アントン ファン レーウェンフック (Anton van Leeuwenhoek),オランダ,1632-1723,科学者人物誌―生物。細胞学の歴史などをひもとくと,顕微鏡を用いて微小生物を発見したオランダの“衣類商”といった表現でレーウェンフックが紹介されていることがある。メンデルの場合は修道院の僧侶。科学の研究と関係のなさそうな職業の人がそれに携わることを不思議に思う生徒もいるようである。これは当時の料学の世界の様子を生徒たちに理解させるのに好適な材料である。衣類商の彼がどういうきっかけで顕微鏡の虫になったのか。ともかく彼の経歴を追ってみよう。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司