教科の広場
本誌は、東京書籍が発行する情報誌「教室の窓」の北海道版です。テーマに沿って、小中学校の現場の先生方から実践事例をご紹介いただきました。 今回は「SDGs×よりよい社会をめざして」と題し、小中学校の「総合的な学習の時間」と「道徳」の実践例を5つ取り上げました。 まずは巻頭言で、北海道教育大学名誉教授の大津和子先生から「SDGs×よりよい社会をめざして」についてご執筆いただき、今回取り上げた5つの授業実践を紹介していただきました。そして、各実践例には、本編とは別に詳細な学習指導(活動)案を[関連資料]として添付しました。
東京書籍(株) 北海道支社
本稿では、3年総合的な学習「地域のPR」単元の指導案をご紹介する。
富山県公立小学校 福田慎一郎
神奈川県版 小学校生活科・総合的な学習 教育情報誌「生活科・総合的な学習の授業力を磨く」の第1号です。今号では、「主体的・対話的で深い学びを実現する授業づくり」をテーマに、生活科は2件、総合的な学習は3件の実践事例を掲載しております。相模原生活科・総合的学習研究会「柴胡の会」編
東京書籍(株) 東京支社
2020年度4月から全国の小学校・中学校・高等学校でスタートしたキャリア・パスポート。キャリア・パスポートとは,児童生徒が学校,家庭及び地域におけるさまざまな学習や活動を記録・蓄積して,それらを定期的に見通したり振り返ったりすることで,自身の変容や成長を自己評価するポートフォリオ(自己評価のためのツール)である。 児童生徒がキャリア・パスポートに取り組むに当たっては,教師の対話的な関わりが非常に重要であり,自己有用感の醸成など児童生徒の成長を促すような指導上の工夫が求められている。本稿では,こうしたキャリア教育に資する各種資料,教材,指導案をご紹介したい。
茨城県 大子町立依上小学校 塚田薫
川崎市ではエネルギーや環境について取り組んでいる学校が集まりワークショップ形式で発表したり、意見交換したりする「エネルギー・環境 子どもワークショップ in 川崎」を開催しています。2019年にワークショップ大賞を受賞した取り組みをご紹介します。
神奈川県 川崎市立平間小学校 林隆介
研究の2年目である今年度の研究は,生活科を核としながら幼児教育から3年生の総合的な学習までを見通した資質・能力の円滑な接続を図るために,『具体的な資質・能力』を明らかにすることを手立てとして研究を進めてきた。このことにより,現場における「どのような手だてを講ずることが新学習指導要領が期待する生活科と総合的な学習の時間で培われる資質や能力の育成につながるのだろうか」「教師は,子供の資質・能力の育ちをどのように見取り支援に生かせばよいのだろうか」という疑問に応えられるような,日頃の指導に役立つ実践的な研究に努めた。(東研研究報告書No.310)
東京教育研究所
2017年告示の次期学習指導要領で,2020年度より小学校においてプログラミング学習が必修化される。プログラミングに取り組む狙いは,プログラミング言語を覚えたり,プログラミングの技能を習得したりすることではなく,プログラミング的思考を身に付けることである。プログラミング教育は「教科」として小学校に入るわけではなく,算数の正多角形,理科の電気の単元が最低限実施すべきとされているほかは現場にゆだねられている状況である。そこで,今回,総合的な学習の時間における社会科,国語科,外国語活動とリンクしたプログラミング教材の開発を提案したい。
青森県三沢市 前教育長 吉田健
2020年度より「プログラミングに関する学習(以下,プログラミング学習)」が必修化されることに伴い,近年,プログラミング学習の試行的実践が展開されています。試行的実践においてはScratch言語を用いている点が特徴的です。Scratch言語は,視覚的なブロックを複数組み合わせることでプログラミングを平易に行うことができます。筆者は,Scratch言語を活用した小学生のためのプログラミングスクールとして事業展開しているCA Tech Kids(代表取締役社長,上野朝大)との共同した授業研究を進めています。本稿では,2015年度から継続的に研究と実践を繰り返してきたプログラミング学習について,研究の一部を紹介します。
愛知教育大学 磯部征尊
本稿では、教材研究のポイント 総合的な学習の時間について述べる。
弘前大学非常勤講師・前青森県弘前市立福村小学校校長 齋藤治
アクティブ・ラーニングは、平成27年の「論点整理」を基点として、学修者の能動的な学修を促す学習方法の視点から「主体的・対話的で深い学び」を実現する視点へと進化した。学びが能動的であるだけではなく、「深い学び」が実現しているかどうかという学びの質が問われるようになった。このことは、学びとは何かを考える上で極めて重要である。本誌で紹介した事例を参考に、今後の「主体的・対話的で深い学び」のモデル作成の手掛かりとなれば幸いである。(東研研究報告 No.286)