数学Ⅰで「三角比」を扱う。教科書の巻末には0°から90°までの1°きざみの角について,三角比の値が小数第4位まで示されている。それに対して sin60°は三角比の表では0.8660と示されている。初学の生徒はこれを真の値であるとか,有限小数で表されているから有理数であるという思い違いをすることがある。近似値であると言うと,30°の正弦の値は真の値で有理数であるが,それ以外の角の正弦の値は有理数なのか,無理数なのかについて興味を抱く生徒も出てくる。
三角比の表では sin1°=0.0175であるが,これが果たして有理数なのか無理数なのかについて,数学Ⅱの「三角関数」を学習したあと(つまり,加法定理を学習した後(背理法は三角比以前に学習済み))に考察させてみるとよいだろう。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,9ページ
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