高校生を対象としていますが,もう一度歴史を学んで見よう,ちょっと世界史を覗いてみたいという方にも役立つ高校社会科の資料です。パルティア 【ハトラ王像】は、前247(248とも)年~後226年、西アジアを支配した王国で、中国の代表的な歴史書である『史記』には、安息と記されている。当初、アケメネス朝ペルシアの属州であり、次いでバクトリアの支配下に入った。前247年、パルティアはアルサケスのもと、独立を達成した。その後、前2世紀中頃、ミトラダテス1世の時、最盛期を迎えた。彼の下、西はメソポタミアを確保し、東はバクトリア・大月氏・クシャーナ朝と境を接するようになった。また、西アジアの交通路を確保して、東西貿易を独占し、繁栄を極めた。中国の絹はパルティア人を通じて西方にもたらされた。
立命館慶祥高等学校 斎藤忠和