教科書の単元から資料を探すページです。
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.14」より。2016年12月に発表された中央教育審議会の答申「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」には,「持続可能な開発のための教育(ESD)は,次期学習指導要領改訂の全体において基盤となる理念である」と明記されています。この答申を受けて,小・中学校学習指導要領改訂版(2017年3月公示)の前文及び総則において,「持続可能な社会の創り手」の育成が掲げられ,全教科においても関連する内容が盛り込まれました。
北海道教育大学名誉教授 大津和子
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.14」より。2016年8月の「審議のまとめ」を経て,12月の答申「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」では,「持続可能な開発のための教育(ESD)は次期学習指導要領改訂の全体において基盤となる理念である」とされた。そして,2017年3月,学習指導要領の告示に至った。全体の内容に係る前文及び総則において,「持続可能な社会の創り手」の育成が掲げられ,一定の取り組むべき方向性が示された。加えて,新学習指導要領を貫く「カリキュラムマネジメント」と「主体的・対話的で深い学び」,「社会に開かれた教育課程」の3つの視点は,学校におけるESDの推進にとっても極めて重要なキーワードとなった。
北広島市立東部小学校校長 設楽正敏
近年、SDGsが日本国内に広く浸透してきた。文部科学省もSDGsの重要性を打ち出し、新学習指導要領前文で「持続可能な社会の創り手の育成」を明示するに至った。しかし学校の現場では、SDGsをどう扱えばよいかわからないという声や、逆にこれまで社会的事象を学習課題として取り上げてきた先生方からは「これ以上何をすればよいのか」という声もある。本稿では、小学校社会科でのSDGsの扱い方について考察する。
愛媛大学 教育学部 准教授 藤原一弘
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.21」より。小学校高学年~大人(小学生の場合は小学生新聞を活用)を対象に,単元名「SDGsから新聞記事を読む」の実践例。SDGsが世界のどのような現状から目標として設定されたのかを理解する。新聞記事を読み,SDGsのどれに関連しているか,どのように関連しているかを考える。
北海道教育大学名誉教授 大津和子
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.21」より。 札幌市では,2018年3月に策定した「第2次札幌市環境基本計画」において,初めて行政計画としてSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けて取り組むこととなった。本計画では,「次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な都市『環境首都・SAPPORO』」を将来像とし,環境,社会,経済分野の統合的取組を推進することで,SDGs達成にもつなげていくことを位置付けた。特に近年の気候変動をはじめとする環境問題は,地球温暖化の影響による大型の台風や干ばつなどによる世界的な気象災害の増加により,経済的被害やそれに伴う貧困の悪化や健康被害など,我々が消費する資源やエネルギーによる影響が環境分野にとどまらないグローバルな課題につながっており,SDGsはこのような世界の現状への気付きと解決に向けた視点を得るための非常に重要な目標となっている。
札幌市環境局環境計画課推進係長 佐竹輝洋
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.21」より。学習指導要領(2017.3公示)前文に「持続可能な社会の創り手」の育成が明記され,「持続可能な開発のための教育(ESD)」の重要性があらためて指摘されました。同時に,2030年を目途とする「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献することが求められています。17の具体的な目標からなるSDGsを意識したり明示することにより,きわめて広い学習領域をもつESDの実践が,よりやりやすくなったともいえます。
北海道教育大学名誉教授 大津和子
「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.14」より。年末に生徒会が行っている募金活動を,より募金の使われ方が目に見えるようにタイの子どもが1年間学校へ通学するための支援金として送金する取り組みに変更した。生徒玄関には現在支援しているタイの生徒の写真が掲示されている。そして,これらの活動が,SDGsの目標3「福祉と健康」,目標4「質の高い教育」につながる活動だということを教職員に伝えて,現在取り組んでいるこれらの活動を生かしながら次年度の学校経営に向かいたいという私の願いを少しずつ広めていった。
石狩市立花川北中学校校長 橋詰典明
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年12月)より。2019年の温室効果ガス排出量は 591億トン(CO2換算)で,過去最大を更新しました。もし今以上の温暖化対策をしない場合,21世紀末の平均気温は,20世紀末に比べて最大 4.8℃上昇して,真夏日(最高気温 30℃以上)の日数も更に増加すると予測されます。例えば東京では,真夏日が年間約 46日から年間約103日になり,1年の3割近くが真夏日,という時代が来る可能性があります。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年10月)より。生活に欠かせないさまざまな設備や仕組みを「インフラ(インフラストラクチャー)」といいます。インフラは,整備されるだけでなく,ずっと継続して誰でもが利用でき,自然災害などで一時的に使えなくなっても,速やかに回復できることが重要です。そのような「強靭(レジリエント)なインフラ」を整備されれば,日々の生活や産業が安定して営めるようになります。そして,産業が発展し,貧困や労働の問題を解決することにつながります。さらに,技術革新(イノベーション)がより活発になります。そうすれば,既存の枠組みで解決できないような問題も,全く新たな方法で解決できるようになるかもしれません。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年9月)より。現代の生活において,経済,医療,教育,農業,交通や通信など,あらゆる場面で電気が不可欠です。しかし世界で約 8.4 億人(2017 年)は,電気を利用することができていません。とくに開発途上国の生活改善や経済成長には,安定して手軽に利用できる電気の供給が必要です。一方で,エネルギーを生み出す際に排出される CO2 などの温室効果ガスは,平均気温上昇の原因になっています。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年9月)より。上水道の普及している日本では,ほぼいつでもどこでも,安価で安全な水が手に入ります。けれど,それは当たり前のことではありません。世界で約 22 億人が,安全な飲み水にアクセスできず,不衛生な水で年間約 180 万人の子どもが亡くなっています。家族のために毎日遠く離れた水源へ水くみに行き,学校へ通えない子どももいます。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年5月)より。「絶対的貧困」とは,一定の所得水準に満たない状態のこと。国連では,1 日 1.9 ドル未満で生活している状態を「極度の貧困状態」と定義しています。世界銀行の統計によると,「極度の貧困状態」で生活しているのは,世界の約 10 人に1人です。「相対的貧困」とは,その国の貧困線(「国民を所得の多い順に並べたとき,真ん中の人」の半分)未満の状態のこと。日本は,子どもの相対的貧困率が13.9%(2015 年)で,OECD 加盟国の中でも高い数値です。
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年5月)より。SDGsの 17 の目標を紹介します。「家庭科の教科書には,SDGs のそれぞれの目標に関連する内容がたくさん載っている。どこに,どの目標と関連した内容があるか,探してみよう。」
東京書籍(株) 家庭編集部
「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年5月)より。SDGsとは,国連で決めた「持続可能な開発目標」のこと。2015 年,「誰も置き去りにしない(no one will be left behind)」社会を創造するために,国連総会で採択されました。今だけでなくこの先もずっと,地球上の誰もが安心して,満足に暮らしていけるようにするには,SDGsの 17 の目標を,2030 年までに達成する必要があります。そのために,社会の担い手である私たちは, どのように生活を変えていけばよいのでしょうか。家庭科には,そのヒントがたくさんあります。各目標についてくわしく知り,持続可能な生活と社会を実現していきましょう。
東京書籍(株) 家庭編集部