テオドール シュワン (Theodor Schwann)
ドイツ,1810-1882
科学者人物誌―生物
シュワンは西ドイツ,ライン川をはさんだデュッセルドルフの対岸の町ノイスに,書籍商の子として生まれた。敬虔なカトリックの信者として成長し,一時は聖職に就くことを志したが,教師の影響で医学に転じ,ベルリン大学で生理学を学んだ。1834年,24歳で卒業とともに,当時のドイツ医学界で絶大な影響力をもっていたヨハネス・ミュラーの解剖の助手として採用され,活発な研究生活に進むことができた。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司