『子ども自ら気付き、深め、高める「特別の教科 道徳」の授業 II~「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指した道徳授業の工夫~(特別課題シリーズ 116)』より。令和3年度の「特別の教科 道徳」研究委員会では、「特別の教科 道徳」(以下、道徳科)の目標である「(前略)よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を(広い視野から)多面的・多角的に考え、自己の生き方(人間としての生き方)についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる」(カッコ内は中学校。以下同)ことをもとに、平成 29 年3月の『学習指導要領』改訂の基本方針である「主体的・対話的で深い学び」を道徳科でどのように展開すれば良いのかに重点を置き、「子ども自らが道徳的問題に気付き、子ども自らが道徳的価値についての理解を深め、子ども自らが道徳的価値の自覚を高める」ことをテーマに研究を進めた。
東京教育研究所