教科書の単元から資料を探すページです。
海食台、撮影年月:1998年8月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:New Zaeland。南島ニュージーランドは環太平洋造山帯に属し、日本列島と立地条件が似ており島弧・海溝系の列島です。従って地殻変動の影響を大きく受けており、地形、地質が複雑な構造になっている山地、丘陵が多いです。写真は、第三紀末から第四紀洪積世にかけて起こったカイコウラ造山運動によって形成された砂岩と泥岩の互層が浸食されてできた海食台で、南西~北東方向に走っています。
東京都立北多摩高等学校 大桐
ニューサポート高校「理科」vol.16(2011年秋号)より。今年3 月11 日の,東北地方太平洋沖地震はマグニチュード9.0 という超巨大な規模の地震であった。地球全体としてみれば,マグニチュード9.0 以上の地震は1 世紀に4 ~ 5 回しか起きていない。
東京大学地震研究所 都司嘉宣
シェルビーチ、撮影年月:1992年12月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:西オーストラリア。長さがおよそ120km、深さが15mまで小さな白い貝殻でおおわれたビーチです。着いたときが夕方だったので、ビーチはピンク色に染まっていました。波打ち際から100mほど沖に出ても20cmくらいの遠浅が続いていました。一体、どのくらいの量の貝殻があるのでしょうか? 驚くばかりです!
東京都立北多摩高等学校 大桐
ニューサポート高校「社会」vol.28(2017年秋号)より。平成25年度より完全実施された現行学習指導要領では,初等中等教育の中で自然災害に関する教育が格段に強化された。高校地理の教科書では「自然災害」「防災」などの用語が目次の一角を占め,単元あるいは小単元として確立した。自然災害研究を進めてきた者の一人として,学習指導要領改訂にご尽力された方々に敬意を表す次第である。
『地理B』編集協力 石川裕彦
ニューサポート高校「理科」vol.16(2011年秋号)より。今回の地震は震源域が三陸沖にもかかわらず,遠く離れた千葉県にも大きな影響を与えた。その影響について検証しようと思い表題のような試みを企画した。この試みは,地震発生が学年末の時期で,その後の学校運営も,計画停電や交通機関の混乱でなかなか正常に戻らず,新学期に入っても多少影響が残っている中での実施となった。
千葉県立八千代高等学校 吉田公一
ニューサポート高校「理科」vol.16(2011年秋号)より。各都道府県ごとにその地域に特有の地震被害を想定した防災教育プログラムが組まれていることと思われる。大きく分けると,内陸型の直下型地震を想定したものと,海溝型の津波地震を想定したものの二つになるだろうか。
東京都立南葛飾高等学校 加藤昌典
東書教育シリーズ中学校理科「先生,モノグリセリドって何?」-教科書記述の変更点-(2012年10月発行)より。日本のような島弧の火山は,たいてい安山岩質のマグマを噴出しますが,富士山はここ10 万年の間,ほとんど玄武岩質のマグマを噴出し続けています。富士山がなぜこのような特異な火山なのかを理解するためには,富士山の噴火の歴史や富士山のマグマ供給のようすを知ることが必要です。
東京書籍(株) 理科編集部
高校地理の授業を楽しくする「授業で使えたこんなモノ」シリーズの第13回。生徒たちにとって「聞いたことはあるけれど見たことはない」ハザードマップ。近年防災意識の高まりとともに、大学入試の頻出事項となってきたハザードマップを、いかにして生徒たちに身近なものと実感させ、作業レベルまで落とし込むか。そのための1つの実践事例をご紹介します。
千葉県立成田国際高等学校 石毛一郎
かつて-半世紀近く前のことですが、授業のなかで、「好きな季節」を聞いたことがありました。一番多かったのは春という回答で、6割ほどの生徒が手を挙げたと記憶しています。
筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
日本を始めとする中緯度の国では四季の変化がよくみられ、日本では、季節の違いが顕著です。また、日本に住む人は次の季節、特に「春」を焦がれる人が多いでしょう。しかし、花粉症に悩まされている人にとっては悩ましい季節かも知れません。
筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
ニューサポート高校「理科」vol.16(2011年秋号)より。巨大津波は二つの顔を持っている。一つは広い浸水域をもたらした,波長の長い津波である。そして,もう一つは強い破壊力を持つ高い津波であった。
地震予知連絡会会長 島崎邦彦
ニューサポート高校「理科」vol.36(2021年秋号)より。火山のハザードマップは、特定の火山が将来噴火した際に起きる現象や、それらの影響が及びうる範囲を描いたものである。日本では、将来の噴火が心配される火山として111の活火山が気象庁によって認定されており、そのうちの約50の火山のハザードマップが主に山麓の自治体によって作成・公開されている。そのなかには、過去たびたび噴火を繰り返してきた富士山も含まれている。
静岡大学未来社会デザイン機構・副機構長 小山真人
高千穂峡の柱状節理、撮影年月:1995年7月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:宮崎県 高千穂峡。宮崎県北西部の高千穂町三田井にある五ヶ瀬川の峡谷。全長約2km。洪積世後期に阿蘇山から噴出した高熱の火山灰が浸食の進んだ五ヶ瀬川の谷に堆積し、それが固まった溶結凝灰岩を再び川が浸食して形成されたと考えられています。堆積後の冷却の過程でできた柱状節理が発達し、両岸に高さ50~100mの絶壁をつくります。
東京都立北多摩高等学校 大桐
東書教育シリーズ中学校理科「先生,モノグリセリドって何?」-教科書記述の変更点-(2012年10月発行)より。有珠山の噴火予知と緊急火山情報,噴火警戒レベルと噴火警報,について述べる。
東京書籍(株) 理科編集部
冬の日本海側は、世界でも有数の大雪地帯です。氷点下にならないと雪にはなりませんが、寒い地方ほど雪が多いと思っている人も多いかと思います。
筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
掲載面(ページ)は異なりますがほとんどの新聞に天気図(略図)と天気に関する情報が載せられています。天気図とは「同時刻に同じ条件のもとで観測された気圧・気温・風向・風力・天気などを天気記号で記入し、等圧線・前線等を書き込んだ地図」のことです。
筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
ニューサポート高校「理科」vol.16(2011年秋号)より。地震に伴って海底が隆起もしくは沈降すると,海面が変動し,大きな波となって四方八方に伝播する。これが,海溝型の巨大地震の津波である。
前気象庁東京航空地方気象台長 饒村曜
福島原発事故のニュースと東北巨大地震について調べた。このことから何を学ぶべきかを考えた。放射線について理解するために、さまざまな実験や考察を専門家の指導を受けながら,「総合的な学習の時間」の中で学校特設科目「人間と環境」として授業を行った。 なお2013年1月20日掲載の「学校特設科目「人間と環境」福島原発事故のニュースと東北巨大地震と津波の教材化」は、2011年3月の災害を受けて、同年4月から約半年間行った授業の実践記録です。その後検討の時間をかけて翌年の2012年度に行った授業に関しての報告が本稿です。従って一部内容が重複しています。
富山県立志貴野高等学校 島弘則,富山県立高岡高等学校 松島真二郎
深海の熱水噴出孔(Hydrothermal vent)のまわりに豊かな生態系があることが報告されて40年になる。この分野を率いてきた米国デューク大学のシンディ・ドーバー博士が現在までの回顧録を寄稿し(1),ミシガン大学のグレゴリー・ディック博士が詳細な総説をネイチャーレビュー誌に報告している(2)。これらを読みながら,生物学の見方を変えた意外な発見について整理してみたい。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎