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今回より,「東書Eネット」の指導資料にて,算数教育の実践事例を掲載させていただくことになりました,高知大学の中野俊幸です。ここでは,私が,20年程前から参加しています,高知県東部の小学校の先生方を中心とする算数教育の研究団体「安芸算数学習会」の定例学習会にて研究されている実践事例,とりわけ算数の「教材開発」について解説を加えてお伝えします。連載第1回目の今回は,読者の皆様方に「安芸算数学習会」のことを知っていただくために,事務局からの紹介です。
高知大学教育学部 学校教育教員養成課程教授 中野俊幸
2021~2024(令和3~6)年度用教科書「新しい数学」に準拠。(math connect「特集記事」)2年4章1節「説明のしくみ」で、「多角形の内角の和や外角の和」を扱っているのはなぜですか。
東京書籍(株) 算数・数学編集部
2021~2024(令和3~6)年度用教科書「新しい数学」に準拠。(math connect「特集記事」)今回紹介する板書例は、新しい数学2 p.100の「多角形の外角の和の求め方の説明を考えてみよう」です。前時まででは、「三角形の内角の和が180°であることをもとに、多角形の内角の和の求め方を説明すること」について学習しています。本時では「多角形の内角の和の性質」をもとにして、「外角の性質」を導きます。さらに、図形の性質をつくる経験から、逆に考えて「三角形の内角の和が180°であることの」もとになる性質を考えさせるきっかけにします。
筑波大学附属中学校 四之宮暢彦
2021~2024(令和3~6)年度用教科書「新しい数学2年」に準拠。(math connect「今日の授業のひと工夫」)2年4章p.96 1節「説明のしくみ」の導入では、多角形の角の和を求める方法を考えます。多角形の内角の和や外角の和についての性質を学ぶだけでなく、何を根拠にして説明しているのかを明らかにすることや、あることがらを認め、それを用いて新しい性質を導く方法を意識化することに重点を置いているという意図がタイトルには込められています。
東京書籍(株) 算数・数学編集部
数学的な見方・考え方の指導を通しての小学校算数科と中学校数学科の学習における連携の在り方について,これまで「関数」「数と式」の領域を通して研究を重ねてきた。今回は,「図形」領域において,数学的な見方・考え方の指導を通しての小学校算数科と中学校数学科の学習における連携の在り方について,取り組むこととした。
青森県 小学校教諭
中学校教諭
数学的見方・考え方は,毎日の算数・数学の授業にかかわってきり離せないものである。それでは,数学的見方・考え方とはどのようなことであるといえばよいのであろうか。近年それを,論理的,抽象化,一般化等々,その特色をとらえて説明することが行われている。しかし,これらの特色は数学に特有なものではない。
早稲田大学客員教授 半田進