教科書の単元から資料を探すページです。
ニューサポート高校「数学」vol.37(2022年春号)より。現行課程(初年度入試は 2015 年度)の「数学A」は「場合の数と確率」、「整数の性質」、「図形の性質」の3単元から成り、特に「整数の性質」は新しく登場した単元であった。そもそも整数の性質を使う入試問題は旧課程入試(2014年度入試以前)においても難関大を中心にしばしば出題されていて、どの単元にも属さない、いわばグレーゾーンの問題として受験業界では「整数問題」と分類していた。
河合塾進学教育事業本部 開発研究職 数学科講師 依田栄喜
本稿は、2021年1月に初めて実施された大学入学共通テストに向けて、筆者が実践した共通テスト対策のための取り組みと、共通テスト実施後までの一連の推移を筆者自身の所感も含めてまとめた(当時)ものです。先生方の授業構想、授業改善の一助となればと考え、この機会に公開させていただきます。
天理高等学校 吉田朋史
ニューサポート高校「数学」vol.38(2022年秋号)(特集:新課程における統計の扱いについて/大学入試と思考のプロセス)より。2022 年の高校 1 年生から実施されている新課程においては、「数学 B」は「数列」「統計的な推測」「数学と社会生活」となり、「ベクトル」は「数学 C」に移った。旧「確率分布と統計的な推測」の内容からは、「期待値」が「数学 A」の「場合の数と確率」に移った一方で、新たに「仮説検定」まで教えることとなった。なお、「仮説検定の考え方」については、「数学Ⅰ」の「データの分析」の中ですでに具体的な事例を用いることで理解することになっている。また旧課程の「データの分析」で扱っていた「箱ひげ図・四分位数」は中学に移行された。
Z会東大進学教室数学科講師 石田浩一
ニューサポート高校「数学」vol.39(2023年春号)特集:どうなる? 新課程入試、より。昨年度に続いて、共通テストの振り返りと分析について書かせていただくことになりました。大学入試センターでは、大学入学共通テストの問題作成方針として、「高等学校における『主体的・対話的で深い学び』の実現に向けた授業改善のメッセージ性も考慮」という文言を明記しています。本稿では、現場の一教員として、私が今年度の数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B の各問題からどんな「メッセージ性」を受け取ったか、率直に述べていきたいと思います。
筑波大学附属駒場中・高等学校教諭 須藤雄生
教科書傍用問題集の表紙裏の「見返し」部分には学習事項が整理されていることが多いが、私自身これまで活用したことはほとんどなかった。しかし、数学の苦手な生徒が多い場合には有効活用できるのではと思い立ち、東京書籍『STAGE数学Ⅰ+A』の見返しを私なりに穴埋め式問題にアレンジして、学習したことがどれだけ残っているか(残存率)を調査する目的も込めて実施してみた。本稿では、その詳細をご報告したい。※文中の数式は、「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには、「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。会員向け無償ダウンロードはこちら
山口県立光高等学校 西元教善
ニューサポート高校「数学」vol.37(2022年春号)より。平成 30 年に出された高等学校学習指導要領の大きな特徴の1つが、目標の内容であり、評価の観点である。そして、観点別評価については、4観点から3観点になったことも注目される。観点別評価について、今までの経緯や、今話題になっている事柄を整理する。そして、「思考・判断・表現」および「主体的に学習に取り組む態度」についての評価方法について考察する。
奈良女子大学附属中等教育学校教諭 横弥直浩
ニューサポート高校「数学」vol.37(2022年春号)より。「ゲーム理論」という数学の一分野をご存知だろうか。これは、「社会における人間行動を数式で記述し、予測する」学問である。なぜ「ゲーム」なのかというと、社会には複数の人間がいて、お互い相手が何をするか読み合いながら行動するが、これがさもゲームのような状況だからだ。たとえば、会社どうしがお互いの価格戦略を読み合いながら価格を決定する。オークションでは、買い手はお互いの入札額を読み合いながら入札額を決める。
カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院准教授 鎌田雄一郎
ニューサポート高校「数学」vol.39(2023年春号)特集:どうなる? 新課程入試、より。本稿では、現時点で公表されている新課程入試に関する情報や、各高校での新課程での取り組みをまとめました。本稿が、先生方の計画立案に役立ちましたら幸いです。
東京書籍 高校数学編集部
ニューサポート高校「数学」vol.41(2024年春号)特集:イメージでつかむ「統計的な推測」 より。 授業も終わりに近づくと,「あと 5 分ある…今の例題に少し違った見方をさせたい…」,あるいは「少し工夫すると違った展開に…」と思うことがある。本稿ではそのようなときの「少しで大きな効果を目指した発問群」を提案したい。
茨城県立滝ケ崎第一高等学校・附属中学校 教諭 小林徹也
数学が苦手な生徒(以下,苦手な生徒)は,数学の記号が出た途端に思考がフリーズしたり,中学校までのやり方に固執して進展しなかったりすることがある。教科書の記述は当然であるが,学習したことを踏まえ,また数学的な表現もそのようになる。しかし,苦手な生徒はそれがネックになり,わからないとか,わかることへの拒絶をすることがある。そのとき,生徒の目線に立った表現で説明すればわからせることができる。 本稿では,数学Ⅰの三角比で扱われる「余弦定理」について,苦手な生徒にもその証明がわかるような説明を試みる指導について紹介したい。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
三角形ABCの3つの角 A,B,Cには A+B+C=πという等式が成り立ち,3つの角 A,B,Cと3辺の長さa, b, cについては,a2=b2+ c2-2bcsinA,a/sinA=b/sinB=c/sinC などの等式が成り立つ。また,3辺の長さa, b, c については,a<b+c,b<c+a,c<a+b という不等式も成り立つ。 本稿では,三角形の辺と角に関する不等式について考察してみる。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
ニューサポート高校「数学」vol.41(2024年春号)特集:イメージでつかむ「統計的な推測」 より。 旧課程最後の大学入学共通テストが行われました。今回も,問題作成方針として打ち出された「高等学校における『主体的・対話的で深い学び』の実現に向けた授業改善のメッセージ性も考慮」という文言を踏まえ,現場の一教員として,私が受け取った今年度の数学Ⅰ・A,数学Ⅱ・Bの各問題の「メッセージ性」について,ありのまま率直に述べたいと思います。
筑波大学附属駒場中・高等学校教諭 須藤雄生
「活用」には、既習の知識を活用して新しい算数・数学の知識や方法を生み出す力も含まれていることから、「整式の除法」について、以後の数学の学習の中でこれを活用する事例を紹介しています。
東京都立戸山高等学校教諭 荻野大吾
本校理数科は昭和47年に設置され,爾来独自の行事や課題研究を行っている。平成15年から17年までの3年間は,文部科学省からSSH (スーパーサイエンスハイスクール) に指定された。一方,恒例行事の中には,理数科2年次生(40名)を対象にした「探究数学」がある。これは8月初旬の1日間を使って,1つのテーマを探究する課題研究である。 本稿では、課題研究で使用したオリジナルテキスト「整数探究」を紹介する。※本稿には,2011年10月3日掲載の「整数探究」実施報告があります。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
2011年8月19日,『整数探究~理数科探究数学 本校数学科の取り組み~』で,課題研究(探究数学(整数探究))の概要,また,その際に使うテキストを中心に紹介した。本稿では,その実践報告をする。
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
ニューサポート高校「数学」vol.27(2017年春号)より。「高大接続改革と高校の現場の教育」「数学における理解とは」「指導内容の見直し」「評価方法の見直し」「認知過程の丸暗記は可能か」「新しい高校数学の指導例」について述べる。
埼玉県立浦和第一女子高等学校 白石 紳一
ニューサポート高校「数学」vol.37(2022年春号)より。「大学入学共通テスト」としての2年目の試験が実施されました。数学科では、試行段階から指摘されてきた「会話文」「日常生活の文脈」などの是非に加え、実施直後より難易度の上昇や計算量の増大など、各所で侃々諤々の議論が行われているのを、私も聞き及んでいます。
筑波大学附属駒場中・高等学校教諭 須藤雄生
現任校は併設型中高一貫教育校で,高校入試を経て入学する生徒は一部の生徒(私大,専門学校進学)を除き就職する。数学は極めて苦手とする生徒が多く,高3の数学活用の時間では就職試験のための問題集を使った問題演習を行う。使用している就職用の問題集では最初に「数の計算」というのがあって,整数や分数の四則演算が扱ってある。その中に所謂「虫食い計算」の問題があった。これまでの大学進学用の問題演習の時間では扱ったことのない問題であり,いわばパズル的,試行錯誤的な問題である。この問題を(数学嫌いの)生徒らは珍しく楽しんで解いていた。そこにどのような数学的なメカニズムが働いているかについては考える由もないが,単純な九九と足し算の繰り返しで当てはまる数を見つけるゲームのように……。この問題を数学力のある進学校の生徒に考えさせたら,どのように―数学的に―解くのだろうかということに興味をもち,考察を行ってみた。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。会員向け無償ダウンロードはこちら→https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/login/newenter.php?wurl=/detail/40776/
山口県立高森高等学校 西元教善
ニューサポート高校「数学」vol.40(2023年秋号)「特集:大学入試と思考のプロセス」より。本校の高校3年間のカリキュラム(旧課程)では、1年次は数学Ⅰと数学Aを、2年次は数学Ⅱと数学Bを配置しています。そのため、高校2年次までで数学ⅠAⅡB(数学Bは数列・ベクトル)の指導が終了し、高校3年次の演習時間に今回紹介する上記のものを副教材として使用した授業を現在展開しています。
札幌光星中学校・高等学校教諭 濱屋秀憲
大学入学共通テストにおける記述式問題は先送りになったが,いずれこのような形式で出題されるので現高1生も準備しておく必要がある。よくある問題形式は「花子さん,太郎さん」あるいは「花子さん,太郎さん,先生」による対話形式によるものである。タイトルの「共通テストの記述式問題を意識した定期考査問題」は,高1生を対象にしたものである。生徒は,模試で「花子さん,太郎さん,(先生)」による対話形式による問題を経験しているが,これまでにない問題形式に戸惑った生徒もいたであろうと思われるので,定期考査でも慣れさせておく必要性があると思い,出題してみた。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。会員向け無償ダウンロードはこちら→https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/detail/40776/
山口県立光高等学校 西元教善
ニューサポート高校「数学」vol.27(2017年春号)より。「アクティブ・ラーニングで目指すべきことは」「算数・数学科における深い学びとは」「深い学びを目指すことの先には」について述べる。
東京学芸大学 西村 圭一
『ニューサポート高校「数学」vol.34(2020年秋号)特集:「解説する授業」から「考えさせる授業」へ』より。新型コロナ禍である。私の学校でも2月の終りに休校に突入して,そのまま卒業式・年度末を迎え,6月の末になってようやく対面授業が再開されたところである。これを書いているのは7月の初め。緊急事態宣言が解除され,国内の多くの地域で流行が落ち着いている一方,東京では一度落ち着いたかに見えた感染が拡大に転じた様子で,先の状況が全く読めない。
開成中学・高等学校教諭 井手健宏
ニューサポート高校「数学」vol.31(2019年春号)より。第2回試行調査に目を通してまず感じたの は,数学Ⅰの「記述」部分で,第 1 回と比べて「書く量」と「内容」がかなりシンプルになっ たということである。大学入試センター公表の 『問題作成における主な工夫・改善等について』 の資料にも,記述式の問題は「昨年度の試行調査における正答率や無解答率を踏まえ,数式のみを記述させる問題や,短い文章で端的に記述させる問題とした」とあり,教科書にある記号や用語の意味,定理・公式などの基本事項を知識として身につけておけばクリアできるものとなった。
兵庫県立姫路東高等学校教諭 髙濵祐介
ニューサポート高校「数学」vol.31(2019年春号)より。「知識や技能」だけでなく「思考力・判断力・ 表現力」という新たな力も問うために,従来の大学入試センター試験に替わって2020年度から「大学入学共通テスト」が新たに実施される。これに向けて,これまでにモデル問題が提示され,2017 年,2018 年と過去2 回に渡ってプレテストが行われてきた。
清風南海中学校・高等学校教諭 杉山昭博
本誌は,東京書籍が発行する高校数学の教育情報誌です。今回は,「大学入学共通テスト」にむけて授業を変えるをテーマに特集を組みました。平成30年 大学入試センター試験の数学講評,実践事例として主体的・対話的で深い学びとICTの活用,郷中教育から学ぶ「考え学び合う教育」,数学でデザインする立体折り紙 などを多彩な内容を紹介します。
東京書籍(株) 数学編集部
2021年1月に初めて実施された共通テストの数学の問題を分析すると、正直なところ、試行調査の問題より易しかったと感じています。しかし次年度も同様のレベルかは疑問であり、また、昨今の生徒の「読解力低下」に危機感を抱いていることもあり、共通テストに向けた十分な対策が求められます。そこで本稿では、共通テストへ向けた私の数学の授業実践について、ごく簡単ではありますがご紹介したいと思います。
大阪府 四條畷学園高等学校 持永 大輔
ニューサポート高校「数学」vol.27(2017年春号)より。ここでは平成29年のセンター試験の数学の出題について,数学Ⅰ・A,数学Ⅱ・B の問題に関して,その内容を振り返ってみようと思います。数学Ⅰ・A の問題は例年どおりの難易度で,出題形式は安定しました。数学Ⅱ・B の問題もほぼ例年どおりの難易度で,標準的な出題でした。
開成高等学校教諭 木部 陽一
大学入試センター試験数学I・数学Aにおけるここ5年間の出題分野を表で示し、各分野の出題の変遷と傾向を述べたうえで、円に内接する四角形のウラ技を紹介している。
開成高等学校教諭 木部陽一
現役高校生が短期間で難関レベルの大学入試に対応できる学力を身につけるために構想中の学習内容の章構成を示し,その中の3項目について具体的な内容を紹介している。
埼玉県浦和高等学校教諭 石橋信夫
「(高校数学Ⅰ・A)課題学習指導実践記録集」東京書籍2013年7月より。学園祭の参加型展示企画で,多くのクラスが輪投げに取り組んでいたことから「輪投げ」を題材として課題を設定することにした。「輪の数や棒の数を変化させるなどの工夫をして,場合の数に関する問題を生徒が作成し,その作成した問題と解法や作成背景等について発表する」という授業を行った。
岡山県岡山操山高等学校
東京書籍が発行する高校数学の「数学」シリーズの使用実践集です。平成27年以降のセンター試験の予測,難関国公立大学へ進学希望の生徒に対する授業の流れの例,「数学」シリーズの教科書を使った実践例などをまとめました。
東京書籍(株) 高校数学編集部
「数学」シリーズ 使用実践集vol. 8(2014年10月作成)より。東京書籍の標準版教科書は,コンパクトな構成のおかげでリズムよく単元を終わらせて次へ進むことができるのが魅力です。ここでは,いくつか印象的だった授業を紹介します。
埼玉県立浦和高等学校 荻原 紹夫
夏休みや土曜日などを使ってセンター試験の過去問を分野別に集中して学習する指導例を紹介し,効果があがるのでぜひ実践して欲しいとPRしている。
栃木県立黒磯高等学校教諭 田中正樹
ニューサポート高校「数学」vol.35(2021年春号)より。新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず,11都府県に緊急事態宣言が発令される中,第1回目の大学入学共通テスト(以下「共通テスト」と記述)が実施されました。この新テストが実施されるにあたっては,「英語」における外部テストの採用や,「国語」と「数学」における記述式問題の導入など,理想ばかりが先行し,その実現への課題を克服することができなかった“大人たち”のせいで,全国の高校生たちは入学以来散々振り回されました。その上コロナ感染予防のために設けられた様々な制約の中で受験当日を迎えることとなり,受験生の皆さんは本当に大変だったと思います。改めて「ご苦労様でした」とお伝えしたいと思います。
神戸海星女子学院高等学校教諭 山口 勝幸
授業において、興味づけや思考の補助の一つとして、数学的な話題を紹介している。東京書籍の教科書には、「各章の初めに数学者の偉業の紹介」「章末コラム」として、写真や肖像画入りで紹介されているので、東京書籍の教科書使用の際は利用している。数学史を取り入れた授業を展開するのではなく、数学的雑談としてワンポイント的に行っているが、興味関心をもちインターネット等で自発的に調べてくる生徒もいる。よく御存じの先生方も多いと思うが、題材のいくつか紹介したい。
山口県立西京高等学校 池本政道
GRAPESは,Graph Presentation & Experiment Systemの名前の通り,高校数学±αレベルの数学について,関数のグラフや図形を表示し,さまざまな角度から調べることができるツールです。教師が使えば授業における表現力が拡大し,生徒が使えば問題解決の糸口を見つけることに役立つでしょう。本稿では,GRAPES及びGRAPES-lightを使った実践例をご紹介します。
元大阪教育大学附属高等学校池田校舎教諭 友田勝久
ニューサポート高校「数学」vol.31(2019年春号)より。今年は,2 日間とも天候にも恵まれ,大きな混乱もなく終了しました。ただし,スマホなどを利用した不正行為が数件発覚したほか,問題文に定規を当てて読んだため,違反行為と見なされてしまったという何ともしゃく子定規な判定もありました。国語の問題では,表紙の訂正という珍現象に思わず笑ってしまいました。受験生たちもいきなりのお茶目な訂正にとまどったことでしょう。また,倫理の問題で, 正解の追加がありました。珍しいですね。
開成高等学校教諭 木部陽一
「ニューサポート高校「数学」vol.33(2020年春号)特集:新教育課程に向けたポイント整理」より。新課程による第6回のセンタ-試験,そして最後のセンター試験が終了しました。今年も,2日間とも大きな混乱もなく終了しました。また,スマホを利用した不正行為が1件発覚しました。さて,令和2年の出題形式は平成31年までの出題形式をほぼ忠実に踏襲し,全体としてほぼ例年どおりの分量と難易度でした。また,新テスト(大学入学共通テスト)を意識したかのような設問も一部で見受けられました。
開成高等学校教諭 木部陽一
生徒たちにとっては,問題集にあるたくさんの問題の中で,どれが大切か分からず,なかには,すべてが違うパターンに見えてすべてを暗記しなくてはと考える生徒も多い。受験校での数学教材作成の一例を示し,受験数学に立ち向かうための実践事例を紹介。
北海道 某 高等学校 一 数学教師
本稿では,「理解を軸にして,興味・関心を惹く発見学習」の実践例を紹介している。生徒の数学理解観の調査やスーパーサイエンスハイスクールでの実践,中学3年生を対象とした出前授業での実践など,多様な実践例が生徒へのアンケート調査の結果やその考察とともに詳述されている。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/downloadfr1/htm/cms68851.htm
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
「ニューサポート高校「数学」vol.33(2020年春号)特集:新教育課程に向けたポイント整理」より。新学習指導要領が実施される2022年度まであと2年となりました。平素の教科指導や生徒指導などをはじめ,大学入試改革の混迷や学校における働き方改革などの直近の課題を前にして,数年後の様子を想像する時間を見つけることは難しいことと想像しています。本稿では,それでも足音の近づく新教育課程に向けて,各学校において検討が必要になると予想されるポイントをまとめました。本稿が,先生方の計画立案の下準備となれば幸いです。
東京書籍高校数学編集部
「ニューサポート高校「数学」vol.33(2020年春号)特集:新教育課程に向けたポイント整理」より。高校までの学習内容は,学問を学ぶ基礎の部分を教えているが,基礎の部分も十分に魅力がありそれ自体とても面白い。しかし,大多数の生徒は数学を専門とせず,大人になって数学を意識する事も少ないであろう。「この数学はこんな所に使われている」とか「この話を発展(または一般化)させるとこのようになる」という話を授業のネタとして話していると思うが,教師個人の情報収集力や授業力に拠る部分が大きい。そこで今回高校数学を題材に,こんな展開もあるという話を伝えたいと思った。
沖縄尚学高等学校教諭 大西宣昭
本校は昨年で創立90周年を迎えたことを機に、次の10年に向けての学園の方向性を、学内の教職員で議論し、様々な観点を盛り込んだ「羅針盤」という教育改革を中島政彦校長が発表しました。さてその中の大きな1つの目玉として「(株)滝教育研究所」が設立されました(以下、滝研という)。本校での取り組みを紹介します。
愛知県滝高等学校教諭 福地敏温
東京書籍が発行する高校数学の問題集「ニューグローバル」シリーズ,「センター攻略Pick Up 120」の使用実践集です。また,数学編集部がセンター試験における「データの分析」の出題内容を分析し,センター試験対策の方法についてご提案します。
東京書籍(株)数学編集部
東京書籍が発行する高校数学の問題集「ニューアクション」シリーズ,「ニューグローバル」シリーズの使用実践集です。また,書き込み式の入試対策問題集として,新刊「コンプリートノー ト」シリーズを発行いたします。編集部から,「コンプリートノート 整数問題」の活用方法を特長を交えながらご紹介いたします。
東京書籍(株)数学編集部
数学Ⅲでは数学Ⅱの微分法(3次式まで,和・差,定数倍の導関数)を拡張し,三角関数や指数関数を始めとしたいろいろな関数の導関数や関数の積・商の導関数の公式を扱う。それを使って,4段の増減+凹凸表を作成し,グラフをより正確に描くことができるようになるが,関数が多様になったため,その積や商で作られる関数のグラフは多くの場合には「概形」しか描けない。また,デフォルメといったら言い過ぎかもしれないが,縦横の比率を変えないとグラフの特徴が明示できないこともある。 本稿では,そのようなことを踏まえて,y =e-xcosxを例にとって考察したい。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
拙稿『y=e-xのグラフについて ~ Tosho関数・図形作成エディタの活用 ~ 』では,Tosho関数・図形作成エディタを活用して,y=e-xのグラフを考察した。そのまとめの中で,「この関数については,x軸と囲まれる部分の面積やy=e-x,y=-e-xで囲まれる部分の面積を問われることがあるので,グラフの特性を把握しておく必要があるであろう。」ということを述べたので,これについて考察してみたい。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
拙稿『関数y=e-xcosxに関する一考察~2曲線y=e-x,y=-e-xとy軸で囲まれる図形の面積を1:3に分ける曲線 ~』では,関数 y=e-xcosxが2曲線y=e-x,y=-e-xとy軸で囲まれる図形の面積を1:3に分ける曲線であることを考察した。当然の流れではあるが,関数y=e-xsinxではどうなるのかということが気に掛かった。y=e-xsinxのグラフがy=e-xcosxのそれと異なることは,y=sinxのグラフと y=cosxのグラフの違いから明らかであるが,そのことが分割比にどのように反映されているのかについて考察した。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
数学が「わかる」ことをわかるという『メタ理解』を研究し,生徒への還元として,日々「わかる」授業を心がけ,スーパーサイエンスハイスクールや課題研究などでは「グループ学習」という学習形態で「わかる」感動を味わえる実践を行いました。また,日々の授業で気付いたこと,生徒から受けた質問,教科書の記述や問題集の解説を数学学習における『理解』を通じて考察しました。さらには,このような指導ができたらという希望も込めた提言や,高校数学を超えた内容も扱い,このようなことに生徒が興味・関心をもってくれればという発展的な内容も考察しました。2014年10月03日 数Ⅲ第4章第2節「いろいろな関数の導関数」に資料を追加しました。
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
東京書籍が発行する高校数学の教科書,問題集,参考書の使用実践集です。新課程になって3年間の指導事例を,全国の現場から寄稿していただきました。
東京書籍(株)数学編集部
平成28年度用中学校「新編新しい数学」教科書内容解説資料より。本資料の各見開きで紹介した紙面は,東京書籍の教科書から抜粋したもので,これらを通して「どの学年で」「どんな内容を」「どのように学んでいるか」が概観できるようになっております。児童,生徒のつまずきを分析する資料として,また,児童,生徒が学習内容のつながりやひろがりを実感できる活動を設定する際に活用いただけます。
東京書籍(株) 数学編集部
「高校数学ニューサポートVol.3 2005年春発行」より。和算書を調べていると,学校で使う練習問題や,入試問題を作るヒントになりそうな問題によく出会う。ここでは,そのなかから気のついたものをいくつか拾い上げて考えてみたいと思う。ただし,和算書の中には三角関数,対数,指数,確率等は含まれていないと考えておく。というのは,これらを扱った和算書はないわけではないが,何れも江戸末期でオランダなど西欧から渡来した知識そのもので,独創性が加わって和算的発展をしているとはあまり考えられないからである。量的にも少ない。また,座標軸を用いたものもない。もちろん,これを用いれば見通しもよく考え易くなるという問題はたくさん見出される。また,図形としての2次曲線は,楕円が円柱の斜めの切り口として捉えられているだけで,双曲線,放物線は扱われていないといってよい。
東北大学名誉教授 土倉保
「整数,絶対値,不等式」「2次関数」「三角比,平面図形」「場合の数,確率」「対数関数」「微分積分」「数列」「空間ベクトル」「統計」「コンピュータ」の入試問題と解答例を紹介します。
北海道札幌東陵高等学校 前田勝利
ニューサポート高校「数学」vol.10(2012年4月発行)より。現課程による第7回のセンター試験が終了しました。
開成高等学校教諭 木部陽一
この資料は,東京書籍「(301)数学I」「(301)数学A」「(301)数学II」(2012-2016年度用),「(301)数学B」(2013-2017年度用)の教科書の目次に準拠して,2006年から2015年までのセンター試験問題を分類したものです。データは1ページに問題,2ページに解答を記載しています(問題が複数ページにまたがっているものもあります)。 2015年4月3日更新・2014年追試験(I,I・A,II,II・B)のデータを追加しました。・2015年本試験(I,I・A,II,II・B,旧課程I,I・A,II・B)のデータを追加しました。
東京書籍(株)
ニューサポート高校「数学」vol.20(2014年春号)より。数学の問題は,数学Ⅰ・数学A が易化し,例年どおりの難易度に回復しました。数学Ⅱ・数学B もやや易化したように見受けられました。
開成高等学校教諭 木部陽一
「高等学校数学実践事例集」より。数学史,インドのアリアバタ,プラフマグプタ,バスカラ。この資料は,高校数学の教科書で取り扱う内容に関して,いろいろな角度から解説をしたものです。それらは,導入例や,参考になる先生方へのコメント,中学校の復習,発展的内容,教科書で扱っている内容の背景などを集めたものです。各内容は1ページにまとまっています。必要な部分を利用していただければと思います。
東京書籍(株) 数学編集部
「数学 A Advanced」( 数A701)令和4~7(2022-2025)年度用教科書の、年間指導計画例です。学習内容ごとに、学習のねらい、評価の観点などを表にまとめました。
東京書籍(株) 数学編集部
「数学 A Advanced」( 数A701)令和4~7(2022-2025)年度用教科書の年間指導計画にもとづく観点別評価規準例です。学習内容ごとに学習のねらいと評価の具体的な内容を表にまとめました。
東京書籍(株) 数学編集部
平成29~32(2017~2020)年度用高等学校教科書「(317)数学A Advanced」のシラバス案をご紹介します。
東京書籍(株) 数学編集部
平成29~32(2017~2020)年度用高等学校教科書「(317)数学A Advanced」の評価規準例をご紹介します。
東京書籍(株) 数学編集部
ニューサポート高校「数学」vol.38(2022年秋号)(特集:新課程における統計の扱いについて/大学入試と思考のプロセス)より。平成時代最後の改訂となった学習指導要領がいよいよ高等学校でも実施となった。この学習指導要領では、中央教育審議会でまとめられた資質・能力(生きて働く「知識・技能」、未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等」、学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性等」)に基づいて育成する資質・能力を捉えている。
宮城教育大学教育学部准教授 花園隼人
ニューサポート高校「数学」vol.38(2022年秋号)(特集:新課程における統計の扱いについて/大学入試と思考のプロセス)より。「生涯の使命は世界から数学嫌いをなくすこと」―『数学教室 r の焼き方』を著した圏論の専門家ユージニア・チェンの言葉である。本書は第 1 部「数学」と第 2 部「圏論」の二部構成である。第 1 部ではふだんの生活から数学的思考を抽出する。隠された数学の種を読者とともに探し出してゆく。第 2 部では数学の種を見つけた読者がいよいよ圏論の入口に立つ。
名古屋中学校・高等学校教諭 森崎公平
ニューサポート高校「数学」vol.40(2023年秋号)「特集:大学入試と思考のプロセス」より。数学の問題を解くには、問題文を読み、そこからどのように解いていくかの方針を立てるための「アイデア」と、その思いついた方針で最後まで解き切る「実行する力」が必要だと思います。先に述べた学習方法だと「実行する力」は身に付くかもしれませんが、「アイデア」を出す訓練にはなかなかなりません。
解説動画講師 塩谷洋太
ニューサポート高校「数学」vol.35(2021年春号)より。私は,デザイン会社でクリエイティブディレクターという仕事をしています。クリエイティブディレクター(creative director)とは,現在クリエイターの肩書きとしてさまざまなジャンルで広く使われていますが,私の場合は,企業や自治体の宣伝広告やデザインに関わる企画提案を依頼された際に,デザイン制作現場においてゴールを見据えて全体を統括する「監督」みたいな立場の仕事だと思ってやっています。
Social Design Company 株式会社エイブルデザイン クリエイティブディレクター 和田 裕