「ニューサポート高校「数学」vol.33(2020年春号)特集:新教育課程に向けたポイント整理」より。作家井上ひさし氏の言葉に『難しいことを易しく,易しいことを深く,深いことを面白く』がある。私が,県教育委員会で仕事をしていたころ,新規採用教員の辞令交付式の挨拶でよく語った言葉である。学校現場で教科指導をする際,教員にとってごく当たり前の事でも,生徒にとっては難しく思えるものが多くある。教壇に立つ我々は常日頃から,難しい内容でも,易しく,深く,面白い授業を作ることを心掛けなければならない。
長崎大学教授 中川幸久