「絶対不等式」の問題,あるいは,「解の存在範囲」を指定するときに,xの2次関数の中に含まれる別の変数m(a,k,p等)の値の範囲を求める問題では,判別式,軸の方程式,端点での関数値の正負が活用される。しかし,場合によっては,判別式が不要であったり,軸についての情報が不要であったりする場合もある。生徒にとっては,どうしてすべてではなくその一部を使っただけでよいのか,その判断に苦しむことがある。そこで,本稿ではそのあたりの理由に迫り,生徒の理解に役立つ説明を考察する。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善