[本文より]「『羅生門』の教材道入時の工夫」が本稿のテーマである。導入に限らず,また文学的文章に限らず,教材として取り扱う場合,その教材としての指導目標やねらいを明確にしておくことが不可欠なことは言うまでもない。つまり,この教材を使ってどんなことを身に付けさせるために,指導計画を立てるか(生徒に学習させるか)ということである。繰り返しになるが,導入ばかりでなく,指導過程や評価を含めた授業(指導)計画全体が明確でなければならないということである。
鹿児島県立古仁屋高等学校 米丸道郎