マティアス ヤコブ シュライデン(Matthias Jakob Schleiden)
ドイツ,1804-1881
科学者人物誌―生物
マティアス・ヤコブ・シュライデンは1804年4月北ドイツの都ハンブルクで生まれた。父は医師で家庭環境は恵まれていた。大学で法律学を学び,ハンブルクで弁護士を開業したが,この職業は彼に適していなかった。そのいきさつは定かでないが,このころ彼は自らの命を断とうとしたことがあったといわれている。まもなく弁護士を辞め,ゲッチンゲン大学に進んで医学を学び再起をはかった。1833年,29歳のとき医師の資格を得た。しかし彼は医師にならなかった。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司