教科書の単元から資料を探すページです。
拙稿「a3+b3+c3-3abc=(a+b+c)(a2+b2+c2-ab-bc-ca)の証明について」の中で,「生徒にとっては,これまで a±b,b±c,c±a,という因数が,共通因数としてくくりだされることには慣れているが,a+b+c は初見である。」ということがこの因数分解の理解にとって壁になっていることに言及した。つまり, を因数にもつ a,b,cの整式について,その展開式への慣れがないからこのような因数分解を難しく感じさせる一因があるというわけである。そこで,a3+b3+c3-3abcの因数分解に関係する a+b+c を因数にもつ a, b, cの整式である2つの整式 (a+b+c)(a2+b2+c2)と (a+b+c)(ab+bc+ca)について,それぞれを展開させ,展開式を眺めることでa3+b3+c3-3abcの因数分解が容易になる指導を考察してみた。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
「たすきがけによる因数分解」は高校数学の第一関門であるといっても過言ではなかろう。解の公式のように,公式を正しく覚え,計算を正しく遂行すれば機械的に求められるのに対して,うまくいけば1回で済むこともあるが,一般に係数に正の数,負の数が混じったり,係数の絶対値が大きくなったりすると4つの数の組合せの数が多くなり,必然的に試行錯誤の回数が増し,因数分解がうまくできないことがある。ここを耐えて頑張るのが高校数学の第一歩であるという考えに同感できないわけではないが,これが高校数学嫌い,逃避への躓きの一歩になり兼ねないことを指導者は十分承知し,丁寧な指導をしておかなければならない。 決して安易に甘やかすというつもりはないが,従来のたすきがけの方法を少し改良して,試行錯誤の回数を減らすことができれば躓きも少なくなるのではないかという思いで考察してみた。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
「(高校数学Ⅰ・A)課題学習指導実践記録集」東京書籍2013年7月より。数学Ⅰの数と式の単元において,式の展開でパスカルの三角形を扱った。教科書には発展として3乗の展開が掲載されているが,4乗以上の展開については扱われていない。4乗以上の展開においても,規則性を見つけていくことにより,生徒には,より高度な内容を扱い,展開の公式をより簡単に導けることを目標として課したものである。
神戸大学附属中等教育学校教諭 吉田太一
xとyの2次式,つまりax2+bxy+cy2+dx+ey+f(a,b,c,d,e,fは定数)をxとyの1次式の積という形での因数分解は数学Ⅰの「数と式」で扱う。どちらかの文字に着目して降べきの順に整理して,定数項である他の文字の2次式を因数分解し,さらに元のxとyの2次式をたすき掛けで因数分解する。場合によっては,たすき掛けを2回繰り返して因数分解する。これは,xとyの2次式をxとyの1次式の積に因数分解するおきまりの解決法である。そうするのが当然のように思っていたところ,生徒の解法に目から鱗が落ちる解答に出会った。これまでこのような解法をした生徒がいなかったこともあって実に新鮮な気分になると同時に,先入観で機械的に解いている自分の愚かさにも気付かされた。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
因数分解の手法に「たすき掛け」がある。「たすき」は日本のものだから,他の国では何とよんでいるのだろう。まず,中国の数学参考書を探してみると,そのものずばりの「十字相乗法」であり,ネット上の数学英和辞典で検索すると“cross multiply”であった。先日,教科書図書館で外国の教科書を閲覧していたら,イギリスの教科書は“cross multiply”を採用していたが,アメリカの教科書では原理は同じだが少し違う方法・名称を使っていることを発見した。
東京都立一橋高等学校 杉浦忠雄
「解法は1通りではない」-数学の別解づくりを考えよう-稲永善数―平成15年4月作成より。数学Ⅰでは,展開や因数分解が,高等学校の教材として真先に登場する。数学を展開する上では,計算力は最低限度の資格であるからだ。しかし,ここが最も教師としては泣き所,現場では「数と式」の章では,思わぬ時間を労することになる。かつて東京大学などを合格させる進学校の数学教師が「1/x − 1/x + 1 さえ出来ない生徒が,増えています」と愚痴をこぼしている。これは,地方の進学校だけの嘆きではない。全国的に学生の計算力が落ちたという1つの証と考えることができる。さて,ここでは,私達数学教師が授業を行う「因数分解」の別解を抜き出してみよう。本質的には,因数を求める問題であるので「恒等式」の係数を求める問題とみなすこともできる。しかし,どのような形の因数になるのかは,複雑な因数分解になるとわからない。教科書では,公式を用いたオーソドックな因数分解がその教材となっているが,他の方法を考えてみよう。
稲永善数
因数分解で「たすき掛け」による方法を扱う。2次の係数が1以外の2次式を1次式の積に因数分解するとき,かけて2次の係数,かけて定数項になるそれぞれ2つの数の2組の中で,たすき掛けしてかけた数の和が1次の係数になるもので因数分解ができるというものである。 このたすき掛けというクロス(英語では 「たすき掛け」 のことをcrossing multiplicationという)している数や文字で数学的なこと(計算,等式等)がうまく処理,あるいは表現できることがある。本稿では,高校数学のなかにある 「たすき掛け」 を探ってみることにする。タイトルで「潜む」としたのは通常は 「たすき掛け」 としては認知されていないことをそのように見ることができるといった意味合いからである。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立高森高等学校教諭 西元教善
数学には日常会話ではあまり使われない言い方や用語があったり,日常会話で使われるが,その中で使う意味とは違う言い方や用語があったりする。 代表的なものとして「または」がある。日常会話で「AまたはB」というときは,通常AかBかのどちらか一方だけの意味に使うが,数学での「または」は「少なくとも一方」という意味であり,多ければ両方である「AかつB」の場合も含む。本稿では,数学を学んだ者は当たり前の用語として使っているが,初心者にとってはわかりにくい,あるいは誤解を招くことがあるような言い方や用語について考察してみたい。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立高森高等学校教諭 西元教善
数学Ⅰの数と式で所謂「たすき掛けの方法」を扱う。acx2+(ad+bc)x+bd=(ax+b)(cx+d)という因数分解の公式から、掛けてx2の係数になる2数a, cと掛けて定数項になる2数b, dがbd+ac=xの係数となればその(xの)2次式は(ax+b)(cx+d)と因数分解できる。理屈の上ではそのようになる。実際の問題ではそのような4数a, b, c, dを「たすき掛け」という方法で求める。従来のたすき掛けの方法を、生徒にとってより使い勝手がよいように改良することを試みてみた。※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立高森高等学校教諭 西元教善
「よくわかる! 小・中・高 算数・数学のつながり」(2013年10月発行)より。教科書から抜粋した紙面を通して「どの学年で」「どんな内容を」「どのように学んでいるか」が概観できるようになっております。学習内容のつながりや扱いなどの概要の説明,学習段階・学習内容の一覧,学習内容に関する教科書紙面,学習内容に関する留意点(児童,生徒の実態,取り扱い上の配慮)などで構成。
東京書籍(株) 算数・数学編集部
最近高校に入学してくる生徒は,あまり図(形)をかくことをしない傾向がある。しかし,いろいろな問題を視覚化して捉えれば分かりやすい。生徒の反応が表われやすく,理解の後押しをすることのできる教材を模索している。ここでは,高校入学後学習する計算分野の視覚化が可能で,少しは興味がわくような教材を取り上げる。
長野県立伊那北高等学校 橋爪正男
センター試験数学過去問題集。2015年度本試験(旧課程数学I)第1問[1]。この資料は,東京書籍の数学教科書の目次に準拠して,センター試験問題を分類したものです。データは問題と解答で構成されています。
東京書籍(株) 数学編集部
センター試験数学過去問題集。2015年度本試験(旧課程数学I・A)第1問[1]。この資料は,東京書籍の数学教科書の目次に準拠して,センター試験問題を分類したものです。データは問題と解答で構成されています。
東京書籍(株) 数学編集部
教科書「数学1」「数学A」(2001年度版)準拠。10分間テスト。1ページ目がテスト問題,2ページ目が解答になっています。基礎計算の徹底と確認テスト。
東京書籍(株) 数学編集部
教科書「数学1」「数学A」(2001年度版)準拠。10分間テスト。1ページ目がテスト問題,2ページ目が解答になっています。基礎計算の徹底と確認テスト。
東京書籍(株) 数学編集部
センター試験数学過去問題集。2013年度追試験(数学Ⅰ)第1問[1]。この資料は,東京書籍の数学教科書の目次に準拠して,センター試験問題を分類したものです。データは問題と解答で構成されています。
東京書籍(株)
センター試験数学過去問題集。2013年度追試験(数学ⅠA)第1問[1]。この資料は,東京書籍の数学教科書の目次に準拠して,センター試験問題を分類したものです。データは問題と解答で構成されています。
東京書籍(株)
「センター試験『高校数学』過去問題集(2007年6月作成)」より。2002年本試験(数学I・A)第2問[1](1)(2)[2]。この資料全体は,東京書籍「数学I」(2007-2012年度用)「数学A」(2008-2013年度用)「数学II」(2008-2013年度用)の教科書の目次に準拠して,2000年から2007年までのセンター試験問題の小問を分類したものです。この問題は,そのなかの1小問です。データは問題と解答を記載。授業の後,まとめとしての演習問題などでご利用いただけます。
東京書籍(株) 数学編集部
センター試験「高校数学」過去問題集。2009年本試験(数学I・A)第1問[1]内容:この資料全体は,東京書籍の数学教科書の目次に準拠して,2000年から2011年までのセンター試験問題を分類したものです。この資料は,そのなかの1問題です。データは問題と解答で構成されています。※コピーして,授業でご利用ください。
東京書籍株式会社 数学編集部
ニューサポート高校「数学」vol.19 特集:集中連載 先輩,ここどげん教えると?Part 1(2013年春号)より。「高校数学を横に切る!」「“ドキッ”とする生徒からの質問集」に継いで,久しぶりの本稿掲載になります。
九州数学シンクタンクグループ
「高等学校数学実践事例集」より。昔の入試問題・乗法,除法・因数分解・分数式の計算。この資料は,高校数学の教科書で取り扱う内容に関して,いろいろな角度から解説をしたものです。それらは,導入例や,参考になる先生方へのコメント,中学校の復習,発展的内容,教科書で扱っている内容の背景などを集めたものです。各内容は1ページにまとまっています。
東京書籍(株) 数学編集部
「高等学校数学実践事例集」より。(1) 式の乗法・除法,(2) 展開する,(3) 展開の公式,(4) その他の公式。この資料は,高校数学の教科書で取り扱う内容に関して,いろいろな角度から解説をしたものです。それらは,導入例や,参考になる先生方へのコメント,中学校の復習,発展的内容,教科書で扱っている内容の背景などを集めたものです。各内容は1ページにまとまっています。
東京書籍(株) 数学編集部
「高等学校数学実践事例集」より。(1) 展開の意味,(2) 展開の公式,(3) 乗法。この資料は,高校数学の教科書で取り扱う内容に関して,いろいろな角度から解説をしたものです。それらは,導入例や,参考になる先生方へのコメント,中学校の復習,発展的内容,教科書で扱っている内容の背景などを集めたものです。各内容は1ページにまとまっています。
東京書籍(株) 数学編集部
「高等学校数学実践事例集」より。(1)数学の言葉,(2)地球の包帯,(3)整式に関する用語,(4)項べきの順。この資料は,高校数学の教科書で取り扱う内容に関して,いろいろな角度から解説をしたものです。それらは,導入例や,参考になる先生方へのコメント,中学校の復習,発展的内容,教科書で扱っている内容の背景などを集めたものです。各内容は1ページにまとまっています。
東京書籍(株) 数学編集部
「高等学校数学実践事例集」より。(1) 小学校に現れる多項式,(2) 小数の導入,(3) 整数,小数のしくみ,(4) 数。この資料は,高校数学の教科書で取り扱う内容に関して,いろいろな角度から解説をしたものです。それらは,導入例や,参考になる先生方へのコメント,中学校の復習,発展的内容,教科書で扱っている内容の背景などを集めたものです。各内容は1ページにまとまっています。
東京書籍(株) 数学編集部
「高等学校数学実践事例集」より。 因数分解の方法 ・因数分解のその他の方法。この資料は,高校数学の教科書で取り扱う内容に関して,いろいろな角度から解説をしたものです。それらは,導入例や,参考になる先生方へのコメント,中学校の復習,発展的内容,教科書で扱っている内容の背景などを集めたものです。各内容は1ページにまとまっています。
稲永善数
「高等学校数学実践事例集」より。(1) 展開の逆の操作として,(2) 解の公式を用いて,(3) 因数定理を用いて,(4) 恒等式を用いて。この資料は,高校数学の教科書で取り扱う内容に関して,いろいろな角度から解説をしたものです。それらは,導入例や,参考になる先生方へのコメント,中学校の復習,発展的内容,教科書で扱っている内容の背景などを集めたものです。各内容は1ページにまとまっています。
稲永善数