「高校入試と英語教育」2004年公立高校入試問題の分析と傾向(2004年10月作成)より。な問題に対処するには,やはり平素から英語を「読む」努力をすることが大切です。ただ,中学校の検定教科書にはその力をつけるに足る量の英文が用意されているとは言えません。対話文が増えていく一方でまとまった分量の説明文が減っています。確かに入試において対話文は増えていますが,説明文の語数や難易度にさほどの変化があるわけではありません。それどころか,長い対話文や説明文を読んで,全体の内容を読み取り,さらにそこから発展した問題にも対処しなければならない問題が増えています。読解力をつけさせるためには,多くの文章に接する機会を与えることです。そのことで生徒の世界を広げさせ,何かを考える,あるいは疑問に思うきっかけを作ってあげましょう。これは英語に限りません。日本語の本を読むことで,日本語の表現を目にし,文章構成を把握する力を養うことができるのです。1.英語で答える問題,2.日本語で答える問題,3.その他(並べかえ問題など)。
東京書籍(株) 英語編集部