このプリントでは,数学での表記方法を座標軸で行うことを自然な流れでつかめるように工夫した。後のことを考えて,符号つきで位置を答えるよう徹底。この符号というのが,ベクトル概念に結びつく準備であるからだ。後半,座標軸のとり方を紹介。プリントどおりに座標軸をとる必要はないかもしれないが,自分の経験からこのような座標軸のとり方がベストだと断言できるので,生徒たちに紹介することにした。教師用には軸をボールの下に接するようにかいであるが,場所はどこでもいいことを付け加えておく。また,指導要領にしたがって,一次元運動のみを今後扱うので,ここでそれも述べておく。最後に,速さの定義。小中学校で,“ハ・ジ・キ”とかいう受験テクニックで犯された頭を再構成するのが目的。このあと,NHK 教育の「大科学実験」の第 01 回目「音の速さを見てみよう」を見せた。
愛知県立瀬戸窯業高等学校教諭 松野聖史