新学習指導要領における評価の在り方については,平成31年に文科省から観点別学習状況の評価等の改善についての通知が出された。また,令和2年に「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料」が国立教育政策研究所において作成・公表された。これらにより,指導と評価の一体化が進められ,改訂の基本的な考えの一つである「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善を通して,教科における資質・能力の確実な育成がより具体的に進められると考えられる。しかし,これまでも「指導と評価の一体化」はその重要性が叫ばれていたが,実践的な研究は十分とは言えない。そこで,これからの社会を生き抜くための学びの一つとして「主体的な学び」を実現するためには,どのように指導と評価を一体化するか,言い換えれば,効果的な指導と評価サイクルを取り入れた授業づくりが必要であると考え,本研究テーマを設定した。小・中学校各2編,計4編の授業実践の構想と記録,考察を掲載している。(東研研究報告 No.332)
東京教育研究所