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私は教員歴30年になりますが、その間生徒から質問されたり教員間で検討したり、また自分自身で得心がいかず考察したことが―何しろ30年もやっているので―かなりあります。専門家の間では結論が出ていても高校現場では知られておらず、また指導書にも記述されていないことが多数あります。あるいは、ここまで話さなければ授業をしたことにならない、というテーマもあります。それらを「QアンドA」形式にまとめてみました。若い先生方の指導のお役に立つことを願って紹介します。今回は漢文編1です。
埼玉県立浦和第一女子高等学校 滝本正史
ニュ-サポ-ト高校国語vol.10(2008年秋号)より。特集:高校国語科の「いま」と「これから」-古典編中堅といわれる公立高校にも問題は様々にある。その中でも特に「漢文」を取り巻く状況は年々厳しくなってきているのではないだろうか。授業で漢文を扱おうとする瞬間から、生徒の学力低下・大学入試漢文の比重の低下・授業時数の確保・教員の苦手意識・教材準備にかける時間のなさなど、多くの問題に直面する。結果として、受験対策のために古文の指導、小論文指導に当たらざるをえなくなる。
東京都立足立西高等学校教諭 岩城典枝