数学Ⅲの微分法において,三角関数の導関数を求める過程を重視するというよりはその結果,つまり公式を導いて,それを覚えさせて,道具としてフルに活用させることにウエイトが置かれているという印象を受ける。道具としてそれを当然の事実として使っていくという姿勢だけでなく,その道具がいかにして導かれるかということについて生徒は,複数の方法,しかも本当に腑に落ちたという実感とうまい処理のしかたの手際のよさの実感を得ながら前進しているのであろうか。何となく,消化不良のまま前へ前へと押しやられているのではないだろうか。その辺りの反省を踏まえた考察を行ってみたい。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて、6ページ
Word
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