教科の広場
高校社会の授業では、共通テストや大学の過去問を授業や課題で取り扱うことがあります。こうした入試演習も、ICTを活用すれば時間と労力をより効率化・省力化できます。空欄補充・選択式問題だけでなく、論述問題についてもICTを活用するワザ(一例)を具体的にご紹介します。
愛媛県 愛光中学校・高等学校 和田誠
現在の「高等学校学習指導要領」(平成30年告示)総則では ①知識・技能の習得、②思考力・判断力・表現力等の育成、③学びに向かう力,人間性等の涵養 が目標として掲げられています。しかし、高校の授業でこれらが偏りなく実現できているかと問われると、私個人は「不完全」だと言わざるを得ません。そこで今回、「ロイロノート」を活用して思考力を鍛えるための授業をデザインし、実践しました。
現在金融業では、データ処理や分析、取引、契約に、AIやインターネットが使われています。しかし、中学・高校の公民の「金融分野」の学習は仕組みや政策を学ぶことに終始し、金融の「現実の姿」に迫れるような「生きた学び」ができていないのではないかと、以前から感じていました。そこで今回、「株式学習ゲーム」を使って、ゲーム感覚で金融について学べる授業を高校2年生の「現代社会」で実践しました。
「教師が自分でホームページをつくって運営する」と聞くと、ハードルが高く感じますよね。しかし、Googleサイトというツールを使えば非常に簡単です。複雑なコードやプログラムに関する「知識ゼロ」でも大丈夫、見た目もそれなりのクオリティになります。本稿では、Googleサイトの具体的なつくり方に加え、それを授業でどのように活用していくかについてご紹介したいと思います。
本稿では、Microsoft社が提供しているOffice365を活用した英語指導、とりわけMicrosoft TeamsとOneNoteを使った、本校における活用事例をご報告したい。それとともに、これらのアプリを使うことで、学習者・指導者に「どのようなメリットがあるのか」という点についても考察する。
羽衣学園中学校・高等学校 田中純一郎
2019年の冬に提起され、コロナ禍で加速したGIGAスクール構想。今では各学校でネットワーク環境が整い、生徒たちも端末を手にしていることでしょう。一方で、Google Workspace for Educationのような教育用グループウェアを導入したものの、実際の活用で悩んでおられる先生方も多いようです。そこで本稿では、Google Classroomを使った3つの授業アイデアをご紹介します。
大阪府立箕面高校 真島由朱
文部科学省は2021年、「令和の日本型学校教育」として、ICTの利活用により全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと協働的な学びを提案しました。これを踏まえ、本稿では、Google Workspace for Educationを活用した「英語表現」でのスピーキングとライティング活動の実践事例をご紹介します。
常翔学園中学校・高等学校 溝畑保之
コロナ禍のもとで一斉休校となってから1年。本校では本サイト既載の通り、比較的スムーズにオンライン授業に移行することができました。幸い感染者を出すこともなく、懸念された学習の遅れや質の低下も特に見られることなく、生徒・保護者からも一定程度評価をいただくことができました。本稿では改めて、2020年度のオンライン授業中に何が起きていたかを振り返りながら、その原因や背景などを考察してみたいと思います。
東京女子学園中学校・高等学校 唐澤博
高等学校英語教育に関する「ICT実践事例」をまとめました。特に関西圏の高等学校の事例を中心に取り上げました。巻頭言で,関西学院千里国際中等部・高等部の米田 謙三先生から,「本当に大切なことはICTの活用自体が目的ではなく,言語活動を通してどのような資質・能力を育成することを目指すのか,そのためにICTをどのように活用することが効果的かということを生徒の実態も踏まえながら考えることが改めて重要になってきた。今後ICTの効果的な活用の実践事例をどんどんと発信していただき共有していくことが大切になってきた。」と,提言をいただきました。本誌が,ICT活用に悩まれている先生方の授業の一助になれば幸いです。
東京書籍株式会社
4月からZoomによるオンライン授業を始めたものの、画面表示人数が9人までであったり、アプリの共有に制限があったりなど、制約が多く不安なスタートでした。また、自宅のインターネット回線の通信環境もオンライン授業を行うには実に不安定でした。そこで意を決して、配信環境をすべて見直し、アップグレードすることにしました。本稿で詳しくご報告します。