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1950年12月、三好達治の紹介により『文学界』に「ネロ他五編」が掲載され、谷川俊太郎は衝撃のデビューを果たした。達治の紹介は異例中の異例で、確固たる地位を確立している有名詩人が無名詩人たる若者のためにそれを行ったのである。評価の是非は後述するが、ここでは、詩人や研究者たちが、衝撃だと述べた内容が、「宇宙的なイメージ/はるかな国からの来者(従来の詩とは異なる)/詩的な感性への衝撃」といった内容で括られている点は、見逃せない。以来「谷川は戦争を詠わない」という評価が下ったとしたら、短絡的すぎないか。表題の詩二編以外にも詩集『二十億光年の孤独』には、戦争への並々ならない詩情豊かに批判する、裏に秘めた「魂」を感じる。そのことについて論じていきたい。
北海学園大学 元講師 荒木美智雄
小学国語 指導のヒント「複式国語科指導案」(2023年11月)より。5年生が「伝記を読んで感想文を書こう 手塚治虫」,6年生が「未来に向かって 君たちに伝えたいこと」を学習する。5年生は,伝記を読み,その人物の生き方から,生きることについて自らの考えを深めていく。6年生は,「君たちに伝えたいこと」を読み,寿命について自分の考えを広げたり深めたりする。本時は,5年生は「手塚治虫」の年表づくりをして,伝記を扱う学習の準備をおこなう。一方,6年生は,「君たちに伝えたいこと」を書いた日野原重明さんの略歴を知り,寿命についての考えをまとめるという単元のねらいを知る学習をおこなう。
高知大学教育学部附属小学校 田中元康
小学国語 指導のヒント「複式国語科指導案」(2023年11月)より。5年生が「伝記を読んで感想文を書こう 手塚治虫」、6年生が「未来に向かって 君たちに伝えたいこと」を学習する。5年生は、伝記を読み、その人物の生き方から、生きることについて自らの考えを深めていく。6年生は、「君たちに伝えたいこと」を読み、寿命について自分の考えを広げたり深めたりする。本時は、5年生は「手塚治虫」の少年時代の出来事を読む学習をおこなう。一方、6年生は、「君たちに伝えたいこと」を書いた日野原重明さんの寿命についての考を読み、自分の感想を交流する学習をおこなう。
高知大学教育学部附属小学校 田中元康
先生方の中には,教材をどういうふうに読んで,子どもたちに,どういう授業をすればよいのか,日々悩んでいる先生も多いのではないだろうか。教材を読んで,書いてある内容を読み取ったら終わりという読解指導で終わる授業も多いのではないか。無論,それを否定するわけではないが,せっかく,優れた教材を扱っているのに,それではもったいないように思う。そういう先生方のお役に少しでも立てればと思い,この教材ハンドブックを書いてみた。説明文,文芸等,いろいろある中で,まずは,詩の教材から論じてみたい。「ぼくらのもの(与田準一)」「いま始まる新しいいま(川崎洋 )」「いのち(小海永二)」「春に(谷川俊太郎)」について。
高知県 山中幸三郎