数学Ⅲでの微分・積分では様々な公式が扱われる。積分は微分の逆演算であるから,微分での公式が導かれると即座に積分での公式が導かれたことになる。しかし,微分の指導の途中で積分に触れることなく一気に微分のことだけを済ませて,さらにその応用をしたあとで積分に入る。積分には不定積分,定積分があるが,不定積分を微分の指導の中で同時展開したらと思う。そうすれば,より微分の指導が効果的になるのではないかと思うからである。そうすることによって,数学Ⅲで微分を扱うときには,すでに数学Ⅱで積分を扱っているから,数学Ⅲで出てくる導関数の公式から即座に積分の公式が扱える。本稿では,そのようなことを中心に考察する。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて、4ページ
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