[本文より]日本史Bの学習指導要領「(1)歴史の考察(ア)歴史と資料(イ)資料にふれる」では,文化財保護の重要性を理解させるために,博物館や地域の文化遺産を扱うことになっているが,「文化財は,博物館以外にも無形文化財や史跡・景観として保存されていることが多い。これらの調査・見学をもとに考察する学習は,歴史的な見方や考え方を育てる上で有効である」(『高等学校学習指導用要領解説 地理歴史編』文部省,1999年)とされる。しかし,授業時数も限られており,実際に見学を取り入れた授業を展開するのは難しい面もあるだろう。
埼玉県立幸手高等学校 島村圭一