2021年度から使用される全ての中学校教科書で,メンデルの遺伝の法則の説明に「優性・劣性」にかわり「顕性・潜性」が使用される。この用語改訂には,日本遺伝学会を中心とした数年来の議論の結果が反映されているが,研究者間に用語改訂に関する十分なコンセンサスがあるわけではない。筆者は教員・研究者として用語改訂の議論に関わってきた。本稿を通じ,今回の改訂の経緯と今後の課題について共有していただきたい。
慶應義塾女子高等学校 内山正登
A4判たて,4ページ
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