伸ばすためには講義形式の授業だけでなく実験,レポート作成の指導はもちろん,グループ学習や生徒によるプレゼンテーション等,講義形式以外に生徒自身のアウトプットを伴う授業も取り入れることが望ましいが,実際はなかなか難しい。
朋優学院高等学校教頭 小野間大
日本では、小学校(3年以上)・中学校では、理科という教科を全員が学びます。明治時代、教育制度の初期の頃から英語の「science」は「科学」と訳しましたが、小学校では「理科」といい、そのまま教科名として今でも使われています。今回は、「理科で何を、なぜ学ぶのか」ということについて考えてみます。
元筑波大学非常勤講師 鈴木伸男
皆さんは、小学校では3年生から4年間、[理科]という教科を学び、中学校でも3年間、理科を学習しますが、いまはその学びの途中です。
元筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
『ニューサポート高校「理科」vol.34(2020年秋号)特集:授業を変える3~コロナ禍をどう乗り越えるか~』より。昨年度の終わりから今年度にかけ,新型コロナウイルスの流行により,全国的に学校が休校になりました。昨年度の学期の打ち切りやその対応,新年度の休校期間やコロナ対策をしながらの再開など,現場の先生方は大変な苦労をされていると思います。また,教科指導では,授業が満足に行えない状況となり,教科書の進度に遅れが生じていることや,受験を控えている高3生に満足な受験対策を行えないことなど,焦りや不安なども感じていることと思います。しかし一方では,大学入学共通テストは予定通りの日程で実施することが決まり,受験生にとってはさらに大きな不安要素がのしかかることとなりました。本誌では,この状況の中,どのように教科指導,受験指導を進めていけば良いのか,いくつかのモデルケースを提案させていただきます。今後も厳しい状況が続くことが予想されますが,先生方の指導の一助となれば幸いです。
代々木ゼミナール講師・開智高等学校講師 西村淳矢
ニューサポート高校「理科」vol.32(2019年秋号)より。新しい時代とは何か。「Society 5.0とも呼ばれる新たな時代の到来が,社会や生活を大きく変えていくとの予測もなされている。また,情報化やグローバル化が進展する社会においては,多様な事象が複雑さを増し,変化の先行きを見通すことが一層難しくなってきている。そうした予測困難な時代」の入り口に,私たちは立っている。
福井県教育総合研究所 先端教育センター 特別研究員 川角博
ニューサポート高校「理科」vol.27(2017年春号)より。「次期学習指導要領改訂のターゲットは高等学校」「次期学習指導要領改訂の方向性」「具体的な例」について述べる。
岐阜聖徳学園大学教育学部理科専修教授 寺田 光宏
ニューサポート高校「理科」vol.27(2017年春号)より。「理科学習における高校生の理解」「理科におけるICTの特徴と授業への導入」「アクティブラーニングに有効なICTの活用」について述べる。
名古屋学院大学スポーツ健康学部教授 吉田 淳
ニューサポート高校「理科」vol.27(2017年春号)より。センター試験の概要が大学入試センターから「実施結果の概要」として公表されましたので,簡単に紹介したいと思います。
東京書籍編集部
ニューサポート高校「理科」vol.36(2021年秋号)より。高等学校では、令和4年度より年次進行で改訂された学習指導要領が始まる。今回の改訂で、生徒の学習評価については、指導要録等に観点別学習状況の評価や評定が記載されることになった。そこで、観点別学習状況の評価について概略をみていこうを思う。
東京書籍理科編集部
大学入試は多様化しており,複雑なシステムと感じるかもしれません。特に,2021年1月から「センター試験」にかわり,「大学入学共通テスト」が導入されることが文部科学省から発表されています。ここでは,大学入試全体,さらには高校教育,大学教育を含めた改革の概要などを確認します。
東京書籍(株) 編集局理科編集部
ニューサポート高校「社会」vol.35(2021年春号)より。COVID-19パンデミックで,これまでノーマルだったことがそうでなくなり,新しい枠組みに対応できる力,そして,できなくなったことではなく,今できることは何かを考えるようなメンタリティが改めて問われています。大学教育も遠隔・オンラインと対面指導のハイブリッド化が一気に促進され,さらに決められた時間に授業を受けるという学び方だけではなく,オンデマンドで提供される学習材を用いて,自ら計画的に時間設定して学ぶこととの組み合わせが可能となる学び方が一層拡充されるでしょう。そのような変化の中で,将来教員として活躍する人を養成する大学が,どんな力を入学試験で求めるのかについて考えたいと思います。
兵庫教育大学理事・副学長 吉水 裕也
「水溶液の識別」に関する入試直前の短期間で取り組める試験対策教材です。出題傾向や学習のポイントをわかりやすくコンパクトにまとめています。[キーワード]アンモニア水,希塩酸,酢酸水溶液,砂糖水,塩化ナトリウム水溶液,水酸化カリウム水溶液,フェノールフタレイン溶液,科学的思考力,フェノールフタレイン溶液の色の変化,熱したとき蒸発皿に残る物質,豆電球の点灯,炎色反応の覚え方,塩化物イオンの存在の確認,水の存在の確認,二酸化炭素の存在の確認
東京書籍(株) 理科編集部
センター試験過去問分析。入試直前の短期間で取り組める試験対策教材です。出題傾向や学習のポイントをわかりやすくコンパクトにまとめています。[キーワード]溶液と濃度,単体と化合物 ,原子の構造,周期表と電子配置,イオン,分子,物質の三態と状態変化,燃焼,化学反応式 ,原子量,分子量,式量,酸 ,塩基,中和,酸化と還元,金属,電池,さまざまなエネルギー
東京書籍(株) 理科編集部
センター試験過去問分析。入試直前の短期間で取り組める試験対策教材です。出題傾向や学習のポイントをわかりやすくコンパクトにまとめています。[キーワード]台所にある白色の粉末の識別,重曹(炭酸水素ナトリウム),化学反応式の係数の決め方,原子,元素,組成式
東京書籍(株) 理科編集部
「物質の燃焼」に関する入試直前の短期間で取り組める試験対策教材です。出題傾向や学習のポイントをわかりやすくコンパクトにまとめています。[キーワード]有機物(有機化合物),イギリスの科学者ファラデー,「ロウソクの科学」,飽和食塩水,飽和水溶液,有機物の燃焼,有機物を構成する元素
東京書籍(株) 理科編集部
「新編化学基礎」(化基702)令和4~7(2022-2025)年度用教科書の、年間指導計画例です。学習内容ごとに、詳細な学習活動、評価の方法などを表にまとめました。
東京書籍(株) 理科編集部
「新編化学基礎」(化基702)令和4~7(2022-2025)年度用教科書の年間指導計画にもとづく観点別評価規準例です。学習内容ごとに主な学習活動と評価の観点と方法を表にまとめました。
東京書籍(株) 理科編集部
ニューサポート高校「理科」vol.41(2024年春号)「特集:授業を変える~探究~」より。江東区の豊洲駅から徒歩 6 分。自然豊かな豊洲公園に隣接するのが、今回紹介する「がすてなーに ガスの科学館」である。この科学館には、1 階に「エネルギー」「防災」、2 階に「環境・食」「暮らし・社会」のテーマに関連する展示があり、五感を使った体験による学びを通じて、エネルギーへの理解を深めることができる。
東京書籍(株) 理科編集部
「ニューサポート高校「理科」vol.33(2020年春号)特集:授業を変える2〜思考力・判断力・表現力を育む授業〜」より。私が学生のころと昨今を比べると,簡単に入手できる情報の量が飛躍的に増大した。30年くらい前までは,分からない事項があると百科事典や理化学辞典などを参照するのが普通であった。よって,知識を蓄えることに多くの時間を費やしていた。しかし,インターネットが普及してからは,端末を叩けば膨大な情報がほとんど瞬時に手に入るようになったことで,一般的な事項についての情報の価値は著しく低下した。そして,入手できる情報の量が膨大になったので,どうやってそれを分類するかに頭を悩ますようになっている。ファイルの中身を増やすよりも,どうやってディレクトリーを切るかが,入手した情報を実際に使う際には重要になっている。
東京工業大学栄誉教授・特命教授[元素戦略研究センター長] 細野秀雄
最新のネイチャー誌は,理科系教育の特集を組んでいる(2015年7月16日号)。幼稚園から大学入学までの教育の課題や,大学での教育の再評価,大学教授のリーダーシップ,アクティブ・ラーニングの方法,科学者のキャリア,一般に向けた科学教育など,サイエンティフィック・アメリカン誌と合同でまとめた12本の記事を,ウェブから自由に読むことができる。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
先日家に帰ると,プラレールで遊んでいた息子の体が電飾でピカピカしていた。クリスマス・シーズンの到来である。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
この夏休み,後藤祐児先生の研究室の同窓会に参加してきた。私が大学4年生の頃に研究指導を受けた先生だ。今年は先生が還暦ということもあって,例年より参加者が多かったが,ネクタイ姿など一人もおらず,小さな子ども連れも多いし,明日はこのまま釣りに行くのだと短パン姿で釣り竿を持って来ている人もいた。研究室の雰囲気がそのまま形になっているが,この自由な雰囲気のなかで一流の成果が出続けているのだから,弟子は育つというものである。魔法のようである。ラボ運営の師匠でもある。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
また研究室に卒業研究生が配属される季節である。大学3年生が,期待と不安を半々にした顔で研究室に見学にやってきている。研究室ごとに定員があり,私の研究室には毎年3名が配属される。筑波大学応用理工学類はカリキュラムがかなり厳しいので,半分以上をAの成績でそろえてきた学生は,勉強ができるだけではなく集中力や瞬発力がある。バイトとサークルにかまけていたが留年せずにあがってきた学生も要領がいい。いずれも見所があるが,研究室に配属されたあとどこまで伸びてくれるのかは未知である。研究成果をあげるには,小学校からずっとやってきた勉強とは違う能力が必要になるからだ。
筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授 白木賢太郎
『ニューサポート高校「理科」vol.34(2020年秋号)特集:授業を変える3~コロナ禍をどう乗り越えるか~』より。技術大国である日本は,実は世界的に見て理系の比率が少ないと言われています。確かに私もそう思います。メディアで紹介される理系の仕事といったら,プログラマーや化学の研究員など,ひどいものだと潰れそうな町工場になります。私は昔からこのへんがおかしいと思っていたのですが,未だに改善されません。それはなぜか?
漫画家 見ル野栄司
被引用回数のトップ100の論文がNature誌に発表された(1)。なかなか見応えのあるリストで,研究者の間でも話題になっている。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
卒業論文の季節である。これだけ長い文章をはじめて書くという人も多い。最初はどうしても「pHメーターを用いて測定を行った」などと力こぶが入るが,やがて,「pHを測定した」と端的に書けるようになれば,書くことが考える道具になっていく。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
現代の科学は参画する研究者の数が多くなる傾向がある。それでは,研究の規模は研究の質にどのような影響を及ぼすのだろうか? 2月号ネイチャー誌に興味深い論文が報告されていたので紹介したい(1)。要約すると,大きな研究チームは旬の話題を発展させたものが多く,それだけ注目が集まりやすい。一方,小さな研究チームのテーマは革新的な成果につながりやすいのだという。つまり,大型の予算が必要になる大規模なテーマも,ひとりで試しにやってみるようなテーマも,いずれも科学の発展には不可欠なのである。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
寺田寅彦(1878年-1935年)は敬愛する科学者の一人である。「科学というものは結局言葉であり文章である」と言うように,論理や数式だけに頼らず「言葉」を思考の道具にするところに魅力がある。当たり前のことを観察し,鋭敏に言語化できる。例えば,絵の描き方についてこんなふうに説明する。科学者はふつう,こうは言えないものだ。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎