数式等で表されたものを,グラフを通じて「見る」ということは,数学的現象を理解する上で大切である。数列の極限については,収束・発散に関わる事実を理解して,式変形を通じてその極限を調べるが,その数列がどのような振る舞いをしながら,収束をする,発散をするということまでは調べない。教科書では,その導入部分で,簡単な例で,n が1桁程度のときの点(n,an) を平面に図示して,その収束のようすを視覚的に理解させている。しかし,それがもっと複雑になった場合のグラフは割愛され,主に式変形から極限を求めるようになっている。もちろんこの姿勢でよいのであるが,そこにそのようすを示すグラフがあれば,もっと動的な理解ができるのではないかと思い,BASICを使って,教科書の例や例題で取り上げられている数列の極限をグラフに表してみた。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて、4ページ
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