教科書の単元から資料を探すページです。
私は,「政治・経済」「日本史」「世界史」「倫理」のどの授業にも,必ず時事問題を取り入れる。授業では,あくまで事実を話す。そのことについて,善悪を判断するのは彼らである。新聞を読むこと,世界に関心を持つことの大切さを繰り返し授業で取り上げる。その時,理解しやすいように具体例を挙げる。すると,だんだんと自分で考えるようになる。(1) 歴史を知ること(2) 社会を知ること(3) 哲学を知ること(4) 自我意識の拡張
茨城県水戸葵陵高等学校 菊池美佐江
ニューサポート高校「社会」vol.26(2016年秋号)より。2015年8月の「論点整理」をふまえて2016年7月まで審議が行われた中教審教育課程部会の「社会・地理歴史・公民ワーキンググループ」および「高等学校の地歴・公民科科目の在り方に関する特別チーム」において、高校の新課程(地理歴史科・公民科)の新科目案が示された。それについて解説する。
東京書籍(株) 社会編集部
ニューサポート高校「社会」vol.31(2019年春号より。新学習指導要領の告示に伴い,新科目「歴史総合」の内容が公表されてから1 年が経過した。筆者を含め高校教員をはじめとした教育関係者は,昨夏に出された解説も読み込み,来るべき2022 年から始まる「歴史総合」の内容, 教育方法を理解し,授業構想を思案し始めている状況ではないだろうか。
東京学芸大学附属高等学校教諭 加藤将
ニューサポート高校「社会」vol.32(2019年秋号)より。指導と評価の一体化」の重要性が指摘されて久しい。本稿もこの立場に基づき,評価活動は独立せず,教育・学習活動のための評価というスタンスを取る。従って,まずは,新学習指導要領で新たに強調されるようになった歴史教育の特質を提示し,それを踏まえて評価のあり方を検討したい。
広島大学大学院准教授 川口広美
「ニューサポート高校「社会」vol.33(2020年春号)特集:センター試験分析・共通テストへの展望」より。筆者は令和元年9月13日~15日に新潟で開催された日本社会科教育学会第69回全国研究大会において,「資料の読み解きによる多面的・多角的な考察を行う学習」というテーマで公開授業と課題研究発表を行った。念頭にあったのは新学習指導要領の「世界史探究」である。また,新科目「歴史総合」を意識した実践や,新学習指導要領でますます重視される資料活用に取り組んだ実践も,少しずつ積み重ねている。本稿ではこれまで筆者が取り組んできたものを,一部紹介したい。
新潟県立新潟高等学校教諭 鈴木健一
「ニューサポート高校「社会」vol.34(2020年秋号)特集:感染症」より。新型コロナウイルスの拡散防止のため,2020年の春はほぼ全国的に臨時休校の措置がとられた。長いところでは 3 月から 5 月まで 3 か月以上授業が行われず,生徒の学びの場を確保するために,先生方も悩み苦労されたことと推察する。拙稿では,第二波・第三波のウイルス感染も含めた緊急時に対応すべく,将来的な歴史授業について僭越ながら整理したい。
東北学院榴ケ岡高等学校教諭 多々良穣
ニューサポート高校「社会」vol.32(2019年秋号)より。「歴史総合」の開始を3年後に控えた今年度から,本校では高1の「世界史A」を世界史2人,日本史2人の教員で受け持ち,新科目についての研究と実践を進めている。稿では,「歴史総合」の大項目「B 近代化と私たち」より,「(3)国民国家と明治維新」に関する実践を紹介したい。
市川中学校・高等学校教諭 太田竜一
高校生を対象としていますが,もう一度歴史を学んでみよう,ちょっと世界史を覗いてみたいという方にも役立つ高校社会科の資料です。「より知りたい」と思う生徒が「しっかり」学びうるよう内容の充実をはかり,topicsに「資料」や「コラム」的なものを配して,興味関心を喚起することに努めています。
北海道立命館慶祥高等学校教諭 斎藤忠和
平成20年3月に告示された学習指導要領では,「言語活動の充実」が各教科で導入されることとなった。これまでも,地歴科の言語活動の先駆とも言うべき,調べ学習や討論学習など様々な実践に基づく授業方法が紹介されてはいるが,これらの大部分は,地方の進学校の実態にはそぐわないものが多い。地方の進学校は,高校の授業で大学受験に必要な内容を全て取り扱わなければならず,限られた単位数の中で,調べ学習や討論学習などイベント的な授業をする余裕は全くないためである。では,地方進学校において,どのように言語活動を授業の中で実践していくことができるのであろうか。本校のように,大学受験に対応できる学力の育成を目標とした授業形態を取りつつも,言語活動を導入した授業とはどのようなものになりうるのか。本論では,現在の勤務高における授業の一試みを紹介する。
静岡県立韮山高等学校 美那川雄一
本校では、1年次に全員が世界史Aを履修する。ここで世界史支持者を増やしたいところだが、これがなかなか難しい。近現代史を中心とした授業をどう組み立てていくかについて、特に導入時の授業では毎年神経を使う。学びの入り口に立たせることができるか、入門の意志を閉ざしてしまうか、ここが正念場なのである。本校での取り組みを紹介する。
長崎県 佐世保南高等学校 山西善雄
現任校は2015年度にSGH校の指定を受け、国際コース(文系のみ、長期留学を実施する)の生徒(1年生)を対象に、Active Learning(以下、AL)型授業を各教科・科目で取り入れています。 筆者は、必ずしもALに賛同するものではありませんが、一方、歴史学研究の成果を踏まえた学問的なAL型授業は有意義であると考えています。本稿では、昨年から実施している1年生国際コース世界史の授業でのAL型授業について、その概要を紹介しておきたいと思います。
京都学園高等学校 齋藤忠和
ニューサポート高校「社会」vol.30(2018年秋号)より。2018 年 3 月,ついに新しい学習指導要領が 告示された。現行の指導要領から約10 年ぶり の改訂である。今回の指導要領では,高等学校 地理歴史科・公民科において新科目が設置され, その内容も含めて,戦後歴史教育の大転換だと いわれている。特に新科目「歴史総合」は,日 本史と世界史を統合し,近現代に絞ってテーマ 史的に教えるという全く新しいコンセプトの科 目である。また,「世界史探究」「日本史探究」 という探究科目も設定されたが,これらの科目 についても今回の告示によってようやく全容が つかめたという状況である。 本稿では,新指導要領を意識したいくつか の大学入試問題を検討しつつ,世界史の授業を どう変革していくべきなのかを考えてみたい。
東京都立青山高等学校指導教諭 角田展子
現任校の国際コースは、2年生の秋から翌年にかけて海外留学が行われます。そのため、2年生の前期に配当される世界史の授業は、授業進度にとらわれず、比較的自由な授業を展開することができます。これまでも、通常の通史型授業では行えない授業実践を試してきました。今年度は、海外留学先に焦点を当てたイギリス史を軸に、アクティブラーニング型授業を行おうと計画しています。
京都学園高等学校 齋藤忠和
今年度は新型コロナウイルスの感染拡大と政府の非常事態宣言を受け、全国の学校がさまざまな対応を迫られ、学校現場はその対応に追われ続けています。いずこも同じでしょうが、十分な準備もできないまま、5/11(月)から「オンライン授業」が始まり、混乱しつつも何とか授業らしいものを行っています。本日(5/15)、1週間を乗り切ったところで、私の現状とこれまでの取り組みについて、簡単に記しておきたいと思います。
京都学園高等学校 齋藤忠和
教員は、学ぶために本を読まねばなりません。しかし、本を読んでも、読んで終わりではすぐに忘れてしまいます。私がこの20年ほど現在まで続けているのが、「カード型データベースソフト」による文字史料・資料のデータベースの構築です。データベースを構築しておけば、必要な資料をいつでも取り出し、教材や論文の作成にと、大いに役立てることができます。今回は、私の「資料と思考の整理術」をご紹介しようと思います。
京都学園高等学校 齋藤忠和
「ニューサポート高校地歴・公民 2003年5月発行」より。見方を変えれば,人類の歴史は戦争の歴史であると同時に,戦争を回避しようとしてきた歴史,あきらめずに戦争を克服しようとする不断の努力の歴史でもある。そして,もしも私たちがその努力を継承しようとするのならば,現代と過去の戦争というものの真の姿を理解して,次の世代に確実に伝えなければならない。そのためには,私たちは,戦争を歴史のなかでどのようにとらえ,教えていったらよいのだろうか。
明治大学文学部教授 山田朗
ニューサポート高校地歴・公民Vol.6(2006年秋号)より。高校での世界史授業改革の動きは,平成6(1994)年度の学習指導要領改訂による世界史必修化に始まる。それは,冷戦体制崩壊後の新たな国際秩序の模索や地球環境問題,インターネットの普及や市場経済のグローバル化等を背景としている。
石川県立小松高等学校 向出研司
本資料は、2009 年度世界史(高1)授業の導入用に準備したものであり、世界史プリントの巻頭となる。かつて「現代国際社会理解」の授業で試みた「質問法」も取り入れつつ、本論に入る前に、世界史学習の動機付けと興味・関心を喚起するための資料として準備した。2~3時間の予定。
北海道立命館慶祥高等学校 斎藤忠和
高等学校に入り世界史を学習しようとする時,中学校でどのような内容を学習し,世界史に必要な基礎知識を習得してきたかを確認することが大切だと思います。それが,世界史学習にどのように活かしていけるのかを考え,関連する用語や事項を「公民的分野」の中から抜粋し,解説や留意点を述べました。
東京教育研究所 岸田理
中学校「地理的分野」では,叙述されている世界の国々の現状,すなわち産業や経済,文化などと世界史の接点について紹介します。世界の現状を知り,世界史を学習することによって,その歴史的背景を知ることが大切であることは言うまでもありません。気候や第一次産業の叙述は世界史では簡潔に述べられていますので,「地理的分野」の学習内容がわかるように紹介します。中学校「歴史的分野」での叙述が少ない,アフリカ,オセアニア,南北アメリカなどの引用は多く,できるだけ丁寧に解説しました。
東京教育研究所 岸田理
中学校「歴史的分野」は,世界の中の日本の位置を考えようという視点に立っています。日本と関係の深い東アジアだけでなく,グローバル化の進む中で世界との関係から日本を捉えようとしています。特に近現代史では,国際関係の中で日本を位置づけています。中学校の学習内容を知っていただき,世界史の指導や展開に利用していただければと考えました。
東京教育研究所 岸田理
2001年の9.11事件(米国同時多発テロ事件)以降、イスラーム世界の動向は国際社会にかかわる問題となっている。日本と韓国は、距離のうえでは中東から遠く離れているが、エネルギー資源の点でも、家電製品や自動車の市場としても、深い経済関係にあり、政治面ではともにイラク戦争や戦後復興のために軍を派遣した。
お茶の水女子大学教授 三浦徹
本稿では、北宋軍事力の根幹たる禁軍と西欧近世の傭兵・常備軍とを比較することで、宋という時代の近代性(先進性)の一端を示してみたい。なお、本稿では近代性という題名を附したが、古代・中世・近世・近代・現代という時代区分法に関しては、これまでに様々な視点からの考察が行われ、私が勉強してきた東洋史学の分野でも、激しい議論が繰り広げられた時期があった。近年は、時代区分論は活発ではないが、やはり歴史研究者の意識化には常に存在し続けている課題であると思う。
北海道立命館慶祥高等学校教諭 斎藤忠和
ニューサポート高校「社会」vol.23(2015年春号)より。外国語の地名や人名をどうやってカタカナで表現するかという問題。ここでは,アラブ・イスラーム史を例にして,外国語の固有名詞を表記することの難しさについて報告したい。
大東文化大学国際関係学部准教授 高野太輔
21世紀を迎えた今も,世界各地で起こっている紛争は,おさまる気配を見せない。我々は,例え断片であったとしても,ニュース映像をはじめ様々なメディアによって伝えられる紛争の姿を日々目の当たりにしている。それらが,我々に与える衝撃は大きい。そして,憎しみの連鎖がもたらす悲惨な結果に心を痛める人も多い。本節では「現代の地域紛争」を取り上げる。ただし,それは単に紛争(戦争)がもたらす悲惨さを,浅薄なヒューマニズムに訴えて慈悲の心を育てようとか,世界史や政治経済など既存科目のように,羅列的に事実関係を知ろうとするものではない。ここでは,本科目のコンセプトに従い,現代国際社会が抱える紛争の実情と,そのメカニズムを学び,分析的視点を養うことが主眼である。そのため,まず,20世紀における紛争の解析と質的変化の考察を行い,次いで紛争の具体例を概観する。
立命館慶祥高等学校 斎藤忠和
本稿では,中学校社会以外の教科書に世界史に関連する人物とその業績がどのように紹介されているのか,また歴史的事項に関連することがどのように叙述されているのかを紹介します。
東京教育研究所 岸田理
ニューサポート高校「社会」vol.39(2023年春号)特集:大学入学共通テスト分析、より。私の専門は中国近現代史である。この領域は、歴史教育や歴史認識の話題と不可分である。そのため私は、縁あって東京書籍『世界史 A』と『歴史総合』の編集委員を務めることになった。幸いなことに、私は高校生と直接対話できる機会をこの数年間に何度もいただいてきた。その際に、一人の中国研究者として、なぜ歴史教育が必要なのかを高校生と一緒に考えてきた。
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授 中村元哉
現任校はSGHに指定されており、アクティブラーニング(以下、AL)についても推進が奨励されています。しかし、その実践はなかなか難しく、現場教員も大いに混乱しているように思います。本稿は、現任校において2017年3月に開かれたSGH研究発表大会で筆者が用いた資料です。時間のない中、準備したものであり、不充分な点も多々あろうかと思いますが、ALに対する一つの考え方を示し、その実践事例を紹介しているもので、現場の先生方の参考になる点もあるかと思います。
京都学園高等学校 齋藤忠和
本校では特進ADVANCEDコースが3週間のイギリス研修旅行を実施しています。また国際コースに関しては7ヶ月または10ヶ月のイギリス留学を行っています。こうした生徒のため、筆者は、現任校に赴任した2015年以来、事前学習を担当し、スライドを見せつつ、「イギリス史概観」と「大英博物館」についての授業を実施してきました。本稿ではその際に用いた「イギリス史概観」のパワーポイントのデータを紹介したいと思います。
京都学園高等学校 齋藤忠和
昔の人は短命だった。我々は単純にこう考えているのではないでしょうか。確かに、総体的にはその通りだと思います。しかし本当にそれだけで片付けてよいのでしょうか。本稿では、こうした感覚が何処まで正しいものかを検証してみたいと思います。
京都学園高等学校 齋藤忠和
本校での、歴史総合の実践例と、教師の働き方に関する可能性をご紹介したい。
兵庫県立播磨南高等学校 妙見健太郎
歴史学研究と歴史教育を接続することは、私にとって、また、歴史担当教員諸氏にとって、重要な課題であると発言し続けてきました。ある先生が次のような発言をされました。「歴史というのは3つある。最先端の研究、学会の常識、高校以下の中等教育の歴史、つまり、教科書だ。」 確かに、それぞれが異なった歴史認識を提示し、特に前二者と教科書レベルの歴史は、乖離が大きく、両者の乖離は、ますます開いているのかも知れません。教科書が新しい研究を摂取しにくい原因はさまざまありますが、小稿では、こうした3つの歴史の中で、私たち高校教員の立ち位置、ないしは、私たち高校教員の学びとは何なのか、改めて整理してみたいと思います。
京都学園高等学校 齋藤忠和
これまで中学校社会の「公民的分野」,「地理的分野」,「歴史的分野」と高等学校「世界史」の接点を探求し,少なからずの解説を試みてきました。その中で,小学校ではどのような学習をしてきたのかが気がかりになりました。そこで,5・6年生の社会科の教科書をめくってみると,刺激的な内容に驚きました。5年生では日本の産業や国土について,6年生では歴史的分野と公民的分野を学習します。世界史を学習する際,わかりやすく,丁寧で適切な表現を使わねばならない状況になった時,小学校の教科書から多くの示唆を得ることができるのではないかと考え,小学校の学習内容と世界史の接点を探求し,高校で世界史を指導しておられる方々へ是非紹介しておきたいと本稿を記すことにしました。
東京教育研究所 岸田理
歴史を応用させる授業をするにはどのような方法を取れば良いのでしょうか。ここでは、解決法の生成を促す目的で歴史を応用させることに焦点を当て、筆者の研究成果をもとに簡単に授業で使える方法を紹介したいと思います。
東京大学大学院情報学環特任助教 池尻良平
ニューサポート高校「社会」vol.35(2021年春号)より。昨年(2020年)10月18日に,歴史総合と入試科目の組み合わせ(案)が報道された。この結果,歴史総合を各探究科目の中に内容的に組み入れた,5単位(標準単位設置の場合)通史「講義」では受験対策上無理なことがはっきりした。歴史総合と各探究科目は,目的とする内容と方法論が異なるから違う科目なのであって,同じ近現代史を扱うにしても,扱う視点が異なってこなければならない。つまり「近現代史は先に歴史総合でやるから世界史探究は前近代史(18世紀くらいまで?)」というやり方はできないと思われる。このことを分析するためにも,本年度(2021年1月)から行われる令和3~令和6年度までの4年分の大学入学共通テスト「世界史B・世界史A・日本史B・日本史A」の本試験・追試験問題分析が欠かせないⅰ。この4年分の本試験と追試験の問題を分析して,予備校などの模擬試験は作成され,さらに言うまでもなく,受験の前に新科目の学習が始まるからである。
北海道有朋高等学校[通信制]教諭 吉嶺 茂樹
ニューサポート高校「社会」vol.36(2021年秋号)より。今次学習指導要領で導入された新科目、「日本史探究」「世界史探究」では、「資料」の活用が重視されていることは周知のことに属しよう。そこで言われる「資料」とは、たとえば「日本史探究」の、学習指導要領「内容の取扱い」で、「日記、書簡、自伝、公文書、新聞、統計、写真、地図、映像や音声、生活用品の変遷などの資料」と記されている。つまり、ここで活用されるべき「資料」は、歴史と同時代に作成された文献や遺物を指していると一応は理解できる。ただし、これに続いて、「それらを基に作成された資料」という文言があり、その範囲はあいまいである。
慶應義塾大学教授 松沢裕作
この年表は,東京書籍の教科書『世界史B』 による世界史学習の一助となることを目的として作成されています。『世界史B』(2007年度)の編・章にもとづいて事項を年表化し,さらに関連内容を付加しました。関連内容には,教科書に記述されていなくても,ご指導の際に言及することがあると思われる事項を含めました。ご利用の際は,各学校でのご指導の実態に合わせて,適宜,修正してください。
東京書籍(株) 社会編集部
高校生を対象としていますが,もう一度歴史を学んで見よう,ちょっと世界史を覗いてみたいという方にも役立つ高校社会科の資料です。「より知りたい」と思う生徒が「しっかり」学びうるよう内容の充実をはかり,topicsに「資料」や「コラム」的なものを配して,興味関心を喚起することに努めています。
立命館慶祥高等学校 斎藤忠和
本データは,最新の地図情報のもとに、高画質・高品質で作成しています。教材プリント作成やワークシート作成などで,自由に加工・編集してご利用いただけます。最新「世界と日本の白地図」は,(1)<世界全図>編,(2)<世界:大陸,州規模>編,(3)<世界:国規模>編,(4)<日本:周辺,地方別>編,(5)<日本:都道府県>編の5編で構成され,全256図あります。(2021年11月版)
東京書籍(株) 社会編集部
「教育情報誌『NEW Shakalka』第3号の発刊に寄せて」 高校の新教育課程の実施まで、残すところ1年余りとなりました。年明け早々に第1回となる大学入学共通テストの実施が予定されておりますが、つい先日には、新課程における同テストの教科・科目の検討案も報じられたところです。 また現在はコロナ禍によって生活のあらゆる場面で新たなスタイルが求められており、学校教育は今まさに、様々な面で「歴史の転換点」を迎えていると言えます。 今号の「教えて! シャカイカ先生」でも「18歳市民力」について言及しておりますが、これからの社会を担う高校生の充実した学びのために、私どもも教科書を通して少しでも寄与していきたく存じます。
東京書籍(株) 社会編集部
「教育情報誌『NEW Shakalka』第2号の発刊に寄せて」2022年度からの新課程実施に向けた取り組みがますます本格化するはずだった今年度ですが、新型コロナウイルス感染症の影響で全国的に臨時休校の措置が取られるなど、学校現場は未曾有の事態に追い込まれています。しかし歴史を紐解けば、人類はこれまでにも幾度となく同じような苦難と向き合い、その先に現在の社会を築いてきました。山積する課題に取り組むため、地理歴史科・公民科の学習は、今後さらに重要性を増していくに違いありません。新しいʻ社会科ʼの学びを、これからの時代を担う高校生たちとどのように展開していくか。今起きている事態を見つめつつ、共に考えていければと存じます。
東京書籍(株) 社会編集部
「教育情報誌『NEW Shakalka』の発刊に寄せて」2022年度から実施される新学習指導要領下で,三つの必履修科目が新設される地理歴史科・公民科は,今まさに大きな変革に直面していると言えます。科目構成の再編だけでなく,学習と指導の方法という中身の部分においても,「主体的・ 対話的で深い学び」の実現など,大きな転換が求められます。この新しい冊子は,新課程に関する情報を「短く」「見やすく」「読みやすく」お伝えし,先生方の日々のお授業と数年先に向けたご準備に資することを目指して編集いたしました。高校生たちの数年先数十年先の人生の実りを願いつつ,これからの地理歴史科・公民科のあり方を,共に考えていければと存じます。
東京書籍(株) 社会編集部
世界史A教科書の構成に準じて,一問一答形式の問題を,ワードファイルとPDFファイルで掲載しました。それぞれのファイルは、問題1ページ、解答1ページの2ページ構成になっています。ご指導の中でご活用ください。
東京書籍(株) 社会編集部
世界史の授業でご使用いただける世界史B,世界史A対応の穴埋め形式のプリント「つくる世界史」です。生徒に出す課題プリントとしてもご利用いただけます。WORD,PDFともにB4判横1ページにまとめられています。
京都府大谷高等学校 熊木哲
私たちが日本の近現代のうちに「誇りうる歴史」を求めるとするならば,それはどのようなものであろうか。もちろんそれは独善的であってはならず,世界史的にみて評価しうる/されうるだろうことを前提としてである。
千葉大学文学部教授 三宅明正
現在の日本の歴史研究は,大部分の大学や研究機関,また個々の研究者の頭のなかでも,日本史,東洋史,西洋史と三つに分かれて行われている。一方,高校の歴史教育は,日本史と世界史の二本立てであるが,そこでの世界史は,現実には,西洋史と東洋史の組み合わせである。
イスラーム史研究者 後藤明
歴史の転換点にある現代において,時代の転換を見通す目をいかに子どもたちにつけることができるのか。そのような歴史教育はいかにして可能になるのだろうか。以下では,そのような問題意識の下,同じく時代の転換点にあった戦前において,同じような問題意識を持っていた羽仁五郎の歴史教育論から学び直してみることにしよう。
東京大学准教授 小国喜弘