定義域に制限があり,1次の係数に文字を含む2次関数の最大・最小を教科書の本文で扱うことは少ないようである。扱っているとすれば発展としてのことが多い。しかし,テスト(定期考査や模試,大学入試)では当然のように出題される。軸も定義域も固定された場合はできても,どちらか一方が変化するととたんに出来が悪くなる。いきなり,最大値,最小値を求めよという問題をやらせる,あるいは解説するにしても「軸と定義域の位置関係別の最大・最小」のイメージがなければ教育的効果は薄い。具体的な問題に入る前に,どのようなレディネスを作っておくべきか考察してみた。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善