教科の広場
ある中学校の英語教員から、音読の指導について助言を求められました。どのような指導を計画しているのか尋ねたところ、レシテーションコンテストに生徒を出場させたいので、音読の指導に焦点を当てたいとのことでした。また、生徒がどの程度正確に、単語を音声化できているかを確認したいとのことでした。
山口大学教授 高橋俊章
すべての学習において、到達目標の設定は重要です。しかしながら、現実の生徒の知識や能力からかけ離れた高すぎる到達目標設定は適切ではなく、学習活動や授業の終わりに達成感を感じることができる、現実的に到達可能な目標を設定することが重要です。
もし中学校で英語が苦手な生徒がいたとします。こうした生徒のための支援は必要ですが、生徒が支援に依存したままになるとしたら、本当に生徒のためになっているとは言えない可能性があります。
多くの授業で,「振り返り」の時間が形式的に取られているだけで、その真の意味が考慮されていないように思います。そのため、何のために振り返りが必要なのかを考えたいと思います。
語彙力が高いほうがリーディングにおいて有利なのは明らかですが、問題は単語をどのようにして覚えるかです。記憶法の観点で言えば、覚えるというのは「どのようにして忘れずに思い出すことができるか」ということでもあります。今回は、単語を覚えるためのさまざまな方法のご紹介です。
児童や生徒が「本当にしたい」と思って英語活動に従事するかどうかは、その活動が成果を上げるかどうかを決定づける重要な問題の1つであると考えられています。今回は、「本当にしたい」活動を実現するためのヒントをお話しします。
もし、ドラえもんの「ほんやくコンニャク」のようなことが実現できたら、英語(または他の外国語)を学ぶ必要はなくなるのでしょうか? 今回は、英語(外国語)を学ぶ意味について考えます。
ChatGPTについては、今、多くのメディアで取り上げられています。本稿では、ChatGPTとは何か、そして、ChatGPTによって今後の英語教育にどのような影響があるのか考えてみます。
GIGAスクール構想が始まって1年以上が経過しました。ネットワークにつながったタブレット端末等が生徒1人1台配布されたことにより、教育現場には劇的な変化が見られつつあります。しかしその一方で、ICT活用に関しては不十分な点や課題とする点も残されているようです。
モチベーションの大切さは言うまでもありませんが、机に座っていても勉強が少しも進まないという経験を、誰しもが持っているのではないでしょうか。そのようなときには、私たちが持っている生得的な性質や傾向を利用しますと、やる気を高めることができるかもしれません。