金属棒をハンマーでたたき,金属棒に基本振動の定常波を発生させる実験です。棒の中央を狭い面積で支え,棒の端を金属製のハンマーで軽くたたくと軸に垂直にたたいたときは横波,軸方向にたたくと縦波の基本振動がそれぞれ発生します。たたいたときに発生する音の高さが異なりますが,これは金属棒の剛性が,軸に垂直の方向と軸方向とで異なることによります。映像では,ホームセンターで購入した直径8mm,長さ1.0mのアルミ製の丸棒を使っています。コツが必要ですが,棒を偶数で等分したところを同様に支えてたたくと,2倍振動,3倍振動,…の定常波を発生させることができます。
東京書籍(株) 理科編集部