数学Ⅲの微分に入る前に分数関数や無理関数を扱う。分数関数の逆関数はまた分数関数,2次関数(定義域は軸の左側,または右側)の逆関数が無理関数であることやグラフを利用して分数関数(あるいは無理関数)が1次関数より(その値が)大きい(以上)あるいは小さい(以下)範囲を求めることを扱う。これまでの不等式の求め方と同様に方程式を先に解き,グラフから不等式の意味(直角双曲線の方が直線より上など)に合うxの値の範囲を求めればよいのである。
このような説明を重々したにも関わらず,考査ではグラフを顧みず,不備な計算で解を求めようとして誤答になった生徒がいた。そのような誤答から指導法やその徹底を学ぶところがあったので整理してみたい。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善