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「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.21」より。中学2年生国語科単元名「地球の未来を考える~マニュー湾の事例から~」の実践例。スタディ・ツアーでベトナムへ行き,日本の支援を受けながら浄水場の改善や水道設備の整備,水質管理・調査の技術が整いつつあることを実感した。しかし,残念ながら人々が利用して出た生活排水は,未処理のままメコン川へと放流されていた。この現実を目の当たりにして,適切に処理されない排水が環境へ与える影響を知り,どのように解決すべきかを考えられるような授業をめざした。
札幌市立札苗中学校教諭 柴田峰子
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.14」より。2016年12月に発表された中央教育審議会の答申「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」には,「持続可能な開発のための教育(ESD)は,次期学習指導要領改訂の全体において基盤となる理念である」と明記されています。この答申を受けて,小・中学校学習指導要領改訂版(2017年3月公示)の前文及び総則において,「持続可能な社会の創り手」の育成が掲げられ,全教科においても関連する内容が盛り込まれました。
北海道教育大学名誉教授 大津和子
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.14」より。2016年8月の「審議のまとめ」を経て,12月の答申「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」では,「持続可能な開発のための教育(ESD)は次期学習指導要領改訂の全体において基盤となる理念である」とされた。そして,2017年3月,学習指導要領の告示に至った。全体の内容に係る前文及び総則において,「持続可能な社会の創り手」の育成が掲げられ,一定の取り組むべき方向性が示された。加えて,新学習指導要領を貫く「カリキュラムマネジメント」と「主体的・対話的で深い学び」,「社会に開かれた教育課程」の3つの視点は,学校におけるESDの推進にとっても極めて重要なキーワードとなった。
北広島市立東部小学校校長 設楽正敏
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.14」より。本校は,世界自然遺産「知床」に存在している児童生徒数69名の規模の小さな学校である。平成28年4月に小中併置校から義務教育学校となり,9年間の学びの充実を目指した小中一貫教育を推進している。小中一貫教育の考え方は様々あるが,本校は4-3-2の3ブロック制を取り入れ,各ブロックで適切な段差を付け,その段差を乗り超える力を付けるように取組を進めている。特徴的な取組をいくつかを紹介する。
斜里町立知床ウトロ学校校長 長谷博文
本校は、校訓である「人間尊重」、および「自由・自主・自律の人間教育」を通し、世界的視野で社会に貢献できる人材を育成することを建学の精神とし、4つの教育目標を掲げている。本稿では、本校の4つの教育目標をもとに、学力の3要素である「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」と、SDGs(目標6「安全な水とトイレを世界中に」)を意識した探究授業の事例をご紹介したい。
羽衣学園中学校・高等学校 米田倫子
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.21」より。私は2030アジェンダに出会う前から,私たちの住む星「地球」の自然環境の破壊,地球温暖化による気候変動等に対して危機感を持ちながら暮らしていました。2030アジェンダを読んだとき,自然環境だけではなく経済,社会における重要課題が明文化され,さらに,地球を救うことができる最後の機会は私たちであると,書いてあったことに衝撃と焦りを覚えました。2030アジェンダのタイトルにある「変革」をするためにどうしたらいいのかと悩む毎日です。「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」は2014年9月に国連総会にて採択された文章です。この2030アジェンダの中に持続可能な社会を世界で目指す目標としてSDGsが記載されています。SDGsのみに焦点が当てられていますが,2030アジェンダにはSDGsが必要な背景も書かれていますので,一読をオススメます。
北海道地方ESD活動支援センター 大崎美佳
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.21」より。小学校社会科6年単元「コンビニから見えてくるSDGs」の実践例。コンビニエンスストアとSDGsの関連について興味をもち,商品などから出るプラスチックごみの削減に向けて自分にできることを考える。
石狩市立石狩小学校教諭 田中孝治
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.21」より。 札幌市では,2018年3月に策定した「第2次札幌市環境基本計画」において,初めて行政計画としてSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けて取り組むこととなった。本計画では,「次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な都市『環境首都・SAPPORO』」を将来像とし,環境,社会,経済分野の統合的取組を推進することで,SDGs達成にもつなげていくことを位置付けた。特に近年の気候変動をはじめとする環境問題は,地球温暖化の影響による大型の台風や干ばつなどによる世界的な気象災害の増加により,経済的被害やそれに伴う貧困の悪化や健康被害など,我々が消費する資源やエネルギーによる影響が環境分野にとどまらないグローバルな課題につながっており,SDGsはこのような世界の現状への気付きと解決に向けた視点を得るための非常に重要な目標となっている。
札幌市環境局環境計画課推進係長 佐竹輝洋
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.21」より。学習指導要領(2017.3公示)前文に「持続可能な社会の創り手」の育成が明記され,「持続可能な開発のための教育(ESD)」の重要性があらためて指摘されました。同時に,2030年を目途とする「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献することが求められています。17の具体的な目標からなるSDGsを意識したり明示することにより,きわめて広い学習領域をもつESDの実践が,よりやりやすくなったともいえます。
北海道教育大学名誉教授 大津和子
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.14」より。年末に生徒会が行っている募金活動を,より募金の使われ方が目に見えるようにタイの子どもが1年間学校へ通学するための支援金として送金する取り組みに変更した。生徒玄関には現在支援しているタイの生徒の写真が掲示されている。そして,これらの活動が,SDGsの目標3「福祉と健康」,目標4「質の高い教育」につながる活動だということを教職員に伝えて,現在取り組んでいるこれらの活動を生かしながら次年度の学校経営に向かいたいという私の願いを少しずつ広めていった。
石狩市立花川北中学校校長 橋詰典明
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年12月)より。2019年の温室効果ガス排出量は 591億トン(CO2換算)で,過去最大を更新しました。もし今以上の温暖化対策をしない場合,21世紀末の平均気温は,20世紀末に比べて最大 4.8℃上昇して,真夏日(最高気温 30℃以上)の日数も更に増加すると予測されます。例えば東京では,真夏日が年間約 46日から年間約103日になり,1年の3割近くが真夏日,という時代が来る可能性があります。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年12月)より。ファストファッションを中心とした衣料品の輸出は,バングラデシュの重要な産業となっています。しかし,2013年,1つの悲劇が起きました。首都ダッカ近郊に立ち並ぶ縫製工場の1つ「ラナ・プラザ」が,ある日突然崩落したのです。8階建ての「ラナ・プラザ」は違法建築で,十分な強度のないコンクリートが使われていました。崩落前日には大きな亀裂があり,雇用側もそれを認識していたにも関わらず,生産性を優先して働き続けることを命じた結果,1,100人余の命が犠牲となりました。ここでは,日本でも販売されている,世界的なファストファッションブランドの服も製造されていました。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年10月)より。生活に欠かせないさまざまな設備や仕組みを「インフラ(インフラストラクチャー)」といいます。インフラは,整備されるだけでなく,ずっと継続して誰でもが利用でき,自然災害などで一時的に使えなくなっても,速やかに回復できることが重要です。そのような「強靭(レジリエント)なインフラ」を整備されれば,日々の生活や産業が安定して営めるようになります。そして,産業が発展し,貧困や労働の問題を解決することにつながります。さらに,技術革新(イノベーション)がより活発になります。そうすれば,既存の枠組みで解決できないような問題も,全く新たな方法で解決できるようになるかもしれません。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年9月)より。上水道の普及している日本では,ほぼいつでもどこでも,安価で安全な水が手に入ります。けれど,それは当たり前のことではありません。世界で約 22 億人が,安全な飲み水にアクセスできず,不衛生な水で年間約 180 万人の子どもが亡くなっています。家族のために毎日遠く離れた水源へ水くみに行き,学校へ通えない子どももいます。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年5月)より。SDGsの 17 の目標を紹介します。「家庭科の教科書には,SDGs のそれぞれの目標に関連する内容がたくさん載っている。どこに,どの目標と関連した内容があるか,探してみよう。」
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年5月)より。SDGsとは,国連で決めた「持続可能な開発目標」のこと。2015 年,「誰も置き去りにしない(no one will be left behind)」社会を創造するために,国連総会で採択されました。今だけでなくこの先もずっと,地球上の誰もが安心して,満足に暮らしていけるようにするには,SDGsの 17 の目標を,2030 年までに達成する必要があります。そのために,社会の担い手である私たちは, どのように生活を変えていけばよいのでしょうか。家庭科には,そのヒントがたくさんあります。各目標についてくわしく知り,持続可能な生活と社会を実現していきましょう。
東京書籍(株) 家庭編集部
中学校の技術・家庭科に取り組む先生のための機関誌「技家Navi」の第6号です。特集 新しい学習評価【技術分野】・基調提案:技術分野の学習評価・提 言:技術分野における学習評価の改善・授業提案:地域の問題を計測・制御システムで解決しよう特集:消費生活・環境【家庭分野】・基調提案:内容「C 消費生活・環境」における改訂のポイントと指導計画の作成・提 言:キャッシュレス化の進展と金融経済教育を巡る動き・授業提案:これからの生活を展望して課題を解決する力を養う消費者教育の一例ICTのレシピ 第6回・EduTown SDGsで持続可能な社会について考えよう
東京書籍(株)技術家庭編集部