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ローマン(生物学者)東京書籍作成Karl Heinrich Adolf Lohmannドイツ,1898-1978科学者人物誌―生物東京書籍2003年12月作成ドイツの生理学者・生化学者。ビーレフェルトに農夫の息子として生まれる。ミュンスター大学とゲッティンゲン大学で化学を学び,1924年にモンタン蝋の化学組成についての研究によってゲッティンゲン大学で博士号を得る。1929年までベルリンのカイザー・ウィルヘルム生物学研究所で活動し,その後ハイデルベルク研究所の著名な生化学者O.マイアーホフの助手となった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。オオカナダモとアオミドロを利用して,葉緑体内のDNAの存在を観察した動画です。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。タマネギとカナダモの細胞を利用してミトコンドリアを観察した動画です。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。ミトコンドリアと葉緑体の起源をアニメーションで再現しました。なぜ2重膜なのかの秘密をより詳しく理解できるように工夫しました。
東京書籍(株) 理科編集部
「2012年度用高校理科教師用指導資料付属のDVD-ROM 動画サンプル集」より。ムラサキツユクサの葉の葉緑体を観察した動画です。
東京書籍(株) 理科編集部
ヘルモント(生物学者)Jan Baptista van Helmontスペイン,1579年-1644年科学者人物誌―生物フランドル(南ネーデルランド)の医学者・薬学者。スペイン・ハプスブルク家の支配下にあった南ネーデルランド(今日のベルギーとフランスの一部)の中心都市ブリュッセルで生まれる。裕福な名家の出であった。ネーデルランドで最も古い大学であるルーヴァン大学に諸学を学んだが飽きたらず,イエズス会の学校にも学んだ。しかし,どれにも満足できなかったファン・ヘルモントは結局医学を学んだ。自らの病を治すことができなかった大学の学術的医学に見切りをつけ,諸国遊学の過程で錬金術的な医学と出会い習得した。1599年にルーヴァン大学に戻って医学博士号を取得。ヘルメス主義的な医学を基に医学書を著して名声を高めた。新教を奉じる北ネーデルランド(今日のオランダ)との戦争という状況下で思想的な締め付けが厳しかった南ネーデルランドにいたために,ファン・ヘルモントの思想はスペイン・カトリックの異端諮問所から異端の嫌疑をかけられ,パラケルススの思想を支持したためにルーヴァン大学の医学者からも攻撃された。一時的に教会によって逮捕され,後半生は異端的な思想家として教会の監視下に置かれた。ファン・ヘルモントの死後,息子によって著作が編纂されて公表され,同時代に大きな影響を与えた。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
(栃木県立田沼高等学校の植物写真)いま中庭でサザンカが満開です。サザンカは日本に自生するツバキのなかまの常緑樹です。晩秋から目を楽しませているこの花は、じつは日本とヨーロッパの交流の始まりを知る”証人”の末裔でした。
栃木県立田沼高等学校 川島基巳
本校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されており,2年次にグループ単位で課題研究を実施している。しかし,生徒の大部分は,意欲もあり成果を出したいと思っているものの,進め方・作法がわかっていない。初歩的なところで失敗し,「やってみた」で終わってしまう。本稿では,理科の授業内の探究的な実験を通して,試行錯誤の場を設け取り組ませた実践事例をご報告したい。
大阪府立天王寺高等学校 河井 昇
インゲン=ハウス(生物学者)Jan Ingen-Houszオランダ,1730-1799科学者人物誌―生物オランダの医学者・植物生理学者。父は商人だったが,後に薬剤師にもなった。カトリックを信仰する一家だった。当時オーストリア継承戦争でインゲン=ハウス一家の居住地ブレダの付近に駐屯していたイギリス軍の軍医ジョン・プリングルに才能を見出され,医学を学ぶように勧められた。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司
平成16~21(2004-2009)年度版「生物II」教科書準拠。第1編 生命活動を支える物質 2章 代謝とタンパク質 2-A 代謝とエネルギー。※授業プリントとして,自由に加工・編集してご利用いただけます。
東京書籍(株) 理科編集部
平成16~21(2004-2009)年度版「生物II」教科書準拠。第1編 生命活動を支える物質 2章 代謝とタンパク質 2-C 同化とタンパク質。※授業プリントとして,自由に加工・編集してご利用いただけます。
東京書籍(株) 理科編集部
理学部生物学科にいた大学生のころ,いちばん退屈な講義が「生化学」だった。ただひたすら眠かった。教授のせいではなくて,面白い講義をするのが難しい分野だからである。なかでも「代謝」の講義は最難関である。教員になって,ようやくわかってきた。
筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授 白木賢太郎
細胞とタンパク質の仕組みを講義したあと,「ラーメンをどうすれば生きた状態にできるのか」という出席代わりのレポートを課してみたことがある。ラーメンの組成は生物のものとだいたい同じで,タンパク質も脂質も糖質もDNAも塩分もある。当たり前だが,ラーメンの原料は生物だからである。だがもちろん,ラーメンは生きていない。さて何が違うのか。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
酵素は基質があるとなぜか拡散が速くなる。最初にこのふしぎな現象が報告されたのは2010年である。ウレアーゼという酵素は,基質になる尿素があると拡散が速くなったのだ(1)。放牧中の羊が牧草を求めて散らばっていくようなイメージで,とても面白いなと思っていた。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
ATPは生物学に登場する化合物の中では最も有名なものだろう。ご存知のとおり,エネルギー通貨としてさまざまなタンパク質に利用されている化合物である。ところが,最近サイエンス誌にATPは別の役割も持っているのでは,という論文が報告されている。細胞内でタンパク質の凝集をふせぐ働きがあるのだという。今回は,この魅力のあるもっともらしい仮説を紹介したい。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
『ATPは生物のハイドロトロープである』という論文がサイエンス誌に報告されたのは2017年のことだった。マックスプランク研究所のアンソニー・ハイマンらの研究チームが報告したこの論文は,ATPがタンパク質の凝集や液-液相分離をふせぐという興味深い発見で,以前に「かがくのおと」でも紹介した。あれから4年が過ぎ,この論文のタイトルにreallyを入れて疑問文に変えた,『ATPは本当に生物のハイドロトロープなのか?』という論文が,レーゲンスブルク大学のワーナー・クンツらの研究グループから報告されている。今日はこの論争を,古い用語を整理しながら紹介したい。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎