ニューサポート高校「理科」vol.41(2024年春号)「特集:授業を変える~探究~」より。「探究」という学習活動が広まりつつある今、私たち授業者は真に「授業に“正解”はない」といえる環境のなかで日々授業を創る。その際の議論の出発点は「授業の目的は何なのか」「どんな生徒を育てたいのか」という問いであるべきである。また、特に「探究」の授業においては、コンテンツベースではなく、コンピテンシーベースに授業が設計されるべきであろう。本稿においては、私自身の探究や PBL に関する授業事例のいくつかに触れるが、それらの実践の根底には私(本校)の「育てたい学習者像」という大きな目的設定がある。さらには、授業それぞれに細かなコンピテンシーベースの狙いがある。以下の事例は、それらの目的・狙いから逆算的に設計したものであることをはじめに強調しておきたい。
文化学園大学杉並中学・高等学校 染谷昌亮
B5判たて,4ページ