ニュ-サポ-ト高校国語vol.10(2008年秋号)より。特集:高校国語科の「いま」と「これから」-古典編
中堅といわれる公立高校にも問題は様々にある。その中でも特に「漢文」を取り巻く状況は年々厳しくなってきているのではないだろうか。授業で漢文を扱おうとする瞬間から、生徒の学力低下・大学入試漢文の比重の低下・授業時数の確保・教員の苦手意識・教材準備にかける時間のなさなど、多くの問題に直面する。結果として、受験対策のために古文の指導、小論文指導に当たらざるをえなくなる。
東京都立足立西高等学校教諭 岩城典枝