かつて「わらはやみ」と呼ばれた病がある。「源氏物語」では光源氏がかかったらしく、平清盛もこの感染症で亡くなったと言われる。マラリアである。エイズや結核とともに世界3大感染症の一つ...
2026年4月25日
警察の強引な取り調べ、重要証拠の不開示、再審開始までの長すぎる道のり。1993年の英国映画「父の祈りを」には、刑事事件で生じうる理不尽が凝縮されている。北アイルランド紛争のさなか...
2026年4月24日
都心の通りを歩いていて、街路樹の剪定(せんてい)作業に出くわした。高いクスノキにアームが伸びて枝が切られ、ばさばさ落ちた。1本終えると次の木へ。数えるほどに減った枝の先の、わずか...
2026年4月23日
前ローマ教皇が亡くなり、コンクラーベ(秘密選挙)で新教皇が選出されてから、もうすぐ1年になる。レオ14世が選ばれたのは彼が米国人で、私が米大統領だったからだ――。教皇にイラン攻撃...
2026年4月22日
「岸辺のアルバム」が舞台化された。一見平穏な中流家庭の崩壊と再生を描いた山田太一脚本の名作ドラマだ。1977年の放映から半世紀、今も色あせない物語を求めて東京芸術劇場を訪れた▼父...
2026年4月21日
猫は夏になると、しきりにぼやく。「こう暑くては猫といえども遣(や)り切れない。……いくら猫だって相応に暑さ寒さの感じはある」。漱石の『吾輩は猫である』の猫は、暑さに耐えかね毛衣(...
2026年4月20日
いまも語り継がれている女性がいる。小林トミさん。日米安保改定に反対するデモが広がった1960年、30歳の美術教師だった。デモは組織単位で参加するのが当然だった時代に、一個人として...
2026年4月19日
AIが普及していく時代に、外国語を学ぶ必要はどこにあるのか。東京外国語大学の学長が新入生たちを前に、そんな問いかけをしていた。毎年4月に書いている当欄の恒例、入学式の言葉から▼い...
2026年4月18日
人間らしさとは、何か――。歴史上、どれだけ多くの哲学者たちが、この不変の問いを前に煩悶(はんもん)し、苦闘し、葛藤してきたことだろう。先週、東京であった将棋の名人戦を見に行って、...
2026年4月17日
中国人民解放軍は二つの看板を持つ。それは国家の軍であると同時に中国共産党の軍でもある。最高指導機関も、国家中央軍事委員会と党中央軍事委員会が併存する。事実上、同じ組織で、いずれも...
2026年4月16日