教科書の単元から資料を探すページです。
ニューサポート高校「理科」vol.37(2022年春号)より。1995 年、スイスのミッシェル・マイヨール博士らが、ぺガスス座51番星を回る太陽系外惑星を発見しました。この成果は 2019年のノーベル物理学受賞等で称えられています。それまでも恒星の周りに惑星があることは予想されていたとは言え、系外惑星を観測して見つけ出すことが出来る時代となりました。2009~18年に稼働したアメリカ航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡の活躍もあり、現在約5千個の系外惑星が確認されています。
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台天文情報センター 縣秀彦
ニューサポート高校「理科」vol.40(2023年秋号)「特集:『水』をテーマに理科に触れる」より。水の密度は4°Cで最大になる。そして、水は氷になると体積が増加する。氷の密度は水より小さく、氷は水に浮く。水の様々な特異性は、地学分野でとても重要な役割を担っている。もしも氷が水に沈んだら、どうなるだろう? 「浮く氷」と「沈む氷」の実験を紹介する。
桜美林大学リベラルアーツ学群 坪田幸政
ニューサポート高校「教育情報」vol.35(2024年春号)より。本校は『豊かな創造力を生み出す開智教育』として開校当初から探究を続けており、今年で開校 28 年目を迎えた。これは本校の名誉学園長である大村智氏(2015 年ノーベル生理学・医学賞受賞)の教育理念を学校の目標として体現したものである。長年にわたる試行錯誤の中で形成されてきた探究が深まるための要点について、私なりの解釈を踏まえて紹介する。学校全体の探究を発展させていくためのアイディアの一つに加えていただけると幸いである。
開智中学・高等学校探究テーマ室長 久保智
ニューサポート高校「理科」vol.32(2019年秋号)より。勤務校では『科学と人間生活』が高校1年生の必修科目となっているが,この時期の生徒は文理選択も行っておらず,大学受験までまだ余裕のある時期であることから,授業構成の自由度が比較的高い。そこで,アクティブ・ラーニング型の授業を実験的に展開しながら,生徒の興味や関心を深める手法をいくつか検討している。その中で,グループワークを主とする協働学習と,「知識の活用」を目的とする提案型の授業の相性が良いことがわかったので,一例として紹介したい。
細田学園中学校・高等学校教頭 山中聖子
ニューサポート高校「理科」vol.37(2022年春号)より。教室の学びをきっかけに、実社会に影響を与える行動がおき、その結果、持続可能な社会を創造する行動が生まれていくような教育をデザインはできないだろうか。教室の学びにおいて、教科書や資料集にある「情報」に、解釈が伴えば「知識」という横軸が形成され、ここに、教科横断という縦軸が加われば、各教科の学びが手段化し、さらには、時間や歴史という時間軸が加わることで教科書の学びが未来創造につながるのではないだろうか。
一般社団法人Think the Earth 山藤旅聞
ニューサポート高校「情報」vol.21(2024年春号)より。本校の授業では生徒が教科書の内容を参考書やインターネットなどで調べ、生徒同士でプレゼンテーションを行っている。「自ら学ぶ」とはどういうことか、その重要性に高等学校段階で向き合わせることが必要であると考え、学習者の能動的な活動を積極的に取り入れている。特に、学習活動に一層の広がりと深まりをもたらすために大切にしているのは「問い」の重要性である。学習の場で他者と自分を差別化できる最も大きな部分は「問い」の違いである。「問い」には以下の 2 つのポイントがある。
新潟県立新潟高等学校 山上達郎
ニューサポート高校「理科」vol.31(2019年春号)より。前号に続き,学習指導要領の改訂の概要とし て,今号では「地学基礎」「地学」「科学と人間 生活」をお伝えする。
東京書籍(株)理科編集部
ニューサポート高校「教育情報」vol.35(2024年春号)より。人間は誰もが変わることができる──卒業生からの便りに接するたびに、その確信を深くしている。既存の学校になじめなかった生徒たちが、この学校で回復と成長の期間を過ごして卒業後に自分の人生をたくましく切り拓いている。別人のような変化の姿に感動を禁じ得ない。
東日本国際大学附属昌平高等学校通信課程 教頭 鈴木繁生
皆さんは小学校3年生から理科という教科を学んでいますが、中学校1年生の新しい教科書を改めて見てください。表紙に「理科」ということばが入っている教科書と「科学」ということばが入っている教科書とがあります。
筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
「ニューサポート高校「理科」vol.33(2020年春号)特集:授業を変える2〜思考力・判断力・表現力を育む授業〜」より。時代とともに求められている学力が変化し,新学習指導要領でも「思考力・判断力・表現力」を育成する授業が求められている。これらの力を伸ばすためには講義形式の授業だけでなく実験,レポート作成の指導はもちろん,グループ学習や生徒によるプレゼンテーション等,講義形式以外に生徒自身のアウトプットを伴う授業も取り入れることが望ましいが,実際はなかなか難しい。
朋優学院高等学校教頭 小野間大
日本では、小学校(3年以上)・中学校では、理科という教科を全員が学びます。明治時代、教育制度の初期の頃から英語の「science」は「科学」と訳しましたが、小学校では「理科」といい、そのまま教科名として今でも使われています。今回は、「理科で何を、なぜ学ぶのか」ということについて考えてみます。
元筑波大学非常勤講師 鈴木伸男
皆さんは、小学校では3年生から4年間、[理科]という教科を学び、中学校でも3年間、理科を学習しますが、いまはその学びの途中です。
元筑波大学教員免許更新講習講師 鈴木伸男
『ニューサポート高校「理科」vol.34(2020年秋号)特集:授業を変える3~コロナ禍をどう乗り越えるか~』より。昨年度の終わりから今年度にかけ,新型コロナウイルスの流行により,全国的に学校が休校になりました。昨年度の学期の打ち切りやその対応,新年度の休校期間やコロナ対策をしながらの再開など,現場の先生方は大変な苦労をされていると思います。また,教科指導では,授業が満足に行えない状況となり,教科書の進度に遅れが生じていることや,受験を控えている高3生に満足な受験対策を行えないことなど,焦りや不安なども感じていることと思います。しかし一方では,大学入学共通テストは予定通りの日程で実施することが決まり,受験生にとってはさらに大きな不安要素がのしかかることとなりました。本誌では,この状況の中,どのように教科指導,受験指導を進めていけば良いのか,いくつかのモデルケースを提案させていただきます。今後も厳しい状況が続くことが予想されますが,先生方の指導の一助となれば幸いです。
代々木ゼミナール講師・開智高等学校講師 西村淳矢
ニューサポート高校「理科」vol.32(2019年秋号)より。新しい時代とは何か。「Society 5.0とも呼ばれる新たな時代の到来が,社会や生活を大きく変えていくとの予測もなされている。また,情報化やグローバル化が進展する社会においては,多様な事象が複雑さを増し,変化の先行きを見通すことが一層難しくなってきている。そうした予測困難な時代」の入り口に,私たちは立っている。
福井県教育総合研究所 先端教育センター 特別研究員 川角博
ニューサポート高校「理科」vol.27(2017年春号)より。「次期学習指導要領改訂のターゲットは高等学校」「次期学習指導要領改訂の方向性」「具体的な例」について述べる。
岐阜聖徳学園大学教育学部理科専修教授 寺田 光宏
ニューサポート高校「理科」vol.27(2017年春号)より。「理科学習における高校生の理解」「理科におけるICTの特徴と授業への導入」「アクティブラーニングに有効なICTの活用」について述べる。
名古屋学院大学スポーツ健康学部教授 吉田 淳
ニューサポート高校「理科」vol.27(2017年春号)より。センター試験の概要が大学入試センターから「実施結果の概要」として公表されましたので,簡単に紹介したいと思います。
東京書籍編集部
ニューサポート高校「理科」vol.36(2021年秋号)より。高等学校では、令和4年度より年次進行で改訂された学習指導要領が始まる。今回の改訂で、生徒の学習評価については、指導要録等に観点別学習状況の評価や評定が記載されることになった。そこで、観点別学習状況の評価について概略をみていこうを思う。
東京書籍理科編集部
大学入試は多様化しており,複雑なシステムと感じるかもしれません。特に,2021年1月から「センター試験」にかわり,「大学入学共通テスト」が導入されることが文部科学省から発表されています。ここでは,大学入試全体,さらには高校教育,大学教育を含めた改革の概要などを確認します。
東京書籍(株) 編集局理科編集部
ニューサポート高校「社会」vol.35(2021年春号)より。COVID-19パンデミックで,これまでノーマルだったことがそうでなくなり,新しい枠組みに対応できる力,そして,できなくなったことではなく,今できることは何かを考えるようなメンタリティが改めて問われています。大学教育も遠隔・オンラインと対面指導のハイブリッド化が一気に促進され,さらに決められた時間に授業を受けるという学び方だけではなく,オンデマンドで提供される学習材を用いて,自ら計画的に時間設定して学ぶこととの組み合わせが可能となる学び方が一層拡充されるでしょう。そのような変化の中で,将来教員として活躍する人を養成する大学が,どんな力を入学試験で求めるのかについて考えたいと思います。
兵庫教育大学理事・副学長 吉水 裕也
「科学と人間生活」(科人701)令和4~7(2022-2025)年度用教科書の、年間指導計画例です。学習内容ごとに、詳細な学習活動、評価の方法などを表にまとめました。
東京書籍(株) 理科編集部
「科学と人間生活」(科人701)令和4~7(2022-2025)年度用教科書の年間指導計画にもとづく観点別評価規準例です。学習内容ごとに主な学習活動と評価の観点と方法を表にまとめました。
東京書籍(株) 理科編集部
大学の教員になって実感したが,入試にはいろんな種類がある。センター試験と二次試験だけでなく,推薦やACや編入があるし,大学院の8月期と2月期などもある。社会人や留学生の入試もある。問題作成や,面接や試験監督などの担当もあるので,役目がけっこう回ってくる。
筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授 白木賢太郎
研究室で院生たちとよく飲むのだが,先日の飲み会は楽しかった。新しく配属された4年生の研究テーマを酒の肴に,皆でワイワイと飲むのだから楽しいに決まっている。こうして,酒の席でテーマが誕生するのが恒例になっている。
筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授 白木賢太郎
顔の見えない講義が期待されている。カリキュラム委員会に出席したときにそれを実感したのである。シラバスは入学した学生との契約だから,仮に教員が異動しても,その学生がいる限りは講義しなければならない。だから内容を教員に任せるのではなく,教科書を指定しておく方がよい。そして,シラバスに教科書を記すのなら,欧米でも通用する本格的な教科書の方が好ましい,というふうな話の流れであった。
筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授 白木賢太郎
大学2年生のころの化学系の講義だったと思う。教室に現れた教授が,先週号のNatureにすばらしい論文が出ていたんだと言った。いつもは教える気がなさそうに教科書を淡々と読んでいるだけなのに,意外にもきれいな絵を黒板に描いて,楽しげに解説をはじめた。教授の頭は目下そのことで一杯になっており,溢れたものが体中から出ているようだった。今から思うとあの話はカーボン・ナノチューブの発見の論文で,具体的な内容はほとんど理解できなかったが,いい大人が科学的な発見に驚き,心から面白がっている,そんなことがいっぱい分かるようになれば気持ちいいんだろうなと思った。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
これまでに100本ほどの論文の著者になっている。多産な方だが,論文というものは難しいもので,たくさん書けばいいというものでもない。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
科学の価値は定量的に評価できるのだろうか。これは昔からある難問である。最近でも,理論物理学者のレインハード・ウェルナー教授が,科学の価値は定量などできないという極論をNature誌にあらためて寄稿し,サイトのコメント欄は研究者たちの賛否両論で賑わっている。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
一般向けの本をはじめて書いてみた。論文や総説を百本近く書いてきたタンパク質人生のなかで,はじめての経験である。そして余談だが,労力のわりには儲けはほとんどない。印税生活など簡単ではない,そんなあたりまえの事実もよくわかった。
筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授 白木賢太郎
現在の高等教育は圧倒的に言葉に頼ったものである。一方,やってみなければわからないもの,行動するほうがわかることも沢山ある。理科の実験などは,教科書を読むだけでは本当のことはわからないのである。
筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授 白木賢太郎
この夏休み,後藤祐児先生の研究室の同窓会に参加してきた。私が大学4年生の頃に研究指導を受けた先生だ。今年は先生が還暦ということもあって,例年より参加者が多かったが,ネクタイ姿など一人もおらず,小さな子ども連れも多いし,明日はこのまま釣りに行くのだと短パン姿で釣り竿を持って来ている人もいた。研究室の雰囲気がそのまま形になっているが,この自由な雰囲気のなかで一流の成果が出続けているのだから,弟子は育つというものである。魔法のようである。ラボ運営の師匠でもある。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
『ニューサポート高校「理科」vol.34(2020年秋号)特集:授業を変える3~コロナ禍をどう乗り越えるか~』より。技術大国である日本は,実は世界的に見て理系の比率が少ないと言われています。確かに私もそう思います。メディアで紹介される理系の仕事といったら,プログラマーや化学の研究員など,ひどいものだと潰れそうな町工場になります。私は昔からこのへんがおかしいと思っていたのですが,未だに改善されません。それはなぜか?
漫画家 見ル野栄司
科学雑誌に並ぶ年末恒例「10大ニュース」は,毎年楽しみのコーナーである。ネイチャーとサイエンスの両誌が最初に選んだテーマは重力波であった。これぞ基礎科学の結晶のような成果だ。一方,人工知能も急成長を遂げ,囲碁チャンピオンを破ったことは広くニュースにもなった。ゲノム編集ではCRISPRを使った臨床応用が成功し,再生医療では3人の親を持つ赤ちゃんが誕生した。今回は,年末の科学記事(1-3)に個人的な選好をあわせて,2016年の科学を振り返ってみたい。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
ニューサポート高校「数学」vol.31(2019年春号)より。理工系の女性が少ないということが話題になり始めてから,随分経ったように思う。様々な取り組みが行 われ,少しずつ,女性研究者や技術者の割合は増えて いるものの,研究者に占める割合は15.3%(2016 年)であり,諸外国と比べても低いままである。また,女性研究者の候補者である理工系女子大学生の割合は理学部で27.0%,工学部で14.0%(2016年)でしかな い。
中央大学理工学部情報工学科教授 今井桂子
寺田寅彦(1878年-1935年)は敬愛する科学者の一人である。「科学というものは結局言葉であり文章である」と言うように,論理や数式だけに頼らず「言葉」を思考の道具にするところに魅力がある。当たり前のことを観察し,鋭敏に言語化できる。例えば,絵の描き方についてこんなふうに説明する。科学者はふつう,こうは言えないものだ。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎